• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Yuh_Fazioliのブログ一覧

2022年04月02日 イイね!

光は未来を知っている

 少し前に量子論に触れた。

 いわゆる二重スリット実験について。
 光源とスクリーンの間に二重のスリットを置くと、光は波の性質を持つのでスクリーン上には二重スリットによって干渉縞が現れる。
 しかし光は光子という粒なので、粒を一つ一つ撃って光子同士を干渉しないようにすれば二重スリットの先には2本の棒が現れるはずである。ところがこの場合でも干渉縞が現れてしまう。
 そこで、スリットのどちらを光子が通っているのか観測するとあら不思議。観測したときには光は粒として振る舞い、スクリーン上には干渉縞ではなく二本の棒が現れるのである。

 あたかも光は自分が観測されているかどうかを知って振る舞いを変えているかのようである。

 光子をはじめとする量子は観測される前には雲のような確率の重ね合わせ状態にあり、観測したとたんに1点に収束すると考えられている(コペンハーゲン解釈)。

 観測すると言うことが影響を与えているのであるが、対象に影響を与えない観測は困難なので二重スリットに入る前の観測が光に影響を与えて粒として振る舞うようになっているのではないかと考えられていた。ところがどうもそうではないらしい。

 観測が与える影響というのが問題であるのであるが、いくつかの実験によって光は二重スリットを通ったときには何も観測せずとも、結果によって干渉しているかしていないかを分かるように観測の仕方を変えてもやはり観測した場合としない場合で光は振る舞いを変えることが分かっている。
 つまり、二重スリットを通った時点では何の影響も与えていないのに、観測が二重スリットを光が通るときの挙動に影響を与えているというのである。まるで、観測が過去に影響を与えているかのように見える。極めて不思議である。



 ところが実は光が未来によって挙動を変えること自体は昔からよく知られている。
 レンズの表面には薄膜コーティングが施されていて、光の干渉現象によって反射を防ぐ処理が行われている。
 コーティングを増やすほど光にとっては邪魔なものが増えるはずなので暗くなりそうなものであるが、ところがどっこい、薄膜コーティングを施すことでレンズの透過率が高くなり、明るくなるのである。

キヤノンサイエンスラボ
レンズコーティング
https://global.canon/ja/technology/s_labo/light/003/03.html

 上のリンクに簡単な解説があるが、これは、薄膜によって膜表面とガラス表面の二つの反射光同士が干渉して反射がおさえられるのでありが、干渉が起こる条件ではなんと光が反射しなくなって透過するようになるという奇妙な現象が起きるのである。
 光は反射した先で干渉が起き、光が進めなくなると分かっているので表面で反射すること自体をやめてしまうのだ。

 屈折による全反射もこれと似ていて、入射角を大きくして屈折光がもう屈折出来ない条件では全て反射に転じてしまう。

 光は未来によって挙動をあらかじめ変えるのである。

 理研と日立の実験も、結局未来によって光があらかじめ挙動を変えるという光の奇妙な性質が二重スリット実験の観測問題を左右していることになる。

 観測行為の物理的影響が直接に光の挙動に影響を与えているということではなく、時系列を無視して観測は影響を与えるのである。

 とは言うものの、薄膜干渉が示すように、未来が現在の光の挙動に影響を与えているという事実は、未来の物理的影響を過去の光が受け取っていると言うことであるので、未来の観測が過去に影響を与えるというのも同じことなのかも知れない。


 私たちのスケールでの常識からするとあり得ないのではあるが、それは私たちが限られた知見の中でそういう世界しか知らないのであって、実は薄膜干渉のように光の挙動が未来によって変わっているという事実を私たちは光学現象として受け止めているように、時間は一定に進み、未来は過去の積み重ねなのではなく、この世界の過去と未来は相互干渉する一体なものなのだということでしかないのだろう。私たちのスケールではその影響がほとんど見えないだけなのかも知れない。







Posted at 2022/04/02 18:40:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | サイエンス | 日記
2021年05月16日 イイね!

