今日ご紹介する1台は、一昨日の福岡店の作業から、マツダのCX-5です。
全車マツダコネクト付きのお車で、BOSEのプレミアムサウンドのお車に、ベーシックパッケージの取付と、ベーシック防振の施工の、Wパッツケージの作業を行いました。
スピーカーグリルにBOSEのマークが付いていて、高音質というイメージがありますが、実際には音に不満を持たれる方が多く、ドアの残響にも不満を持たれます。
Wパッケージの作業ではまずドアの内張とインナーパネルとスピーカーを外して、外板裏の響きを確かめながら防振材を貼って行きます。
図面があってこの場所にこの材質を貼るという指示書を作っていますが、念のために響きの中心を探して、その響きの周波数に最も効果のある材質を選んで貼って、ピンポイント防振でドアを重たくせずに、ブチルゴムを大量に貼る防振と違って詰まった感じのしない小気味良いサウンドを奏でるドアにします。
ベーシックパッケージなのでドアのスピーカーはそのままボーズを使って、インナーパネルと内張りを元に戻せば、見た目は同じでもドアの開閉音とスピーカーの響きが変わったプレミアムなドアに変わっています。
次に運転席下のBOSEアンプから信号を取り出して、グローブボックス下のピュアコンに送ります。
ここでドア用の中高音とツイーター用の高音に音域分けとインピーダンス調整を行って、ドアにフルレンジ用のPSTケーブル、ツイーター用にツイーター音域専用のPSTケーブルに繫いで送ります。
今回もドアスピーカーの上限周波数を決めるコイルは井川が一から手巻きした物で、最近井川の手巻きコイルの登場回数が多いのが、これまで1番コイルから10番コイルまでの10種類を手巻きで行っていたのが、11番から20番まで手巻きを増やした事で登場回数が増えて来ました。
気を入れて巻くのはけっこうきついのですが、機械巻よりも音が滑らかだと評判なので、これまでよりも巻きの多いコイルも手巻きにして来ています。
フロントガラス前のAピラーは一度外して、下からPSTケーブルを送って来ていて、末端は24金メッキの銀入りハンダで固めた端子を使って音のロスを最低限に抑えています。
純正のボーズツイーターは向きが悪いのと、鉄が近くて磁力線が曲がっているのと、元々のユニットの質感が低いので使わず、スタンドを使って適正な仰角・振り角を付けたピュアディオブランドのアップグレードのATX-30ツイーターを使用して、音域の広い高音を再生させています。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったらピュアコンの値合わせとマツダコネクトの調整を行って、この方式のCX-5のボーズ仕様でも年式によって微妙に音の感じが違って、パッケージと言っても1台1台細かく調整して完成させています。
プレミアムサウンドでも不満に思われる方が多く、ベーシックのWパッケージの装着で音のクオリティーが格段に上がって、真のプレミアムサウンド車に生まれ変わりました。
Posted at 2024/05/15 10:41:09 |
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