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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2024年03月25日 イイね!

KIKUSUI PMC-A/PMC並列ワンコントロール運転

KIKUSUI PMC-A/PMC並列ワンコントロール運転 ほとんどの方には興味のない話ばかりで申し訳ないのだけれど。

 KIKUSUIの安定化電源PMCシリーズはPMC-Aから外部コントロール機能を大幅に省いた廉価版だ。基本は同じだが制御部分がデチューンされている。

 マニュアルを見ると、どちらの機種も並列接続ワンコントロール機能がある。
 これは、並列接続時にはマスターとなる機器からスレーブとなる機器の電圧をコントロールできる機能だ。並列の場合、この機能がないと複数台の電圧を正確に一致させねばならず、とても厄介で、ほとんど必須の機能と言える。。

 ところが、マニュアルにはワンコントロールができるのは、同一機種同士だけだとかいてある。

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 要するに、PMC-18-5AならPMC18-5Aとだけと言うことになる。
 しかし、同じコントロール機能を持ち、電圧と電流の仕様が一致する廉価版のPMCが接続できないはずがない。意味するところは電圧や電流仕様の違うものとは並列動作できないということのはずだ。
 PMC/PMC-Aはワンコントロールを使わなくても並列動作に支障はない仕様になっている。問題は電圧コントロールができるかどうかだ。わざわざ廉価版でコントロールの仕方を変えるなどと言うことをするとも思われない。

 昨日、実家にいる時からすごく気になっていて、帰ってからすぐに試してみた。


altPMC-Aのマニュアル
altPMCのマニュアル

 なぜかスイッチS5の1と0の設定が両機種で逆というトラップがあり、なおかつ裏面の接続だけでなく出力端子同士を接続しないとワンコントロールが機能しないと言うことがあったが(考えてみれば当たりまえで、裏の1本のコントロール信号線接続だけでなくマイナス端子同士をつながないとコントロール信号が伝わらない)、きちんとワンコントロールが機能した。

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 2台の電圧計を同じに校正していないからずれているが、右のPMC18-5A(マスター)の電圧を変えると左のPMC18-5(スレーブ)の電圧も同時に変化する。
 プラス側を外しても電圧をコントロールできているのできちんと機能していることが分かる。

 こんなことは何処をググっても書いておらず、昨日からすぐ確かめられないので悶々としていたが、これでスッキリした。

 手持ちのPMC18-5AとPMC18-5で18V10Aの電源として機能させられる。

 50V電源を手に入れたことだし、この2台はこのまま並列接続で使う事にしよう。

 なお、マスターとスレーブで全ての機能が、マスター側で先に機能するようにスレーブ側の設定に余裕を持たせておく必要がある。このあたりはマニュアルに書かれているとおりに設定すればよい。
 



 


追記:

 右のPMC18-5AはLEDセグメントの一部が不灯であったため、電流側(左側)の4つを現在入手できる互換品に交換している。そのため純正状態の電圧側と若干色が違う。
 しかし、どういうわけか互換品がPMC18-5とは色がそろって見える。
 もともとロットの違いで異なるLEDが使われていたのか、LEDのロットの違いによる色の違いか。
 不思議な話。
Posted at 2024/03/25 21:18:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 測定器 | 日記
2024年03月23日 イイね!

もはや狂ったか?

もはや狂ったか? うちには30Vに対応できる電源があるし、KIKUSUI PMCシリーズ2台を直列にすれば36Vまでいける。

 ただ、その上がカバーできないことが物足りないと思っていた。
 え? そんな直流電圧を使う機会があるのかって?
 今のところはない。ただ、使いたいときに使えることが大切なので、ジャンクでも持っておきたかったのだ。
(充電工具が高電圧化でバッテリー公称36Vに達しており、満充電40Vなので、このレベルの電源をテストに使う可能性がある)

 で、まともな現役機種がヤフオク中古でもものすごく高い(しかも保証無し)ので、あきらめて試しに入札したらそのまま落札できてしまったのが、これだ。

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 下の方が今回の購入ジャンク。既に自分である程度洗浄済み。

 HP 6002A DC SUPPLY

 因みに上はKIKUSUI PMC18-3Aの後期型。コンパクトで非常にポピュラーな電源。中古も豊富で安い。大きさがかなり違い、6002Aの横幅はPMCの2倍、奥行きは1.4倍ぐらいある。

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 6002Aは0−50V 0−10Aという強力な電源だ。といっても最大200Wなので、50Vでは4Aになってしまうが。

 この機械は1976年から少なくとも90年代まで作られていて、この個体は割と初期のものだ。

 途中でフェイスリフトを受けている。内部の部品変更は数知れず。

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 左が初期型、右がフェイスリフト後(つまみが一つ非純正・斜めの画像を変形させて正面にしている)。

