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2015年05月09日 イイね!

【ネット回線】大変な苦労をして回線導入をした話 番外


■ メールが届かなくなる重大トラブル発生

 ニューラルネット時代に管理組合向けサービスとしてマンションのドメインを取得していたが、当マンションでは管理組合としての導入は行われなかった。

 しかし、メールアドレス発給のサービスは加入者向けに行われ、マンションに住む限り一生使えるメールアドレスになる……はずだった。13年後には結局諸事情からその時のドメイン所有者によって廃止されてしまったのだが。

 さて。

 発生したのは特定のプロバイダーに対してメールが届かなくなると言うトラブル。ある日ユーザーから「5つのメールアドレスのどれにもメールが届かなくなっている」

 この問題については、まず当マンションにおけるメールサービスについて理解してもらわないとならない。

■ ドメインを引き継いだ自治会で行ったメールサービスの方法

 ニューラルネット撤退後、ソフトバンクBBはニューラルネット時代のサービスを一切引きつがなかったため、メールボックス提供サービスも終了した。

 しかし多くのユーザーがいたため、どう対処すべきか、ユーザー有志の間で検討された。

 何処かのサーバーを借りてメールボックスを確保することも考えられたが、その費用が高く、仮に誰かがドメインを引きつぎ事業を継続したとしても、その必要経費を確保することは困難だった。

 集金すると言っても1メールアドレスにつき年間100円とかのお金をどうやって確実に集めるのか、その手段が見つからなかった。口座振替も、手数料がかかるし実は結構大変なのだ。

 可能な限り安くする方法として自分が提案したのは、メール転送機能のみを使い、各ユーザーには転送先となるメールアドレスを確保してもらう方法。これならばサーバーにメールボックスをおかないので容量を必要としない。最低の容量での契約ですむので大幅にコストダウンできる。

 ドメインとサーバーで年間4,000円弱になり、1アドレスあたりのコストは大幅に下がる。これならば自治会の予算で負担しても良いと言うことになり、全戸が使えるようにすることを条件として自治会のサービスとして行うことになった。自治会としてのサイト構築の研究につかうということも兼ねていた。

 自治会報でこの旨を伝え、図入りの設定方法の説明もつけて希望者を募った。ただし、旧ニューラルネットユーザーを優先してアドレスを確保させ、その後他の住民の希望を受け付けることになっていた。

■ 「さくらインターネット」と「ぷらら」の間でのトラブルだった

 連絡を受けて調べてみたが、発生しているのは、転送先のメールボックスとして「ぷらら」を利用しているユーザーだけであった。

 そこで「ぷらら」に問い合わせてみたところ、「さくらインターネット」から大量のメールが「ぷらら」のメールサーバーに送りつけられ、ぷらら側でさくらインターネットからのメール転送に制限をかけたためだと説明があった。

 転送制限がかかったために届いていないメールについては「さくらインターネット」に問い合わせて欲しいとのこと。

 そこで「さくらインターネット」の技術関係の窓口に転送の可否について問い合わせたところ、管理者アドレス宛に転送されなかったメールを転送するという返答を得た。

 しかし、ここで「さくら」のサーバー管理者がとんでもないことを言い始めた。

 要約すると、

・140を超えるメールアドレスが設定されている。
・そのために大量のメール転送が起きていて、共用メールサーバー全体で「ぷらら」などに転送できなくなっている。
・メールアドレスの転送設定を解除せよ。
・状況が改善しない場合は「さくら」側で転送設定を解除する。


と言う。そちらの転送利用が原因で共用サーバー全体に迷惑をかけているから是正せよ、是正がなくばこちらで転送を解除すると脅してきたのだ。

 最初は何事かと驚きショックも受けたが、冷静になり、戦うための情報集めをはじめた。
 サバ管の言うことは、事実に基づかない思いこみによる不当な脅しであると確信できたからだ。


■ サーバー管理者と戦う

 まずは、サバ管に

 看過できない内容があり、厳重なるクレームを申し上げます。
 本件について必要ならそちらの責任者なりクレーム対応の専従者の対応を求め
ます。


と伝え、不当な要求であることをひとつひとつ理由を挙げて反論した。

 なぜ不当であると反論できるかというと、「さくらインターネット」を利用しはじめる前に、自治会での利用であること、多くのユーザーに無償で転送用のアドレスを発行することについて問い合わせをしていて、問題ないという回答を得ていたのだ。

