実家を建てたときの時代背景もあるのであろうが、今の視点では信じ難い仕上げになっているところが実家には随所にある。
例えばこれは階段上部の入隅だが、壁紙の間にすきまが。
この壁紙は経年劣化で間が空いたわけではなく、そもそも雑な処理があちこちでされている。
入隅は2枚が重なった状態になっていることがあり、縮みを想定して浮かせて重ねているのかもしれないが、下側の壁紙も一緒に切っているので、一方の壁紙(上側)を入隅に沿わせると、もう一つの面は隅まで届かず壁紙が切れているので隙間ができたりする。
しかし、問題は、この下にある石膏ボードの突き合わせ部分がすきまだらけなことなのである。
場所によってはボードの隅が割れて穴が開いていたりするが、それも埋めずに壁紙を貼って誤魔化してある。
低気密住宅なので、こうしたすきまからはチリと一緒に空気が吹き出して来る。
そのため、すきま付近が黒く汚れてしまう。重ねてある部分は大概そうして汚れている。
入隅に壁紙を切らずに続けて貼ってある部分もあるが、そういう所では壁紙がよじれていることがある。異なる面の石膏ボードどうしが経年で位置がずれてしまい、壁紙に想定外の力がかかってしまうのだ。
結局、基本入隅は補修が必要。
・すきまがあるところはコーティング。
・壁紙がよじれているところはいったん切り離して浮いている壁紙を貼り直し、すきまをコーキング。
コーキングは手につくと厄介で、大っ嫌い。
手につくと、水では決して落ちない。
パーツクリーナーで落ちるけれど、手が荒れるし。
追記:
石膏ボードの角が潰れたまま貼られている箇所もあちこちにある。
欠損部を埋めないまま壁紙で誤魔化してある。
昔は隙間風を気にしなかったのか、機密性の確保などまるで考えられていない。
石膏ボードの突き合わせは紙を貼るだけだし、入隅はすきまが空いたまま。
昔は入隅を壁紙で被ってしまうのが当然とされていたそうで、見た目で分からない部分は適当になっていたようだ。
今なら入隅で壁紙を切り、シリコンコークで埋めて仕上げるのが普通だ。
Posted at 2025/08/13 15:37:12 | |
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