今日ご紹介する1台は現在の宇部店の作業からトヨタのハリアーです。
ディーラーでアルパインのビッグXを装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取り付けとドア防振の施工を行いました。
現行のハリアーでスピーカーは標準仕様のお車で、ダッシュにはJBL仕様と同様のグリルが付いています。
中身はスコーカーサイズのプレートが付いたツイーターで、通常の2WAY構成です。
純正のツイーター位置ではグリルに音がひかかり、ユニットも上向きでガラスの反射で音を聴く様になるので使わず、グリルの上にスタンドで角度を付けたピュアディオブランドのATX-25を取り付けました。
ユニットの性能もありますが、この位置と角度が生演奏や生声ぽい音にする秘訣です。
次にドアの内貼りと防水シートを外して防振作業を行います。
外板裏には何も貼ってなくて、ここに防振メタルと防振マットを貼り合わせた後に、サービスホールを塞ぐ防振も行います。
外板裏はカーン!という高い響きの中心に防振メタルを貼って、ボン!という低い響きの中心には防振マットを貼ってドア全体の響きをスムーズに抑えます。
また中音域用のマットもありますが、これは形状で響きを抑えていて、その特殊なために写らない様にしています。
外側から2面防振した後は内貼りのプラスチックから吸音材を一度外して、下処理をしてからセメントコーティングを行います。
下処理無ではコーティングが剥離するので、時間をかけて表面のツルツルを無くしています。
セメントを1日かけて乾燥させたら吸音材を元に戻して、ドアに組み付けたら完成です。
ビッグXから音信号を取り出して、グローブボックス下に現行ハリアーの標準スピーカー用のピュアコンを取り付けたら全ての作業は完了です。
一度純正のドアスピーカーで音を出した後に、もう一度ドアの内貼りを外して、JBLのP660の16・5センチのミッドバスを取り付けて、もう一度音を出して聴く事になりました。
ピュアコンのパーツを純正ミッドからP660で現行ハリアーに合う値に交換してもう一度音を聴きました。
純正ミッドでも低音の量は十分に出ているのですが、P660に交換すると音のキレが良くなり、中音域も濃くなるのでより生演奏の音に近くなりました。
またP660のミッドバスはハリアーのドアと相性が良く、インピーダンス変換すればJBL仕様車にもピッタリとマッチングします。
最後にビッグXのイコライザー調整を行って音を整えて、これから納車の準備にかかります。
ハリアーのドアは縦と横の比率が理想的で低音が十分に出ているので、中音域から下の音域は下げ気味でセッティングしています。
Posted at 2016/05/01 09:19:10 |
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