RNAワクチン配列が遺伝する可能性について

LINE-1というレトロトランスポゾンはDNA→RNA転写でDNA鎖を出て、別の箇所にRNA→DNA逆転写で入り込むそうな(レトロトランスポゾンだからね)。
そうやってDNA鎖の中で増殖していき、遺伝子を破壊してがん化を引き起こすなどの問題を起こす。
このLINE-1が精子でたまたまワクチンmRNA配列をとり込んで逆転写し、遺伝する「可能性」を指摘する論文がある。
組み込まれたワクチン遺伝子が作り出すタンパク質は生まれた子供には自己と認識されるため、同じタンパク質をつくるウイルスも自己と認識され、抗体が全く作られないことになる。感染後大量のウイルスを撒き散らすスーパースプレッダーになる可能性がある。


可能性だけならあらゆるRNAが逆転写されうる訳だけど、とりあえずRNAワクチンのリスクとして記憶しておく。



http://www.qlifepro.com/news/20190903/line1.html


https://ijvtpr.com/index.php/IJVTPR/article/view/23/34

Posted at 2021/05/16 07:47:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | サイエンス | 日記
2020年10月18日 イイね!

丸山ワクチン?

丸山が国立療養所多磨全生園に通ってハンセン病患者の診療を続けていた1956年秋、患者が体内にライ菌または結核菌を保持している間はがんの発生を抑えている[要出典]という事実を発見した[6][出典無効]。ライ菌と結核菌とは同じ好酸性の桿菌であることから、結核菌抽出物質の丸山ワクチンががん細胞の増殖を抑制できると考えた[7]。

Wikipedia 丸山ワクチン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3


 ツイッターでたまたま丸山ワクチンという語を見かけ、ちょっとWikipediaをみたらこんな記述が。

 はたして細菌感染を起こしている間、ガン細胞の増殖を抑えるなどと言うことがありうるのだろうか。

 花粉症と寄生虫の関係は興味深くて、花粉症と関係の深いIgE抗体は元来対寄生虫免疫として進化した仕組みで、現代の清潔環境で暴走し、無害な花粉(+ディーゼル煤煙?)に反応しているからと言う話がある。寄生虫が居ると花粉症が出なくなると言う話が藤田紘一郎氏による「笑うカイチュウ」によって有名になっている
 しかしその後の研究ではどうも関係ないらしいどころか、寄生虫によってアレルギーの度合いが増すことすらあると言うので全くアテにならない。

 ガン細胞は遺伝的要因と環境的要因で常に体内で発生し、NK細胞やキラーT細胞のはたらきで刈り取られている。その攻撃を何かの理由で逃れ増殖したものがガンの発症として認識されるものだと言える。たとえばキラーT細胞などはアポトーシスを起こさせて細胞を内部から破壊させているが、アポトーシスの仕組みが壊れていれば増殖し続けることになる。

 細菌に対する抗体がたまたまガン細胞の何かと交叉抗体となって攻撃されているとか、偶然免疫チェックポイント分子に結合してガン細胞に対する免疫抑制を外しているとか(まあないだろうな)、なにかあるのだろうか。

 そもそもガンの発症が抑制されているのは事実なのかどうか。

 このあたりの話は、結核ワクチンであるBCGが免疫賦活をしている話にもつながり、一部の国で新型コロナの抑制に効いている可能性が言われる部分ともつながる(アジア/オセアニアで最悪とは言え日本の野放し対応でも今のところ欧米ほどの死屍累々の大感染に至っていないのだから、BCGがその原因であるかどうかは個人的にはやや疑わしく思っているが、その原因は極めて興味深い)。

 今考えられているストーリーは、丸山ワクチンが含む糖鎖が樹状細胞の活性化をもたらし、それがキラーT細胞の活性化をもたらしている可能性らしい。事実として丸山ワクチンが細胞間の伝達物質であるインターフェロンの増加をもたらしているらしいが。

結核菌と癌との関係 - ドクターズゲート
https://www.drsgate.com/company/c00043/nakagawa-12.php?

 BCG菌は多様な糖鎖を持ち、これがCD-1という受容体と結合することで免疫賦活を引き起こしているらしい。

BCGワクチンで癌や感染症, アレルギーを防ぐ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/35/6/35_6_458/_pdf

 Wikipediaの記述によれば、丸山ワクチンとふぉういつ成分が白血球減少症の治療薬として認可されているが、抗がん剤として承認は受けられていない。しかし、二重盲検での臨床結果は統計学的には有意と認められていないが、それは同時に行われている他の要因に引きずられている為で、下に引用したように、臨床的には意味のある結果が得られたと臨床試験を行った側は考えているらしい。
論文「Phase III placebo-controlled double-blind randomized trial of radiotherapy for stage IIB–IVA cervical cancer with or without immunomodulator Z-100: a JGOG study」(2014)のendpointで、The estimated total sample size was 240 to detect an 18% increase in the 5-year survival rateとの結果を得ている

 
 よくは分からないが、免疫賦活という効果は、ライ菌や結核菌に限らず起こりうるもののように思われる。
 攻撃抑制を行う免疫チェックポイントの阻害のような、直接的にガン細胞の攻撃を支援する仕組みではないが、キラーT細胞が関わるCOVID-19のようなウイルス対策としても興味が持てる。



 
Posted at 2020/10/18 11:03:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | サイエンス | 日記
2019年11月05日 イイね!

