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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2016年05月28日 イイね!

【メモ】始祖鳥と鳥のメモ


 生物進化の歴史を扱う上で、過去のことはかなり推論によってしまう問題がある。

 生物誕生のプロセスなど全く分からないし、化石に残っていない生物のことも全く分からない。

 化石が残っていても分からないことはいくらでもある。

 1990年代から、中国の遼寧省で様々な恐竜化石が見つかり、度肝を抜かれるような新発見が相次いだ。羽毛恐竜の存在が明らかになり、恐竜のイメージが大きく変化すると同時に、鳥が恐竜の生き残りと位置づけられるようになった。

 東京書籍の4単位の生物の教科書では、コラム扱いで、羽毛恐竜と鳥について扱っている。あまり深い記述はないが、ジュラ紀の共通祖先から羽毛をもつティラノサウルスの系統と風切羽をもつ始祖鳥、4脚に翼を持つミクロラプトルの系統、孔子鳥の系統、現生鳥類の系統に分かれた簡単な系統図が示されている。
 ジュラ紀や白亜紀には多系統で様々な翼を持つものが存在し、これまでのように始祖鳥を鳥類に含める積極的理由はなくなったとしている。

 **

 始祖鳥は長く鳥の祖先として扱われてきたが、羽毛恐竜が多数見つかったことでその地位は揺らいできた。2005年の論文(Science 310, 1483-1486, 2005)で足の特徴が恐竜と同じであることがわかり、鳥類ではなく恐竜類にいれることが提唱され、比較的受け入れられてきた。上記の教科書も時期的にその影響を強く受けている可能性がある。

 2013年には始祖鳥より早い時期のより恐竜に近い鳥類化石とするものが発見されている。

 始祖鳥はやはり鳥類であるという議論が再燃したりもしているらしい。

 このあたりは、じつは鳥類の定義の問題であり、始祖鳥の位置づけは曖昧さがある。

 このあたりの事情はWikipediaにも書かれている。

系統学的には通常、鳥類は現生鳥類と始祖鳥 (Archaeopteryx) の最も近い共通祖先 (MRCA) の子孫のすべてであると定義されている[19]。始祖鳥(1億5,000万年ごろのジュラ紀後期[10])は、この定義のもとで最も古い既知の鳥である。一方、ジャック・ゴーティエやフィロコード (PhyloCode) システムの支持者たちは、鳥綱を現生鳥類だけを含むクラウン生物群として定義している。これは、化石のみで知られるほとんどのグループを鳥綱(鳥類)から除外し、代わって、鳥類およびそれらを 鳥群 (Avialae、「鳥の仲間」[20])に位置づけることがなされている[21]。これはひとつには、伝統的に獣脚類恐竜と考えられている動物との関連における、始祖鳥の位置づけについての不確かさを回避するためである。

Wikipedia 鳥類
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A5%E9%A1%9E


 鳥類は恐竜である獣脚類の生き残りであり、その点ではハ虫類の一派と言える。しかし、鳥類を別に定義しているので、現状、鳥類をハ虫類とするのも困難がある。

 始祖鳥は現生鳥類の直接の祖先ではないし、白亜紀に現れた現生鳥類は同じく白亜紀にいた孔子鳥とも系統が異なる。ジュラ紀から白亜紀にかけて、さまざま翼を持つ種や系統が現れ、そのいずれかが現生鳥類につながったと考えられる。
 始祖鳥も含め、ジュラ紀の初期の翼を持った種は後脚にも翼を持っていたらしいことが分かってきている。そのうち前肢のみを翼として発達させたグループが孔子鳥のグループや現生鳥類のグループになっていったらしい。四肢に翼を持つ白亜紀のものとしてはミクロラプトル・グイがよく知られる。もちろんこうした系統は中生代の大絶滅を乗り切っていない。

ミクロラプトル・グイ
http://www.dd-lib.net/sort/kobetsu.cgi?sn=1233574963_537590628

 化石でしか存在しない、現生鳥類とは別系統の翼を持つ仲間を現生鳥類とは区別するのがもっとも分かりやすいが、それに近い分類として、鳥類を古鳥類と真鳥類とに分けることも行われているようだ。



 上はWikipediaのテンプレートとして登録されているもの。Avesとは鳥綱(いわゆる鳥類のこと)。Avesの定義では鳥類に始祖鳥を含むことになっている。この伝統的な分類ではかならず始祖鳥が含まれるのであって、始祖鳥が鳥類か獣脚類かという議論そのものが存在しないことになる。

