LGBTという言葉を聞いたことがあるだろうか。最近は浸透しつつあるので見聞きした人は多いかも知れない。
私はごく最近、初めて聞いた言葉であった。
Wikipediaによれば
LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)または GLBT(ジー・エル・ビー・ティー)とは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexuality)、そして性転換者・異性装同性愛者など(トランスジェンダー、Transgender)の人々をまとめて呼称する頭字語である。この言葉は、頭字語であるLGBにトランスジェンダーの頭文字Tを付加して作られている。性的少数者と同一視されることも多いが、LGBTの方が、より限定的な概念である。
一応、異性愛で性自認が生物学性と一致している男女以外の、性的マイノリティの多くを指すと考えて良いだろう。
自分はNHK以外のテレビやラジオ(FMを除く)を聴く機会が少ないが、そのNHKでは最近たびたび聴くし、
ハートネットTVという番組では正面から取り上げている。先日はNHKの「探検バクモン」でも取り上げていた。NHK第一「午後のまりやーじゅ」では木曜日に
女装パフォーマー:ブルボンヌさんがレギュラー出演している。
探検バクモンその他での説明に依れば、LGBTは何と20人に1人という。かなり頻度が高い。
学校なら一クラスに二人ぐらいいる勘定になるというのだ。
自分の周囲にはそれをカミングアウトしている人は過去も含め、いない。しかし知らないところでは結構いたのだろう。実は近所の知りあいがLGBTかもしれないわけだ。
実際、そう言う匂いがする知りあいはこれまでにもいた。
そうした性的マイノリティは、どちらかの性に当てはめきれないので、この世の中のしくみの中では非常に生きづらいと言う。
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私のブログのエントリーの中で、毎日10前後のアクセスがあるのが、
「
衝撃の「佐藤かよ」という存在」
と言うものだ。
最近は以前ほど話題になっていない佐藤かよに関する古い記事へのアクセスが、最近になって浮かび上がっているのか謎に思っていた。
だが、
ググってみると
精巣性女性化症
睾丸性女性化症
でこの記事が一ページ目に表示されるので、このあたりのキーワードから来るのかも知れない。
最近では、性的なグレーゾーンへの関心は高まってきているのかも知れない。
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生物学的なオスメスというのも、そもそも結構グレーなところが多い。
性転換する生物や両性具有の生物も結構いる。
ヒトでみても、性機能が完全でも性自認が生物学的な性と一致していない場合や、生物学的に平均からずれて異性的な要素を持つもの、外見の性と染色体の組み合わせが一致しないもの、等々様々だ。
染色体の組み合わせだって、XX:女性、XY:男性以外に、Xのみ(ターナー症)、XX,XXX,XXXXだの、XXY(クラインフェルター症),XXXYだのがあることがある。
XYだが外見は完全に女性という人もいる。当然卵巣や子宮はなく、石女(うまずめ)だ。だが美人が多いとか。
真性半陰陽、両性具有は極めて希らしいが、見かけ上生殖器が異性のように見える、あるいはどちらともつかない仮性半陰陽は時折生まれる。
性的モザイクという、体のあちこちにXXとXYの染色体セットを持つ細胞の両方がモザイク状に存在しているケースもある。
(なお、余談だが女性では高齢化でXXだけでなくXだけの細胞が増えてくるし、男性ではXYだけでなくXだけの細胞も増えてくる。)
性は基本的に2つしかないが、生物学的にも当てはめきれないものが存在するわけだ。グレーな部分は結構多く存在する。
しかしながら、生物学的に割り切れなくても一方の性に完全に溶け込んでいる人も多いらしく、あえて無理にどちらでもない性という枠組みに当てはめるのは、本人にとっていいことではない。
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自分自身は完全に恋愛対象は女性で、男性はむしろ苦手。
性自認は男性ではあるがあやふやなところがある。余り男性的なものを好まないし、女性的なものに惹かれることも多い。私の創作物は女性の作と思われることもしばしばだった。
人からは「お姉さんがいるでしょう?」「妹がいるのでは?」とよく言われ、女性的な印象を与えるらしい。実際のところは兄弟は兄が1人。母親は決して女らしくはなく、女性っぽさの薄い家庭に育った。
幼い頃、男の子らしく車だの機械ものだのは好きだったが、友達は女の子の方が多かったように思う。女の子の家に行くと人形遊びがつきものだったが、男の子の人形を渡されるのはつまらないと感じていた。
自分自身はどうも周囲の男の子と違うと感じていた。あるいは、他の男の子たちは自分と同じだが、それを隠しているのだろうと思っていた。
感覚が違いすぎるので男子とはあまり仲良くなれなかった。だからといって中学年にもなれば女子の友達というのも難しかった。
思春期以降、周囲の男子が野獣のようになってくるのがどうも感覚として理解できなかった。未だに男性独特の下ネタ、セクシャルな話題が苦手だ。
ゲイっぽい人に好意を持たれる傾向がある。ゲイではないと自認している男性から好意を持たれたこともある。
かといって外見で女性と間違われるようなことはない。
その他いろいろあるが、性自認がバリバリの男性ではなくてもはっきり女性でもないので性同一性障害(GID)と言うほどではなく、それでも男性の平均からはそれなりにずれているのが自分らしい。
この自覚は幼い頃からある。
この程度でも生きて行くのは結構しんどいことがある。
故にこの世の中、どちらかの性の平均からずれたLGBTの人がとても生きにくいことは、感覚的にとても分かってしまうのだ。
Posted at 2013/09/21 19:44:53 | |
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