NHKの朝の連続テレビ小説『まんぷく』も明日の土曜日で最終回です。
日清食品の創業者がモデルで、日本で最初のチキンラーメン(物語ではまんぷくラーメン)が発売されてもなかなか売れず、売れ出したら偽物が沢山出て来てというところから、次のカップヌードル(物語ではまんぷくヌードル)も発想が良くてもなかなか売れないという、苦労の連続の物語です。
主婦がなかなか買ってくれなかったのが、歩行者天国で若者に販売したら爆発的に売れたというところで明日は終わると予想していますが、更に売れるきっかけになったのは浅間山荘事件で警察官が現場で食べている所がテレビ中継で映ったからでは・・
そんなまんぷくヌードルならぬカップヌードルを昨日は買って食べました。
別にビックでなくても良かったのですが、デザインがビックの方が劇中のまんぷくヌードルに似ていたので買ってしまいました。
439キロカロリーだったので、まあまあのカロリーです。
そんな今は売れなくて苦労したという事が信じられないカップヌードルは、自分が小学5・6年の頃に山口県美祢市の田舎にも自動販売機があって、「これは何だ?」と最初は不思議に思って見ていました。
昨夜食べながらふと思ったのが、「うちのベーシックパッケージも最初は売れなくれ苦労したな。」という2001年から2005年ぐらいの事で、発売した時は名前が『ベーシックコース』で、店の人間が150種類ぐらいのコイルを聴きながら交換するというスタイルで、3ヶ月に1セットしか売れないという超不人気商品でした。
その理由は「ドアスピーカーを交換しないでツイーターを付けるだけで6万円もする。」という、劇中でまんぷくヌードルを買わない理由とほぼ同じ状態でした。
それは一転したのは2006年の3月で、佐賀市に三味線プレイヤーの上妻宏光さんの演奏を聴きに行って、当時は上妻さんのアップテンポのロックテイストの楽曲が調整用CDで、調整用と言いながらも実際の演奏と鳴らし合わせた訳ではなくて、何となくモニタースピーカーでCDを聴いて、それを参考に車内で音調整をするというパターンでした。
しかし最前列でPA無しの生音を聴いた時に、「これはまずい!」と感じて、9カ月で10会場のコンサート会場を巡って、生演奏の音を車内に持ち込むという発想に舵を切りました。
それにプラスして、デモカーを1年に4台程度買って行き、実車を使って限界まで生音に近づける!という手法を取って、店のスタッフがコイルを聴きながら選ぶ方式から、実車で事前にデーター取りしてあって、指定の数字を入れる方式に変えて、名前も『ベーシックパッケージ』に変更しました。
毎年3・4台は新車を買って実験して、全ての車を買う訳にはいかないので、既存のユーザーの方が新車を買われたら1日余分な日にちを頂いてデーター取りを行って、現在の年式グレードに合わせて200車種以上のデーターを収集しました。
もし今3ヶ月に1台ペースの販売なら宇部店に昨日のブログみたいにハンダの机や測定器はいらないのですが、当初の目標の1ヶ月に1セットから1週間に全店舗で1台以上になり、ATX-25は1年以内に200セットを取付けているというヒット商品となりました。
もしアーティスト本人に会って生声・生音を確認するという事と、毎年数台の新車を買って実験するというリスクを背負わなかったら今のヒットは無くて、ドラマの中のまんぷくラーメンやまんぷくヌードルの様に、人がやらない事をやるという精神と、リスクを背負ってでもヒットさせるという部分は共通点があるなと思いながら、明日は『まんぷく』の最終回を見ます。
Posted at 2019/03/29 19:51:14 |
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