 始祖鳥はどうも羽ばたいて飛ぶほどの風切り羽の強度をもっていなかったようだし、風切り羽の重なり方も羽ばたきには向かない構造。関節が翼を充分に上げられない構造の上、羽ばたきに十分な筋肉をもっておらず、羽ばたきによる飛行は樹分できなかったらしい。ただし化石のCTスキャニングで大きな脳を持つことがわかり、飛ぶための処理はできたとも言われている。

 始祖鳥が鳥と言えるかどうか議論があるし、伝統的な鳥類の定義で始祖鳥を入れてしまっていることが、始祖鳥に近い様々な羽毛恐竜たちが獣脚類なのか鳥類なのかについて大いに混乱することになる。4つの翼を持つミクロラプトル・グイは獣脚類であるが、おそらく空を滑空ないし羽ばたき飛行することが出来、始祖鳥よりあとに出てきているのだ。

 一方、鳥群(Avialae)という分類も提唱されている。これは恐竜の中の分類で、デイノニクス(Deinonychus)より鳥類に近い獣脚類との定義が一部では受け入れられているようだ。


 上もWikipedia 鳥群からの転載。

 この定義では翼を持つ化石鳥類たちは恐竜の中に置かれ、鳥類(Aves)は、現生鳥類とその子孫すべての共通の祖先とするという定義になった。
 この定義では始祖鳥(Archaeopteryx)は鳥群であるが、鳥類から外れることになった。 

 更に、始祖鳥はAvialaeからも外れるという研究が2011年に出ている。ここではデイノニコサウルス類に分類されている。

 **

 しかしながら、鳥類は明らかにハ虫類の一派であると考えられているので、ハ虫類の中に入れてしまう提案も当然出ている。



http://natural-history.main.jp/Algae_Column/Etcetra/Bird/Bird.html
から引用

 この分類が定着するか否かは分からないが、分岐学の立場に立てば妥当だとしか言いようがない。

 現生鳥類の系統を鳥類としてしまうか、ハ虫類の中に組み込むかいずれかに収斂していくものと思われる。

 すくなくとも始祖鳥を鳥類の定義にいれているようでは、混乱するばかりであろう。
Posted at 2016/05/28 19:33:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 生物 | 日記
2016年05月28日 イイね!

医者の説明は、患者を意図的に誤解させていないか?


特集◎緩和ケア 7つの誤解
誤解4◆医師の説明を患者は理解している

2016/5/27 満武 里奈=日経メディカル
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t267/201605/546857.html?n_cid=nbpnmo_fbed

 この記事は、何を言いたいかは分かるが、おそらく医者の立場に都合よく書かれてしまっている。


医師が患者に治療選択肢を十分に説明したつもりになっていても、実際に患者は理解していないことが多いためだ。「次の抗癌剤へと切り替えるときに、『次にはこの薬がありますよ』とさも治るように説明しているケースがある。治療効果が得られなかったから次の抗癌剤に変更することや、その抗癌剤が最後の選択肢であることを明確に伝えていないことが原因だ」と立川在宅ケアクリニック(東京都立川市)の井尾和雄氏は指摘する。


 おそらくここは正しい。
 患者が抗がん剤治療について正しい認識に立っていないのは明らかだろう。それは、医者の説明の仕方に明らかな問題があり、治療方針や可能性について伝えられていないことが明らかだ。

 しかし、この記事に示されている患者への説明の仕方はどうだろう。

「最初にAという抗癌剤を使用します。もしこれで治療効果が得られなかった場合はBを検討しましょう。それでも腫瘍が小さくならなかった場合にはCか、緩和ケアを本格的に開始することを検討しましょう」


 これは違う。
 これでも患者は治療で当然治ることを前提にしてしまう説明になる。この記事の言う最後の選択肢というニュアンスが感じられない。

 より正確に説明するとすれば

「抗がん剤で効果が得られるかどうかは分かりません。これから複数の抗がん剤を試していきますが、体への負担も大きくなります。抗がん剤A、Bと試してみますが、効かない場合は状況を見ながらCを試すか緩和ケアへ進みましょう。」

だろう。

 場合によっては抗がん剤を使わない選択もあり得る。緩和ケアに移った方がいい(むしろ延命効果がある)ケースもある。

 治療を試すというのは、治療効果の可能性が充分にあることだと当然患者は思う。

 残念ながら、抗がん剤は万能ではない。候補が複数あっても、この患者のこのガンにどれが効くか、あるいはそもそも効くかどうかも分からない。効かないことも充分ある。

 抗がん剤の成績が高いガンは限られている(たとえば血液系のガン)し、その人で効くかどうかも分からない。
 副作用も以前とは状況が違ってきているとは言え、なくなったわけではない。
 費用的な問題もある。