脳のためによく寝ましょう


睡眠中に脳波が有害な老廃物を洗い流していることが明らかに

睡眠時の脳波が脳細胞に損傷を与える可能性がある有害な老廃物を洗い流すのに役立っていることが判明。この睡眠中の脳の清掃に障害を起こすことがアルツハイマー病のようなものの原因や症状である可能性も考えられている。

この研究に関する詳細は学術雑誌「Science」に11月1日付けで掲載されている。
https://vaience.com/medical-science/20191105-brain-wave-wash/


 個人的な経験では、寝不足が続くと明らかに脳の働きが悪くなるが、その後睡眠を取っても、物を思い出しにくくなったり、頭の動きが悪くなったと感じる。

 睡眠が脳細胞の損傷を防ぐ役割を負っているのであれば、脳の機能維持のためにも睡眠を充分取ることは極めて重要だ。

 ブラック勤めで、学生時代からは考えられないほど劣化を感じる友人がいるが、睡眠不足から脳がダメージを負っているのかもしれない。

 

 
Posted at 2019/11/05 10:51:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | サイエンス | 日記
2019年08月04日 イイね!

遺伝子編集技術はアメリカと中国が強く牽引




 ヒトの卵にCRISPRを使ってエイズ耐性遺伝子を組み込んで出産なんて倫理的な問題に関わることもやってしまっているけれど、中国のCRISPRをつかった特許の数が、分野によってはアメリカを超えている。

 遺伝子編集技術についても中国の存在感が極めて大きくなっている。

 **

 今から30年ぐらい前に、大前研一が中国に注目すべきだというようなことを言っていたが、それから巨大市場・世界の工場としての中国が注目されるようになり、いまや世界を牽引する技術大国・経済大国の中国になっている。

 世界経済は中国と深くつながっていて、中国が調子を崩せば世界経済に波及する状況。トランプが煽る米中貿易摩擦は世界の頭痛の種だ。

 先週のトランプの中国製品への関税アナウンスが株式の売り、豪ドルの売り、米ドルの売り、円の買いにつながり、世界の株式は暴落、ドル円はFOMC後、109円台に載せたところからこれまでのレンジを割って106円台半ばまで叩き込まれている。
 
 かつての行動経済成長期の日本も、今の中国と似た見方で見られていた。「ジャパンアズナンバーワン」、やがて円が世界の基軸通貨になるとまで言われていた。
 今日では人民元が世界に通用し始めており、基軸通貨化を狙っているとも言われている。商魂たくましく、アメリカ、ロシアなどと同様に元来帝国主義的な中国だけに、世界覇権への布石は次々と打たれているようだ。

 かつて世界の工場と言われたアメリカと日本はその姿を失い、その後は中国が世界の工場と言われているが、人件費高騰の中ベトナムなどへその地位が移りつつある。
 中国は今や技術大国、巨大な消費国だ。



Posted at 2019/08/04 12:55:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | サイエンス | 日記

プロフィール

「@こるり うっすらでも色がついていたら陰性ですので。ともかくお大事に。」
何シテル?   03/15 17:11
愛車 黄色いピアッツァのHP http://piazza.ciao.jp/piazza_web/index.html ↑プロバイダーを変更して再開! ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/4 >>

  123 4 5 6
78910 11 1213
14151617181920
212223242526 27
282930    

リンク・クリップ

YUHの気ままなままに 
カテゴリ:ブログ
2018/01/31 06:12:14
 
常識はずれのPIAZZA達の隠れ家 
カテゴリ:Piazza
2012/11/17 07:31:43
 
須関裕子のブログ 
カテゴリ:Music
2011/02/26 18:38:37
 

愛車一覧

スバル アルシオーネSVX スバル アルシオーネSVX
 はじめてのSVXは追突事故によって、わずか1年半で乗り換えることになってしまいました。 ...
いすゞ ピアッツァ いすゞ ピアッツァ
 社会人になりはじめて手に入れた車です。 PIAZZA XE Handling by L ...
BMW 3シリーズ セダン BMW 3シリーズ セダン
実家最後(予定)の車。 私がメンテナンスしてます。 →私が相続し維持することにしました ...
その他 その他 その他 その他
写真の置き場です。
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation