今日ご紹介する1台は、現在の福岡店の作業から、トヨタのアルファードです。
工場装着の大型ディスプレイオーディオ付きのお車に、スピーカーの取付とドア防振の作業などを行っています。
現行アルファードのフロントスピーカーは18センチサイズのミッドバスに、ダッシュに中高音を鳴らすスコーカーの構成で、量感は有るのですが細かな音のニュアンスまでは伝わらず、改善のためにお預かりしています。
まず作業は下地作りの方針から行い、ドアの内張りとスピーカーとインナーパネルを外すと、外板裏は広い割に何も貼ってなくて、ここに4種類の共振点の違う防振材を貼り合わせるベーシック防振の施工を行います。
次に外した内張をマスキングした後に、ツルツルの裏面に粗目を付ける下処理を行います。
そのままではセメントコーティングが固まった後に剥がれるおそれがあるというか、試作段階では剥がれが起こったので、粗目に食い込ませる工夫とつなぎの成分の改善で剥がれない状態にして発売しました。
セメントコーティングはリアのスライドドアを含めて4面に行い、手作業でランダムに規則性を持たない厚い薄いを作って振動が通過し難くします。
内張りは右へ左へとかなり動かすので、表面はしっかり養生しています。
セメントコーティングが乾燥するのに時間がかかるので、その間にインナーパネルに金属シートを貼り付けて、樹脂がポコポコ鳴るのを防ぎます。
ここの部分は金属とブチルゴムを合わせた物でなく、コストがかかっても金属のみのシートを使い、スカッと心地良い響きにしています。
今の時点ではここまでで、これより先は『その2』でお届け致します。
Posted at 2025/07/10 09:18:16 |
トラックバック(0) |
カーオーディオについて | イベント・キャンペーン