 まだまだガン治療は途上で、最近では分子標的薬がよい成績を上げるようになってきているし、もっと成績がよくなり、体への負担が軽くなる可能性はあるけれど、現状の抗がん剤治療は一縷の望みを託すものである場合がそれなりにあり、抗がん剤治療が採るべき選択肢でないこともありうる。

 この記事の状況は、治癒の可能性が低い状況と読める。“最後の選択肢”としているのだから。
 この状況で医者は効くか効かないか分からない治療をしていることを明確にしたいとは思わないだろう。患者が誤解しているのではなく、患者を誤解させている気配を濃厚に感じる。

 可能性が低いことを伝えることが正しいかどうかは議論の余地があるが、可能性が充分あると誤解させることは、本記事の

患者は「先生を信じて治療を続けてきたのに治療選択肢がないとはどういうことか」と嘆き、深い絶望に陥る


という状態になることはわかりきっている。

 患者が理解していないのではなく、患者を誤解させているのが問題だと言うことを、医者なり記事の執筆者はよくとらえ直した方がいいのではないだろうか。
Posted at 2016/05/28 09:29:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 医学・医療 | 日記
2016年05月25日 イイね!

FBもツイッターも簡単だけどリスクが


 最近、みんカラへの投稿が減っている。

 その代わり、Facebookへの投稿が増えている。

 ツイッターや様々な記事を元にコメントを書く作業が実にやりやすいので、ついそちらを優先してしまう。みんカラだと引用がめんどくさいのだ。

 もちろん、htmlを直接いじったり、エディターでホームページを更新していた頃に比べればみんカラブログは貼るかに楽なのだけれど、FBの手軽さには及ばない。

 ただ、FBの【友達】は元教え子が中心で、それ以外も含め、かなり自分とは価値観、もののとらえ方が違う。
 それ故、大量投稿は考え物であったりする。裕福で、目の前が楽しいことに満ちあふれている彼らに、社会問題を取り上げる投稿は鬱陶しい以外の何物でもないからだ。それでは困るのだが、彼らの中でそうした問題に関心を持つのはほんの一握りだ。

 ツイッターの誰かのツイートについて何かについて書く場合、ツイッターはブログより遙かに発言が補足されやすく、複数名から同時に粘着的で攻撃的なツイートを数時間にわたって受け続けたりする。そんなことをして何の得があるのか疑問だが、彼らにとっては[敵]は撃破しなくてはならないものらしい。彼らに議論の余地はない。相手を打ち負かすこと自体が目的らしい。だからなにか手柄を与えてやらないと引き下がらないので、どうとでも取れる微妙なツイート出に蹴ることにしている。そう言う連中の相手はとても面倒だ。

 そもそも、そう言う連中が集まってやっている事が、どれほどの偏りをもっているかは容易に想像できよう。その多くはネットだけに限られ、現実に反映しないし、そのための方法も知らないらしい。

 なのでツイッターでのツイートは控えている。

 **

 ここはみんカラなので、車から離れすぎるのもちょっと問題がある。

 と言っても、最近はクルマネタがあまりない(それどころではないし)。

 FBは簡単に書けるからと言って、閉じた世界であまり読まれない社会ネタを書いても仕方が無い。

 一方で、最近では非公開のSNSでも警察が令状があれば、第三者の監視なしに自由に閲覧できる法律が通ったので、もはや非公開のものも非公開ではなくなった。何かをきっかけに特定の勢力ににらまれれば、一切合切丸裸にされかねなくなっている。

 こういう社会では、もはや何も発言せず、例え非公開SNSアカウントでも余計な情報はおかず、すべてを消去した方がよい。

 大したことは書いていないが、プライバシーに関わることが書いてある実名アカウントのFBの過去の投稿はすべて消そうかと思っているし、みんカラも過去の投稿の扱いを考え直しているところだ。

Posted at 2016/05/25 07:54:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記
2016年05月20日 イイね!

ネットで出回っている東京五輪コラージュの出来がすごい


 ネットで出回っている東京五輪のコラージュの出来がなかなかすばらしい。



 とてもよく東京五輪をあらわしている。
Posted at 2016/05/20 06:23:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記
2016年05月15日 イイね!

いるねえ、こういう人。


 ああ、これ刻んでおきたいなあ。

コンビニでアルバイトをする学生が昨日言ったことを忘れないようにしよう。

「丁寧に接するお客さんもいれば、ものを投げてよこす人もいる。親や友達の前で、ではなく、陰で全く知らない人々に対してどうふるまっているか」。

そこで人間の底は知れる。歴然と。ふだんどんなにとりつくろっていようとも。

https://twitter.com/zoonieyamada/status/730544643557851136


Posted at 2016/05/15 14:07:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記

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