 アメリカの動画を見るとフェイスリフト後のものが出てくるが、日本の中古市場ではほとんど見かけない。

 この電源、実はデジタルコントロール機能を持っていて、HP-IB(GPIB) I/Fでコンピューターから制御できるらしい。

 今どきの機械ならUSBでつながるので、高価なGPIB I/Fをわざわざ用意しなくてもよくなっているが。

 古くてでかいからと言って、バカにしたものではないようだ。


***

 面食らうほど大きく重いが、205mm径の卓上グラインダーEBK2を受け取ったときよりはマシだった。

 早速開けてテスト。

 おや、Voltageつまみをいくらあげてもメーターが動かない。Currentつまみも同様。

 いろいろ触ってみたが、よく分からず、分解して見た。


 ケースが日本製のものと違って、独特な開け方になっており、最初は戸惑った。
 リペア動画を参考にするとすぐ開けられた。

 内部はどでかいトランスとコンデンサーの他、いくつもの基盤があり、結構複雑な構造になっている。
 特段変なにおいもせず、部品が焼損するようなトラブルは無さそうだった。

 背面を見ると、2つのオルタネイトスイッチがCC/CVの切り換えになっているようだが、どちらにしても変化はない。
 両方のスイッチがオフの状態を「NORMAL」と書いてある。

 ただし、このスイッチは片方を押し込むと片方が持ち上がる、どちらかだけがオンになるタイプのスイッチだ。常識的には微妙に動かして両方をオフにする状態など考えるはずがない構造をしている。

 なんとか両方オフの状態にしてみると、なんと出力が出た。

 この状態でCC/CVも機能している。

 このスイッチは何なのか、あとでメンテナンスマニュアル(英語)で調べてみよう。
 おそらく、外部コントロールに関係するのだろう。

 よく分からないが、NORMALにしておけばよいのだろう。

 モーターを駆動しても問題ないし、オシロで見てみても気になるノイズやリップルはない。

 古い個体では問題を起こしがちなファンも正常であるし、ジャンクといいながら状態は悪くなさそうだ。

***

 しかし、すぐ使う事もないのに、よくこんなものを買ったものだ。明らかに大きく重すぎで置き場所に困る。

 もはや狂いかけとしか思われない。




 



追記:
 メインテナンスマニュアルは保守に関することが主なので、操作に関することが載っていても今ひとつ分かりにくい。
 HP-BP I/Fはオプションで、そのボード上にCC/CVモードスイッチがあるので、HP-BP使用時にどちらのモードで動作させるかを選択するためのもであるらしい。外部コントロールを使わないときにNORMAL operation、つまり本体で操作できるようにするスイッチだと分かった。

https://btbm.ch/hp-6002a-gpib-control-with-python/


追記:
 このジャンクは、測定器類を専門に扱う業者ではなく、古道具屋の類の出品。持ちこまれた機材を評価できず、適当に価格をつけて通電確認済みジャンクとして出品したのだろう(その割には過去の落札価格から見てやや高い。売れなければ値下げしていくつもりだったのだろう)。
 だから、パイロットランプが光る通電確認のみで、出力の確認はできていなかったかもしれない。できていればその状態の写真を出しているだろう。
Posted at 2024/03/23 21:54:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | 測定器 | 日記
2024年03月23日 イイね!

アナログオシロのフォーカス問題でぼけた!

アナログオシロのフォーカス問題でぼけた! 寝室兼いろんなことをやる部屋の整理をしているとき、棚に入れてあるアナログオシロのつまみがひん曲がっていることに気付いた。普段ほとんど使っていない飾りのようなシロモノで、気付かなかった。






 このアナログオシロはKENWOOD CS-5175という2現象100MHzオシロで、機能的には非常にベーシックなものだ。
 子供時代のあこがれがアナログオシロだったが、今どきはほぼジャンク価格で取引されている。しばらく前にヤフオクで個人から購入。長く丁寧に使われていたようで状態がよかったが、機材整理のためにオークションに出したのだそうだ。


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 3連の回転つまみで、やたらにパネルから飛び出している。しかも軸が細いので曲がりやすい。

 ものを持って部屋を出入りしているときに引っ掛けたのだろう。
 このままだと、真ん中のつまみを回すと小さいつまみまで引っかかって回ってしまう。

 取りあえず分解して内部構造を確認。この部品は大きい上に基板直付けVRに接続されている。さらに、空中配線までされている。これを取り外して分解修理となるとかなり面倒だ。
 とりあえず実用になる範囲で外から修正しておいた。

 で、電源を入れて波形を確認してビックリ。
 やたらにぼけている。しかも回転方向にずれている。

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 FOCUSつまみで調整してもあまり改善しない。

 メンテナンスマニュアル(英語)はあるにはあるが、読むのがめんどくさい。

 ググってもアナログオシロの修理や調整なんて、あまり数がない。しかも古い。
 この手のブログ記事を書いた人が今も元気なのかどうか分からないほど、当時既に結構齢が高めの方が多いようだった。アマチュア無線全盛時代の人の層だ。

 背面や側面に調整ボリュームがあるとかというものも見たが、私の機種ではそんなものは存在しない。もう一度開けて確認しようかとメンテナンスマニュアルの回路図を見たりトラブルシューティングを見たりしていたが、その中に、FOCUSつまみを引いて調整するとある。

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 このスイッチは引っ張ればASTIGの調整、日本語だと収差(でいいのかな)の調整になる。
 ああ、そうだった。すっかり忘れていた。FOCUS/ASTIGのつまみだった。

 これを回して綺麗な細い線に。
 その下のつまみは引くと回転補正なのでそれも直して,スッキリ!