 140を超えるメールアドレスについては規約上何の問題もない。

 その上、「さくら」から「ぷらら」へ転送設定していたのは5メールアドレスのみであり、そのうち実際にメール転送が起きていたのはほぼ1アドレスのみであった。
 このユーザーは単なる一般ユーザーで、メールマガジンやメーリングリスト、個人メール、迷惑メール程度しか受信していない。ごくありふれた利用状況でしかなかった。これが負担になると言うのなら、サーバーの仕様がまともでなく貧弱というより仕方が無い。

 それにもかかわらず、サバ管は転送メールアドレス数のみを問題として、解除せよと言ってきたのだ。全くデータに基づかないことを主張しているのは間違いなかった。
 たとえ大量の迷惑ネールを送りつけられていたとしてもそれはユーザーの責任ではなく、ユーザーは被害者でしかない。


 「ぷらら」側は『「さくら」側と調整し、「さくら」側でメール流量の調整をしたという報告を受けているので、様子を見て欲しい』と伝えてきていた。

 そこで、サバ管の主張の不当性を一つ一つ指摘すると共に、現状では経過観察が第一であり、登録メールアドレス数だけを根拠に各個人が使用するライフラインとも言うべきメールアドレスを解除せよという要求は順序がおかしいことを伝えた。
 また、迷惑メールはユーザー側にコントロールが難しい被害者の立場であること、実際に流量が極端に多いメールアドレスがどれであるかを伝えてくれれば、ユーザーに対して迷惑メールを少なくするための指導をすることもできる、とも伝えた。
 更に、実際に「ぷらら」に転送されているのは1アドレスだけであることを指摘し、これが原因であれば短時間にたまたま大量の転送が起きただけである可能性があり、「さくら」側の調整で解決するするのではないかとも伝えた。

 規約を守っての利用であり、こちらの主張や提案が受け入れられないようであれば、契約を解除するとも明言した。これは一種の脅しである。サバ管の対応がまずく顧客を失ったとなれば、さくらインターネットの中で問題になりかねないことを踏まえてのことだ。

 また、この障害が当自治会が含まれるサーバーのみで起きているのかどうかを問い合わせた。

 一方、ユーザーに働きかけ、ぷららではないアドレスへの転送に変更を了承してもらった。これでも「さくら」側が主張する負荷が起きていると主張するのであれば客観的な証拠を出すよう、サバ管に求めた。

 更に、サーバーのコントロールパネルから過去のサーバー負荷の記録を取りだし、この値がサーバーの負荷をかけている状態であるかを問い合わせた。全くの低負荷であることは分かりきっていたが、あえて「素人のため判断できず、見解を伺いたい」とした。


■ サバ管が言うことが思いこみであることを示す根拠を次々と指摘したところ……

 こういう対応では、とにかく感情的になってはいけない。あくまで礼節をわきまえ、冷静で客観的なデータを挙げて正当性を主張するべきなのだ。

 サバ管は日頃から無法なユーザー相手に辟易としているから、まずは脅しと考える習慣ができている可能性がある。
 筋の通ったユーザーにはそれなりの対応をしなければ行けないと考えても不思議はない。

 さすがに効果があり、そうそうに謝罪があった。

 この度、弊社からのメールにて大変不快な思いをされたことを深く
お詫び申し上げます。

 お客さまが仰られる通りぷらら様にメール転送できない原因は、お客さま
も被害者であり、お客さまだけの責任でもございません。

 お伝えしました、140件を超える転送設定に問題はございません。
弊社でも一律に転送設定を解除することはございません。

 不適切な記述があったことも、重ねてお詫び申し上げます。

 今回の場合、ぷらら様宛てのメール転送設定を弊社側で解除する前に
お客さま側でご対応いただければと思った次第でございます。


 そのあとには言い訳めいたことが書かれていたが、サーバー負荷記録の数値を挙げ、実際にサーバーに負荷をかけていたかどうかという問いについては、

 お客さまのメール転送による"さくらのレンタルサーバ"に大きな負荷は、発生しておりません。

と認めた。

■ 「さくら」の他のサーバーでも同様に転送制限を受けていた

 「ぷらら」の転送制限が当自治会が含まれる共用サーバーのみで起きていたかどうかの問いに答えなかった。

 そのころ、職場の同僚と話をしていて、「ぷらら」-「さくら」間でやりとりしたメールが届かなかったと聞いたのだ。

 「さくら」は多数のサーバーを管理しており、偶然同じサーバーであった可能性が極めて低い。
 つまり、当自治会のサーバーのみが制限を受けていたのではなく、さくらインターネットのサーバー全体が「「ぷらら」から制限を受けていた可能性が高いのだ。

