お客様の質問にお答えしても前シリーズが20話を前に終わったのが、新シリーズは遂に24話を迎えました。
今回は最近お客様から週に1・2回は頂く、多くの方が思われている事の真相についてお話したいと思います。
まず1つ目は、以前からお付き合いのあるリピーターのお客様から「何だか前の車よりも音が良くなっている。何をしたらこうなるの?」という言葉をよく頂いています。
サウンドピュアディオは2年前から音質が上がって来たというよりも、メーカーの純正装着のオーディオに制約が多くなり過ぎて、これまでと同じ内容の取付だと明らかに音が劣化してしまい、具体的な例を挙げればカローラ・フィールダーのオーディオレス車からカローラ・ツーリングのディスプレイオーディオ付き車に、同じスピーカーを取り付けても同じ音がしないというクレームを数件頂きました。
そこでこれまでのピュアコンのままではお客様に納得して頂けないと5つの改善を致しました。
まず1つ目にディスプレイオーディオ付きのお客様にはノーマルタイプの4ピース構成のノーマルピュアコンの24000円の物は販売せずに、28000円のRRコンと呼ばれる物を使って頂くという部分で、差額は4000円ですが、最初は中のアッテネーター部分のパーツを4000円分ほど高い物を使う所から始まり、それに加えて2桁の中のコンデンサの表記を測定レベルを10倍上げて3桁表記として、より細かいセッティングが出来る様に改善しました。
2つ目にピュアコンの中の組み立てが、スピーカーに直列に繋がる部分は比較的に音質に影響が少ないので社員が製作していて、入出力のオスメスギボシの取付も社員に任せていたのを全て井川が一人で行う様にしました。
ほんのわずかな改良ですが、精度の10倍アップと並列部分の製作と、末端のギボシ12か所の改善で、3つ合わせるとかなりの差になりました。
それに加えて内部のコンデンサのハンダ付け時のクリップ数が過去は2個だったのが8個10個と増えて来て、今は付けられるだけ付ける様にして、内部のフィルムに与える影響を最小限に防いで高音質化を図ったのが4つ目の改善です。
これが簡単そうに見えて実は大変で、クリップを10本以上付けて外してが左右で2回で、プラス内部に組んで他のパーツと繋ぐ時にもう2回クリップの付け外しで、右肩が凝るので最近は左手でクリップの付け外しが出来る様になりました。
そのコンデンサは仕入れてから全てを高度な測定を行い、JU60用の4桁表記のピュアコンを作るためにストックして、JU60用で希望の値が取れなかった物でもベーシック用では十分に高性能で、こちらからのおこぼれをベーシック用に使えばベーシックの音質がアップするので、JU60が大量に出ればこの棚が充実して、JU60の音もベーシックの音も良くなるというのが5つ目の改善です。
6つ目の改善はこれまで工場で一度機械巻したコイルを徐々にほどいていって、必要なインダクタンス値になったらそこで縛って製品化するという部分を、ベーシックパッケージで必要になる巻き数の少ないコイルを一から手作業でしっかりと巻き上げるという手法を取ったという部分です。
空のボビンを特注で作って、巻き数の少ない分上質な銅線を使って、1周づつむらなくきつく巻いて行って、同じインダクタンス値でもQが高いコイルを使う事で、より透明感のある音を再生させる事が出来ました。
これがトヨタのディスプレイオーディオ対策の6つの改善で、ディスプレイオーディオ以外のお車にも効果があり、価格はRRコンの4000円プラスの物に対してですが、内容からしたら4000円アップどころの話ではありません。
ノーマルのピュアコンが2桁表記で3種類から選ぶのが、RRコンでは3桁表記でこれだけの中から選べて、1部の値は4桁で表記しているものの混じっています。
これはディスプレイオーディオ車が出る前からですが、年々ミッドの上限周波数を決めるコイルは種類が増えていて、常に在庫を切らさない様にしているので、在庫リスクは増えて来ていますが、逆にこれだけ多くの種類が必要という事は、固定の値のコイルとコンデンサを使っているネットワーク付きの市販のスピーカーでは対応出来ない車種が増えているという事で、カーオーディオも過去にこれで上手く行っていたが通用しない時代に入っています。
Posted at 2022/06/11 10:49:56 |
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