昨日の夜と今日の朝の報道番組は、ソニーが電気自動車市場に参入するという話題が報じられていました。
自分は小中高とソニー製品が好きで、最初に親に買ってもらったラジカセがソニーのCF-1500で、次にトランシーバー機能の付きのラジオがICF-5500で、このトランシーバー機能はFMのワイヤレスマイクの応用で全然飛ばず、中学生の時にお年玉を貯めて27メガの0・5ワットのトランシーバー・ICB-650を購入してと、何だかソニー製品ばかり集めていました。
自分が22歳の時にカーオーディオ専門店を開いた時は、ソニーはカーオーディオをやっていましたがしばらくして撤退して、撤退した理由はソニーのカーオーディオはFMラジオを録音出来る機能が付いていたために、他社の再生専用でテープの回転数をやや上げて音を上ずった状態で刺激的な音にしていたメーカーに負けてしまい、一度完全撤退していました。
次に時代がCDやMDになると、そこはソニーが中心になって開発したお家芸なので再参入して来て、でも2000年を過ぎてしばらくすると『価格競争が激しいから』という理由で、再びソニーはカーオーディオやナビなどのカーエレクトロニクスから撤退をしました。
そこでソニーは負け組と思われていたところから、実は将来的に自動車事業に参入するのに、自動車メーカーに製品を納めているとしがらみが出来るからと、今となってはトップメーカーのパイオニアでさえ上場廃止になるぐらいの儲からないカーエレクトロニクスから手を引いて、車自体を作る業態になるとは、さすがソニーと言いたい気持ちです。
テレビに映るソニーの試作車は、どこか往年のソニー製品のデザインがどこか入ってる気がして・・
特にインパネなどはモロにソニーの雰囲気が出ています。
そのソニーの電気自動車事業に参入するに当たっての2つの強みとは・・
一つは半導体を使ったセンサーやカメラなどを自社開発しているところと、プレイステーションや映像配信サービスなど自社が保有しているデーターベースとの接続が可能という事で、それにプラスして世界中誰でも知っているソニーというブランド力があれば電気自動車専業としてやっていけるという計算になったのでしょう。
ソニーがカーエレクトロニクスから手を引こうとしていた時期にピュアディオブランドが誕生して、将来的にナビオーディオの工場装着が増えればこれまでと同じビジネスが出来なくなるので、既にある車のシステムをバージョンアップする販売で、デッキもナビもアンプも1台も売れなくても経営に問題無い会社の体質を作るというのと、高能率化でEV化に備えて、極力消費電流を増やさないという考えでピュアディオブランドを立ち上げていて、段々自分が予想していた時代に近づいて来たとテレビを見て思っていました。
今年の秋にはピュアコンが誕生してから30周年になりますが、当時はまだ電気を食うアンプを何台も付けてガンガンに鳴らす時代に、既に将来の電気自動車が出た時のために、消費電流を増やさずに音質アップという考えはだれも考えてはいなかったでしょうが、自分の先祖は林業を営んでいて、木の苗木を植えてから30年後ぐらいにお金が入るという様な仕事の仕方をしていて、知らず知らずのうちにその様な目先の損得で考えるのではなく、20年後30年後の事を考えて今動くという習慣が身についていたのだと、今しみじみと感じています。
Posted at 2022/01/06 16:18:02 |
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