 「ぷらら」のサバ管も、セキュリティソフトの作動で、さくらインターネット全体に制限がかかった状態だと言っていた。

 「さくら」のサバ管は当自治会のメール転送が原因で当自治会を含む共用サーバーが制限を受けていると主張していたのだが、更に根拠のない主張である可能性が高くなった。

 一方、自治会の他のプロバイダー向けの転送では全く転送制限を受けていない。「ぷらら」の側に問題がある可能性が高い。

 そこでサバ管にこの件を伝え、広く「さくら」と「ぷらら」の間のみに発生している可能性が高いこと、今回の問題の原因が「さくら」側の転送量の問題なのか、「ぷらら」側の転送制限の閾値が低すぎるのか、どちらが原因であるのか明らかにして欲しいと言うことを伝えた。


■「さくら」も「ぷらら」側の問題を認めはじめた

 客観的な事実の積み重ねによって状況を整理させていったところ、「さくら」のサバ管は「ぷらら」のセキュリティポリシーの変更によって生じた可能性について言及しはじめた。

 ぷらら様より公式なアナウンスはいただいておりませんが、10月23日まで
問題なく転送されていたメールが、突然転送されなくなった原因は、
ぷらら様側でメールサーバのセキュリティポリシーを変更された可能性が、
ございます。

 ぷらら様のお話では、弊社管理IPネットワークの範囲より、メールを大量
に受信している状況が続いており、ぷらら様ののメールサーバ運用に支障を
きたしているとの警告とともに転送拒否をされている報告をいただいており
ました。


 これで「ぷらら」側に問題がある可能性がさらに高くなってきた。

 サバ管としては「ぷらら」から警告を受け転送制限を受ける中、たまたま問い合わせが来た利用者が140もの転送メールアドレスを設定していたことから「犯人はこいつだ!!!」と決めてつけてしまったのだろう。
 しかし、何の根拠もない話で、利用者としてはとんでもない。

 このあと調べてまわるうちに、あるメーカーの、サーバー用セキュリティシステムがアップデートされた時に、転送流量に関する設定が低すぎたために転送制限の問題が起きたと言うことが分かってきた。
 このシステムは流量を見て自動的に転送制限を行い、転送元に警告を発するらしい。

 ぷらら以外でも同じシステムを導入しているメールサーバーにおいて同様なトラブルがあったらしいが、日本の大手のプロバイダーでは同じシステムは導入しておらず、問題は発生しなかったようだ。


■ 戦えなければ泣き寝入り?

 今回の件で、「転送アドレス数が多すぎるので削除せよ」というサバ管の要求に従っていれば、メールサービスそのものを放棄せねばならなくなりかねなかった。相手が専門家であることを思えば要求に従うユーザーもいただろう。

 しかし、冷静に筋道を立てて考えれば、規約上サバ管の主張はおかしいし、サーバーのデータからも主張がおかしいことを証明できた。

 滅多にあることではないだろうが、サバ管からもあらぬ疑いをかけられサービスを停止させられかねないことはあるのである。

 それにしても、ボランティアで10年間このメールサーバー管理をしてきたが、何でこうも疑われてばかりいるのやら。

 余計なボランティアなんかやらなければ、不愉快な思いをすることもないのだが。
 
2015年05月07日 イイね!