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 写真だといまいちシャープにならないが、見た目は随分良くなった。

 なんかホッとした。

 と同時に、自分の老化も感じてしまった。
 自分で散々触って基本の調整は理解していたはずなのに、ちょっと時間が経ったらすっかり忘れていたなんて。




追記:
 アナログオシロは変化への追従性が高く、大雑把に把握したいときに役に立つ。
 今どきはデジタルオシロが高精度高機能なので、細かいことはそちらに任せ、アナログには精度は求めない(デジアナオシロは要らない)。
 両者の使い分けをすればよい。
Posted at 2024/03/23 10:41:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 測定器 | 日記
2023年10月16日 イイね!

【測定器】壊れた? サンワクランプ式電流計

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 若い頃、クランプ式電流計DCL30DRを、清水の舞台から飛び降りる思いで秋葉原で購入した。クランプ式で直流が読める電流計は高かったのだ。

 昨日、電流を図ろうとして久々に取り出してみると、電源が入らない。
「まさか電池の液漏れ?」
と慌ててネジを緩めて電池蓋を外したが、液漏れは観察されず。
 電池は充分にあり、電池切れでもなかった。

 では何故? 壊れたのか?

 中を開けてみるが、基板は健全に見える。配線が外れるようなこともなく(腐蝕と振動が重なるなどでまれにそういうことがある)問題はない感じ。

 再度スイッチを強く押すと、僅かに反応する。ただ表示がおかしかったり、すぐ消えてしまったり。

 ただ、感じは接触不良だ。

 もう一度電池を入れる部分を見ると、+極側の金具が微妙に腐蝕していた。この微妙な状態が原因のようだ。

 金属で軽く磨き、電池を戻すときちんと機能した。

***

 古くなると、何かしら不具合を生じるものだ。

 機械も人間も_。

 ただ、人間は機械と違って部品交換できないので、大事にしないといけない。


Posted at 2023/10/16 06:08:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 測定器 | 日記
2023年03月12日 イイね!

今どきの廉価デジタルオシロ

 ちょっと前には日本ではOWONぐらいしか見かけなかったけれど、自分が知らぬ間に中国の測定器メーカーが世界を席巻しているようだ。

 日本法人があるのはRIGOLやOWONであるが、SiglentもAmazonなどで買える。Hantekは秋月でも扱いがあり、そのほかにGrattenというメーカーもあるそうだ。アメリカなどでは多くユーザーがいて、改造情報なども出ている。


 自分が昔買ったOWONのPDS5502Sは25MHz2chのデジタルオシロだが、今見ると機能は貧弱でオモチャのようなオシロだ。それでも子供時代憧れたオシロスコープが安価に買えて感激があった。

 今どきのデジタルオシロはアマチュア向け廉価版でも高性能で、極めて高機能だ。
 最近ではアマチュアにArduinoというワンボードコンピュータを使った電子工作が広がっていて、そこでよく使われるシリアル通信でコントロールするI2Cの信号がデコードできると非常に便利である。そのためかデコード機能も標準装備になってきている。デコード対象はRS232Cは当然であるが、自動車で使われるCANのデコードができるものもある。

 100MHz2chでも3万円台とかなので、驚くばかりだ。

 アナログオシロの追従性の良さはデジタルでは難しいので併用している人もいるが、今の時代にオシロを使う場合デジタルを抜きにはできない。そんなことで、RIGOLの200MHz2CHオシロ(DS12022Z-E)をタイムセールで買ってみた。OWON PDS5022sとは全く異次元だ。この所の市況の影響で日本法人正規品は価格が上がっていたが、タイムセールで安かったので助かった。

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RIGOL DS1202Z-E


 なお、既にブラウン管が製造されていないのでアナログオシロの新品はほとんどないらしい。中古でアナログを入手するのもだんだん難しくなるので、今のうちに入手しておくのはよいかも知れない。今ならかなり安いし。




子供時代のあこがれ機器
・低周波発振器(ファンクションジェネレーター)
・オシロスコープ

 これらは高価で手の届かない機器だった。

 中学生の頃、回路図を元につくった自作の簡易低周波発振器をオシロにつないで波形を見せてもらったことがあるが、片側だけ変な歪み方をしていた。
 今どきならオーディオ領域ならD/Aコンバータを通してPCから簡単にキレイな波形を出すことができるが、昔は低歪み率の信号源は簡単には得られなかった。

 今なら高価な測定機器も安価に中古で買えるが、劣化したコンデンサーの交換などしないと波形が歪んでしまうので、修理は結構大変そうだ。

Posted at 2023/03/12 10:34:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 測定器 | 日記

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