『顔を読む 顔学への招待』
レズリー・A. ゼブロウィッツ (著), 羽田 節子 (翻訳), 中尾 ゆかり (翻訳)
大修館書店
顔と行動傾向についてまとめた本なのだが、この本の紹介を見ていて次の一文に目がとまった。
”大きな目の男子や左右対称の顔の女子は、小さな目をした子や歪んだ顔の仲間にくらべて正直でない。正直そうな顔をした人はそれでごまかせるので、彼らのほうが嘘をつくことが多いという仮説と符合する。”
これとぴったり合う事実と出会ったことがある。
ある数学を専攻していた女性で、見た目が非常に幼く正直そうで、声も舌っ足らずでどうかすると本当に子供にしか見えないような人なんだが、とんでもなく嘘つきでしたたか。自分のためにつく嘘は当然許されると思っていて、他人からの信頼も平気で利用して裏切る。
自分がまずそうな立場に置かれそうだと思うと、予防線として嘘をつきまくって保身に及ぶ。
そんな人がいて、まさにぴったりだと思った。やはり見た目で誤魔化せてきたからああいう行動が身についているのだ。実際、身のまわりのほとんどの人間は完全にダマされていた。
なかなか面白そうな本なので、早速amazonで古本を頼んでみた。
届くのが楽しみだ。
紹介文より
”生まれて9分後の新生児は、動く顔の図を熱心にみるが、それ以外の図を動かしても関心を示さない。生後たった一時間で新生児は母親の顔を識別できるようになり、他人より母親か母親の静止画像を見つめる。”
”童顔の人を識別する能力は幼いうちに発達する。赤ん坊は自分の年齢にあたる顔を区別できる。赤ん坊は年上の人と赤ん坊は区別できるだけでなく、同じ年齢でも童顔の人と大人顔の人とを見分けることができる”
”おとな顔の女性と比べ、童顔の女性は教師や介護司員などの童顔型の仕事についていることがわかった。しかし童顔型の職業につく男性は、童顔の男性よりは背の低い男性であった。”
”魅力的な人に対する好意的な反応は、生後一年以内に発達する。赤ん坊は魅力的でない顔を見るより魅力的な顔を見るほうが好きな上、見知らぬ魅力的な人と見知らぬ魅力的でない人に対し全く違う態度をとる。”
”心理学者は自分自身の問題を研究するものだといわれる。”
Posted at 2012/12/30 12:43:28 | |
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