【ネット回線】大変な苦労をして回線導入をした話 あとがき


 ずいぶん多くの分量になってしまった。

 これでも実際に起きたことを網羅しているわけではなく、かなり省略している。

 ここには書けなかった、はらわたの煮えくりかえるような思いを何度もしてきた。

 自分自身、マンションへの回線導入という、住民の自主的な取り組みかつ、時代の要請の中、誰もがその利益を享受することを支えるための取り組みは、多くの人に歓迎されるものと思っていた。それが一部の責任回避によって矮小化され、長く攻撃の対象にすらされるとは想像もしなかった。若干30の自分は、うぶだったと言うことなのかも知れない。

 すべては導入時の管理組合理事会の責任回避、自己責任論にはじまるものであった。

 もし他のマンションのように管理組合が率先して導入に動いていれば、全戸がLANで結ばれ、様々な情報提供やコミュニケーションが行われるツールとなっていたかも知れない。

 ただ、構内ネットワークを構築し管理するよりも、業者が提供する回線を利用する方が手間がないのは間違いなく、管理組合の負担は遙かに軽くなる。持ち回りの理事が扱うにはその方がいいのも確かだ。

 **

 前半は業者サイドの問題、中・後半が主にマンション内部の問題になっている。

 業者はクレームをつけて担当者を交替させられるが、マンション内のことはそうはいかない。

 難しいのはやはりそう簡単には変えることができない人間関係である。

 それでも、隣に住む人の顔も知れないようなマンション生活が普通であることを考えると、濃い人間関係だとは言えるのだが。

 
 **

 自分自身はネットワークに詳しいわけでも何でもなかった。

 ただ、日経バイトという、少々技術指向性の強いパソコン雑誌を購読していたこともあり、多少一般の人より知識があったと言うだけだ。それでもネットワークについてはほとんど知識がなかった。

 もっとくわしい人や、仕事でコンピューター業界にいる人もいるのだが、そういう人はあまりこう言う場に出てきて何かをやりたがらないらしい。

 私はマンションのコミュニティ創設のために自費で電子掲示板を設置し、自治会の立ち上げにも関わった。その流れでたまたま年と回線を引く件にも関わっただけである。

 **

 料金についても触れておこう。
 もし、LANタイプにメリットがなければ誰も利用しない。

 マンション内ではUSENが2,980円という低料金であったがBフレッツLANタイプは配線管理組合の使用料(共益費と呼んだ。将来の撤去のための積立金で、設立当時管理組合から求められたもの)を入れてもそれに次ぐ料金だった。同じBフレッツでもVDSLはモデムレンタル料金がかかるのでLANタイプより高い。Yahoo!BB VDSLの方はさらに高かった。

 疑う人は何を言っても疑うが、利用者がいてはじめてなり立つものであることを考えれば、もし誰かがマージンを取っていたとしても、利用者はそれを不正とは思っていないと言うことだ。求めるサービスであれば他より料金が高くても使う。ところが安くサービスが受けられるのだから喜んで利用する。このサービスを受けるために若干のマージンがあったとしても利用者は気に留めないだろう。

 ましてやマンションには多くの業者が関わり利益を上げている。それを不正というのならいかなる業者も利用できない。

 住民が他の住民からわずかでも利益を上げるのがいけないというのなら、管理組合理事は無償とは言え、任期最後には労に報いる食事会を行い、管理費から大きな支出を行っている。理事にならなければこんな食事会をやっている事も知らないが、これも不正だろう。だが、普通、そんなことは思わない。

 思いこみで不正を疑おうとも、事実はボランティアどころか手弁当。
 利用料(共益費)は将来撤去とメンテナンスのために積み立てると説明されている。自治会があった時代には自治会が会計監査も行っていた。どこにも不正などありはしない。

 全ては受取手の心の反映だ。

 ** 

 メールアドレスの管理は10年ほど続けたが、管理組合に移管されてもボランティア管理は続けた。

 これは、こんな面倒なことを十分な知識やスキルのない人に引き受けさせるのが困難であると同時に、通信の秘密に関わることであって、かんたんに持ち回りの理事に任せることができないものであるからだ。
 本来であれば外部の業者に委託するのがよいのだが、そんな費用はどこからも出なかった。

 後任理事への申し送りおよび理事会MLで
・元はニューラルネット時のサービスだが、自治会が引きつぎ拡大するはずだった事業で、これを管理組合が引きついだ。
・全戸に利用希望を取り、外部に委託するか、サービスを終了するかの選択をする必要がある。
・一部の住民しかつかっていない今の状況のまま続けるという選択肢はない。
・単一住民のボランティアという形を続けるのはそもそも好ましくない。
・理事持ち回りで管理するのは、通信の秘密上不可。
ということを伝えたのだが、それがどう転んだら配線管理組合が管理組合にサーバー代金を払わせただ乗りしているという説明に変わるのか、全く不思議でならなかった。

