宇部店には複数台の温度が電子制御で、スイッチを押せばハンダがどんどん送り出されて来るハンダ小手がありますが、この先から出て来るハンダは純銀が入っている高価な物です。
そのハンダは輸入品で、値段が上がる前にかなり買いだめしていたので、今までと同じ量を使ってもピュアコンやケーブルのハンダ付けでコストアップにはつながらない予定でしたが、大きなロールの輸入ハンダが線が細くなってしまい、機械を通らなくなったので、代わりに国産のロールの小さい銀入りハンダを使ってみたところ、やはり製造メーカーが作っているハンダだけあってスイスイと進みます。
本当は輸入ハンダを手差しで加えないとコストが合わないのが、調子に乗って小さいロールの銀入りハンダをドンドン使っていたら、経理担当の専務から「やけにハンダの請求が多くなった。」と言って来ました。
そして機器メーカーが作っている本来のオレンジのロールを使ったらどうかという話が出て来ましたが、これは純銀が入っていないので、これに変えて音が変わってしまうので、電源などのハンダには使えても信号周りでは使うのは不安があります。
そこで考えたのが、細い輸入銀入りハンダを2つより合わせてストックして、国産の銀入りハンダがモーターで押し出されるのに合わせて溶かさせるという方法で、国産3の輸入7の比率で差し込んで行けばコストアップ無しとは言いませんが、これまでに近いコストでピュアコンやケーブルが作れます。
もう1か所のSKY3やPMBケーブルの漬け込みを行っている所のハンダも輸入品の適度な太さの物を使い切ってしまったので、今は小さなロールの銀入りハンダを使っていましたが、ここも同じ様に改善します。
モーターでハンダを押し出して・・
溶けて煙が出た所で手差しで加えます。
そういえばコスト高と言えば、不純物が混ざったハンダ槽の上の部分をすくった時に、不純物に混じって純度の高いハンダを精製して集めると、何故か形がその時々で変わって、まるで生き物の様に見えて、ハンダ槽に戻すのが勿体なくて横に取っておいて、眺めてほっこりしていました。
しかしこれもかなり純度が高くて、値段も高い物なのでハンダ槽に戻す事にしました。
金属価格が高騰すれば、それに合わせて安い物にしてコストを下げるのは普通のメーカーのやり方ですが、工夫して材質や音質は下げずに値段も上げないという、時代に合わせた努力をしています。
Posted at 2022/06/15 10:41:04 |
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