今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、スズキのスペーシアです。
4年前にカロッツェリアのサイバーナビを装着された状態で入庫となって、ベーシックパッケージにプラスオプションの状態で取付をさせて頂いていました。
4年前なのでベーシックのツイーターはJBLのP560で、その後JBLが普及価格帯の25ミリ外ドームのツイーターの製造をやめてしまったので、ピュアディオブランドとしてATX-25ツイーターを発売しました。
ベーシックパッケージの良い所は最初に25ミリ外ドームのツイーターを取付けるので、後でシステムアップした時にこのサイズでこの構造のツイーターはしっかりと鳴ってくれます。
ドア内は方ドア3面のフル防振で響きを抑えて、アウター・スラントのバッフルを製作して、ドアの金属部分とつなぐリングの内側をセメントコーティングで固めます。
この金属リングはレインガードを兼用していて、斜め後ろに傾いていて、雨を後ろに逃がす様になっています。
アウターの表面にはピュアディオブランドのZSP-LTD15を取付けて、現行のピュアディオ推奨のドアスピーカーでは最高のレベルの物です。
このスピーカーよりも値段の高いスピーカは世に沢山ありますが、レコーディングスタジオや放送局のスタジオで鳴っている音を強くイメージしていて、より本来の楽器の音やボーカル本人の声に近くなる様に仕様を決めています。
ただいくらスピーカーにクセが付いてないと言っても車のスピーカーはドアの形状が車種ごとに違い、スペーシアは平均的なドアスピーカーの位置よりも高い位置に付いていて、中音域がリスナーの耳に入りやすく、中音が濃くて低音が薄く、高音域はミッドの上とツイーターの下の周波数が重なって聴こえます。
ピュアデュオではそういう聴こえ方をイコライザー調整で逃げるのではなく、ピュアコンのパーツの組合せを変えて、ツイーターの下限周波数をブラックボックスをカスタマイズして上に上げて、ミッドの上限はコイルの巻き数を増やして下げて、それでリスナーの位置でちょうどフラットに聴こえる様に調整します。
ただしミッド用のコイルが通常ストックして物では合わず、機械巻きした物をじわじわほどいて行って、ピッタリ合う値になるまで探し続けて、完全にワンオフで巻き数を選びました。
そしてどうしてもピュアコンで調整出来ない周波数をサイバーナビのイコライザーでほんの少し調整して、このシステムでこれ以上生音に近づけられないというピークポイントに持って行きました。
音が決まったら車両は一度外に出して、ゲリラ豪雨を想定した雨漏りテストを行います。
テストが終わったらまた車両はエアコンが効いているピットに戻して、濡れた部分をふき取ってからお客様が取りに来られるのを待ちます。
ピット内でタイヤを見たら軽自動車用のブリヂストンのレグノ付いていて、「音にこだわられているから、タイヤにもこだわっておられるんだ。」と思いました。
この車種でこのサイズでどのぐらい静かになっつているか気になります。
自分はスペーシアの完成後に直ぐに福岡店を後にして宇部店に向かったので、客様とはすれ違いになってしまい感想を聞く事が出来ませんでしたが、お客様は今回のシステムアップでの音の進化にとても喜ばれていたそうです。
Posted at 2018/07/21 10:23:30 |
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