今日ご紹介する1台は本日の完成車からアコードハイブリットです。
ホンダ純正のインターナビ&6スピーカーのお車で、ベーシックパッケージとISP-
130の取り付けとドア防振の作業を行いました。
今回のアコードのインターナビは2画面になっています。
マスキングしてナビを取り外して音信号を取り出します。
音の取り出しは出来たのですが、この車には騒音を感知してその音と逆位相の音をスピーカーから発して打ち消して静かにするというややこしい機能が付いています。
そのためか車格の割には防振材など全く使っていないドアでした。
ドアの外板裏にベーシック防振を施し、サービスホールも塞ぎ、内張り裏にセメントコーティングも行い、片ドア3面のフル防振の施工を行いました。
ドアスピーカーはインナーバッフルを製作してISP-130に交換しました。
そしてダッシュ上に角度を付けたJBLツイーターを取り付けて・・
グローブボックス下にピュアコンを仕込んだら出来上がりです。
車のそばにケースに入れたコイルを移動させてとっかえひっかえしながら音を聞いて最も生の音に近いポイントを探します。
このピュアコンのコイルはどんでもない数の種類がありますが、その中から本当にピッタリマッチする物は一個しかありません。
ISP-130用でインナー取り付けで20種類、アウター取り付けで16種類の値が用意してあって、今回はインナーだから20種類の中から最も合う物を選びました。
市販のスピーカーではネットワークのコイルは固定式などで巻き数は変えられず、一般的にはコイルの巻き数はその車の適正値よりも多めに巻いて有る物がほとんどです。
平成の初めぐらいは市販のネットワークのコイルをほどいて音を合わせていましたが、「ほどきすぎたら使い物にならなくなる!」というプレッシャーからほどほどで止めて、本当に出したい音ではない所で妥協して出庫していました。
ピュアコン方式になってからは交換自由なのでほどきすぎたという事が無いので、思いっきり適性値に合わせる事が出来る様になりました。
ちなみに上の写真の様にドアの鉄板よりにネットワークを取り付けると鉄の影響でコイルの巻き数が増えたのと同じインダクタンスになり、それでなくても巻き数が多めで合わない物が更に合わなくなります。
ピュアコンの下の板は車体の鉄板からコイルを離して正確なインダクタンス値を得るためです。
地味なピュアコンですが、実は正確に音楽を鳴らすには絶対に必要なアイテムでパーツ交換で音を調整するというのも、ネットワークで音が合っていないものを後からイコライザーで無理くり合わせてもレベルが合うのと音色が合うのは全くベクトルが違います。
ピュアコンの基本パッケージにオプションを1品プラスして音調整を行い、バスとトレブルしか付いていないホンダ純正のナビオーディオでも2バンド以外の周波数も調整して、スッキリとしながらも変にスポイルした周波数もない素晴らしい音になって出庫致しました。
あっ、もう一つ忘れていましたが、アコードハイブリットには騒音を感知してスピーカーから逆位相の信号を出して打ち消すという機能がありますが、こちらは動作を止めています。
メーカーが想定している以上の音圧の部分があればそこがハウリングの様な状態になるからで、以前作業したクラウンのハイブリットではノイズキャンセルを切って防振したらキャンセル機能以上の静音性が防振で得られて、キャンセル機能による変なストレスが無くなったそうです。
どうもメーカー的にはノイズキャンセル用のICやマイクの方が大量の防振材のコストよりも安く上がるみたいですね。
Posted at 2014/08/08 13:33:47 |
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