今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、アルファロメオの159です。
以前にベーシックパッケージを取付けて頂いていて、その後一度システムアップで入庫されて、今回は3回目の入庫となりました。
これまでアルファロメオの純正CDプレイヤーを活かしたシステムアップをおこなっており・・
既にフロントドアはベーシック防振とセメントコーティングが施工してあります。
フロントドアスピーカーは前回インナー取付でZSP-LTDが取付けてあるので、今回は何もしません。
リアドアはノーマルのままだったので、静粛性をアップさせるために防振作業を行いました。
外板裏とインナーの金属パネルの響きを確かめて、響きの中心に防振メタルを貼って静かにします。
外した内張りには下処理を行って、セメントコーティングを施します。
セメントコーティングは最初は青白いのが、段々茶色を帯びてくるから不思議です。
ほとんど乾いている様でも少し青い部分が残っていて、完全に乾燥してからドアに組み付けます。
今回のもう1つの作業はダッシュをマスキングして、パテを使って型取りを行い・・
JU60ツイーターを入れるワイドスタンドを形成しました。
型が取れたら一度宇部店に送って、植毛塗装の機械にかけます。
するとこんな感じで、どんな複雑な形でも布を貼った様な仕上がりになります。
元々ATX-25ツイーターとZSP-LTD15でピュアコンのマッチグを取っていたのでJU60用のブラックボックスに交換して、そのボックスも何種類もあるので、取付けて聴いて、交換して聴いてを繰り返していましたが、コイルや他のパーツの交換も必要で、ツイーターを交換しただけなのに、半日がかりで音を追い込んでいました。
ツイーターの周波数レンジが広くなり、更にドアスピーカーの高い音が耳に入り易い位置にあるので、ミッド用のコイルの巻き数はいつもより多めにして、ミッド側のハイエンドの音を抑えて対応しました。
アルファロメオの純正デッキはかったるいスピーカーに勢いを付けて押している様な感じで鳴っていたので、スピーカーのヌケが良くなった分ほどバスとトレブルをマイナスにして音のバランスを取り、生声や生演奏に最も近い音になったので調整を終了しました。
アルファロメオ159の作業が終わって、お客様が取りに来られるまではエアコンが効いたピットの中に置いていました。
車の温度計は夏でも25度を示していて、いかに快適な環境で取付をしているかお分かり頂けるでしょう。
お客様からは「従業員を甘やかし過ぎじゃないの。」と言われますが、良い音を出すには良い環境が大切で、20数年前に空調付でないピットの時は、夏の暑い時期と冬の寒い時期と、梅雨のジメジメした時期に取付けた車は季節の良い時期に付けた車と微妙な差があって、実際にハンダ付けに空洞が出来たり、防振材のくっつきが悪かったりと、腕だけではどうにも出来ない部分がありました。
今では1年を通して理想的な取付が出来る様になっています。
Posted at 2017/08/17 16:02:13 |
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