 面倒になり放り出して管理組合に押しつけたという解釈はあり得るが、それは“発展的解散し管理組合に統合する”ことを選んだ自治会と管理組合の問題であって、配線管理組合は全く関係がない。
 配線管理組合は管理組合の求めに応じ、配線の譲渡を受け、設置契約を結び、撤去の義務を負うためにだけやむをえず設立された住民組織でしかないからだ。それ以外のことにタッチする理由がない。
 だからこそ配線が自由開放となった時点で存在理由を失ったため解散したのである。

 ニューラルネット導入時には、同社社員であると疑われたこともある。

 イーサネットになぜKDDIを接続させないのかと訳の分からないことを怒鳴り込んできた人もいる。
 KDDIから打診があれば接続させるのは構わない。しかし機器を置くスペースがないところが多く、難しいのも事実だが。しかし、ほとんど加入者が見込めない中でKDDIが動くのかどうかもあやしい。
 そもそもNTTがVDSLとLANの両方式を一つのマンションで行うのもレアだという。

 VDSLはMDF室に機器ラックを設置するため、MDF室が狭ければ複数社の導入は不可能であるし、1社でも加入戸数が増えればラックを増設せねばならない。熱も発する。元来電話交換機のためのスペースであるが、過熱のため夏期には40℃近く、機器がいつダウンしてもおかしくない状態にまでなっていた。
 可能な限りLANタイプにすればMDF室を使わないので、MDF室の限られたスペースを使わずにすむ。その点でもLANタイプを管理組合が推奨するべき理由があったのだが、これは特定の理事によって無視された。この理事は、配線管理組合に敵意を持っているとしか思えないような行動ばかり採っていた。

 仕事やボランティアでいろいろな人と関わったが、事実を確認せず、間違いを認めず、嘘を言い、やがてそれを事実と思い込むタイプの人間がたくさんいることには本当に驚く。こういう人にはどんなに筋道を立てて話をしても通用しない。

 協力すると言ってくれた人が、任せたことを途中で放り出してしまい、困ったことも何度もある。大概同じ人が同じようなことを繰り返す。特にボランティアだとそう言うことが起こりがちだ。



 自分がメールアドレス管理をする中で起きたおもわぬ事件もあるが、それは項を改めたい。


 
2015年05月07日 イイね!

【ネット回線】大変な苦労をして回線導入をした話 その16


■ 救いの手がさしのべられる

 管理組合も期が変わった。半数メンバーが替わり、理事長もIT担当理事も替わった。
 そこでは全く違う理解の元、急激に話が進んだのである。

 新理事長はBフレッツLANタイプのユーザーで、マンションドメインのメールアドレスも使っている。全てをよく理解しているわけではないが、配線管理組合が何を目的にしているかは理解している。
 この新理事長及びIT担当理事と配線管理組合側で協議し、次のように話を進めることになった。

・配線は管理組合で譲渡を受け、無料で貸し出す。ただし、一切のメンテナンスは行わない。→配線管理組合は存在理由がなくなるので解散
・メールアドレスサービスは、全住戸が使える状態ではなく、管理組合としてはこれを拡大するつもりもないため、停止する。


 前者については配線管理組合の総会をセッティングして説明を行い、積み立ててきた利用料14万円を管理組合に寄付する決議を行うことになった。
 後者については管理組合としてサービス終了の説明を行い、時間をおいて終了することになった。

 ソフトバンクBBと再協議になるが、事業内容が変わって組織が大きく変わっていたので問い合わせ先が分からない。以前のソフトバンクBB担当者をネット上から見つけ出して(!)連絡を取り、現在の担当部門を紹介・調整してもらう。あとは管理組合とソフトバンクBBの間で調整してもらい、まもなく無事所有権が当マンション管理組合にある状態になった。

 もちろん、メールアドレスサービスの廃止には反発もあったが、しずかに最後の時を迎えた。

 2013年春のことであった。


 現在インターネット回線を提供しているのはNTT(VDSL/LAN)、KDDI(VDSL)、USEN(VDSL)の3社4方式。

 最速は上下90Mbps以上を常時たたき出すフレッツ光 LAN方式である。

 一度は切り捨てられた配線だが、安定度と高速度ではVDSLの比ではない。もし、上位回線が1Gbpsになれば、規格上はその速度を利用することも可能である(住戸によっては引き込み部で8芯を利用できないところもあるらしいため、その場合は上限100Mbpsになるが)。


 2000年にマンションにインターネット回線を導入する勉強会を始めてから13年。ニューラルネット撤退からは10年かけてようやく安心してインターネット回線を使える状態になったのだ。あまりにも長かった。
 導入した会社がソフトバンクに買収されたことで振り回され、イーサネットを生かすべく様々な方法を考え業者と交渉し、ベストな方法を見つけ出したと思えば、導入ではさんざんNTTの無責任な社員に振り回される。全体を通じて責任回避体質が色濃く、対応がコロコロ変わる管理組合理事会に翻弄され、訳の分からない嫌疑をかけられ、事実上の中傷までされ。苦境を訴えても利用者は知らぬ顔。それでもなんとか投げ出さずにやって来た。
 最後は理解ある理事会担当者に恵まれ、メールアドレスサービスが廃止されたのは利用してきた人たちには残念ではあったが、配線関係については利用者にとってよい形でまとめることができた。
終わりよければ全てよしとするしかない。

 人間というものについて深く学ぶ機会となった。
 他人は人を疑うし自分を正義、相手を悪と思い込めば攻撃もしてくる。いったん思い込めばテコでも認識を変えない。自分は正義なのだから。自分の思いこみを肯定するために嘘すらつく。
 同じことは職場でも経験し、本当にひどい目に遭わされた。

 それでもちゃんと話が通じ、親身になってくれる人はいる。
 世知辛い世の中だけれど、捨てたものでもないらしい。

(完)


この物語はフィクションであり、実在の団体、人物とは関係ありません。

と言うことにしておいて下さい。
2015年05月07日 イイね!

【ネット回線】大変な苦労をして回線導入をした話 その15


■ 他の人に折衝をやってもらうが……

 正直、ネット導入のことに関しては他の人はほとんど動いていないし、情報共有のために常にメールを投げているが正直理解できている人はほとんどいない。50人以上のユーザーはほとんどが単なる利用者だ。自分たちで維持管理をしようという意識は残念ながらない。
 それでも協力を申し出てくれる人は幾人かはいた。
 その一人は私が理事を務めるため、代表を交替してくれた人で、大変助かった。会計も交替してもらっていた。
 で、その人に管理組合理事長・理事と話をしてもらったのだ。
 どうも私が何かを疑われているようなので、人を変えるのは効果があるかも知れない。ただ、その方も事実関係は充分把握していないので逐一チェックを入れながらだが。

 しかしあまり効果はなかった。配線管理組合と管理組合は無関係という姿勢は崩そうとしない。サーバーは配線管理組合が使っているという間違った理解も全く修正しようとしない。
 IT担当理事はVDSLとイーサネットではどちらも銅(金属)配線なので速度は変わらないなどと訳の分からないことを言っている。VDSL100Mbpsが実効速度で上り50Mbps,下り10Mbps程度に対し、100BASE-TXなら実効速度で上下ともほぼ100Mbps、1000BASE-TXならほぼ1Gbpsであるという基本的な知識もないらしい。光は速いというイメージだけで言っているに過ぎない。光だから情報も光速で伝わるとでも思っているのだろうか。ISDNは光通信網だったが、わずか64kbpsでしかなかった。

 メールアドレスを使っているユーザーが非常に多いことを聞いても数万円のサーバー料金(事実誤認で、実際は年間4000円もかかっていない)の支出をやめるの一点張り。
 すべて議事録に書かれており過去の理事会が認めて来たことなのに、全く理解しようとしない。
 理事長はサーバー代金の額や用途についてこれまで多方面から何度も説明を受け、自らも代金支払い決済をしていたのに、事実を踏まえず思いこみでいつまでも数万円などと言い続けている。

 幸い、(事故を避けるために)配線については撤去を求めることはないという認識は示したが、管理組合の関与を拒否し、譲渡問題には関わらないと突っぱね続けた。

 。契約年限によって撤去できなくなってもどうせ撤去しないから管理組合としては放置すると言うことらしい。違法な利用状態になろうがユーザーである住民の勝手ということだ。


 それに、こんなにコロコロ変わる対応では、次の理事長が撤去しろと言い出すかも知れず、安心して使えない。なんらかの取り決めが必要なのは明らかだ。

 メールサービスをやめることを理事会として決定するなら仕方がない。しかし、彼らは帰省中が勝手にやっていると言う旨の主張を続けているが、実際には管理組合の事業なのだから理事会から説明をしてもらわねばならない。またユーザーのことを考えればアドレス変更のための準備期間も必要だ。
 “配線管理組合のためのいわれのない支出だから止める”などと言う事実誤認の理由で、ある日突然無過失のユーザーがライフラインとも言うべきメールアドレスを突然失うなんてことがあっていいわけがない。

 サーバー料金は、いつものように請求を管理会社に伝えたらこれまで通り支出されたので、当面は事なきを得たのであるが、何も本質的には解決していない。

 私の副理事退任から3年が経過し、元通り修正したはずの事実関係を新しいメンバーが悪意で評価し、再び無視され、結局なにも進展しないどころか不正と決めつけられ悪化すらしてしまった。

 あとは理事会の交替に期待するしかない。

 この間には、追突事故に巻き込まれて貴重な車を一台廃車にされ、自身は障害を負うなど、さんざんな状態だった。


2015年05月07日 イイね!

【ネット回線】大変な苦労をして回線導入をした話 その14


■ ボランティアに誤解はつきものと思うしかないのか、いやしかし


 これまでも、ボランティアでいろいろなことをやって来たが、必ず裏の利益を疑うものが出てきた。
たとえば、地元ホールへのコンサートピアノの導入では「裏で業者から金をもらっているに違いない」「住民が選定などせず専門家に任すべきだ」と言い出す元中央省庁の役人がいた。
 役人の世界はそう言うお金が動くのが当たり前なのかも知れないが、ここはそうじゃない。あなたの言う専門家は大概メーカーにつながっているので、そちらの方がよほどおかしな話になるのだが。

 人間は自分の経験や思考パターンの範囲でしかものを考えられないことが多い。他人の悪事を真っ先に疑うのは、自分の思考パターンや自分の経験の反映であることが多いのだ。
 自分が不正を働いていれば、他人も不正を働くものだと思い込みやすい。
 嘘ばかりつく人は、他人もまた嘘をつくのが当たり前だと思い込んでいる。
 他人が悪事を働くのを日常的に見てくれば、皆同じように悪事を働いていると思いやすい。
 お金でしか動くつもりがない人は、お金が動かないのに人が動くわけがないと思いやすい。

 管理組合理事会という、2年任期で人がどんどん変わっていく組織では、その時その時の理事、特に理事長によって180°違う判断が行われてしまうとよく分かった。人によっては自分の判断が絶対で、過去の資料など全く参照せず、過去の理事に問い合わせをすることもない。都合の悪いことは客観的資料があっても一切無視し、根拠に乏しくても都合のいいことなら受け入れて自分の構築したストーリーに確信を持つ。そういう人はそれなりの頻度でいるらしい。
 もちろん、その人によるが、これまでを見る限り、常識的な対応は期待することが危険らしいのだ。
 このような組織を相手にするには、相当に明確で解釈の余地がない書面に基づく契約を行わないとならず、その契約を結ぶために期をまたいでしまうと、相手が悪ければ前提すらも崩されてしまうらしい。

 とてもこんなコロコロ対応の変わる集団相手にリスクのある契約などできない。

 配線管理組合は解散の方向で考えはじめた。

 管理組合がソフトバンクBBとの交渉を拒否するのであれば、配線の譲渡を受けるために設立した配線管理組合は存在理由を失う。所有をしないのだから撤去の義務もない。

 これまでに集めた利用料はすべて返還するか、管理組合に寄付するかすればいい。期限となり、配線が所有権もなく撤去もできない状態になろうとも、撤去期限のある契約をしたのは管理組合であるし、再三指摘を受けても対応をしようとしなかった管理組合の責任である。

 配線管理組合を立ち上げてやってきた一部の人たちと、解散について話をはじめた。
 ただ、利用者の立場が微妙な状態になってしまうのはやはり困る。

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