UQmobileで10000円キャッシュバックと2500円相当の初期費用割引で使い始めたZenfone3だが、取りあえず雑感を記しておく。
スマホを使っている人には今更な感想であろうが。
1.軽い、薄い、コンパクト
今どきのスマホは大概そうだが、5インチ程度までならポケットに入り、薄く軽く、きわめて機動性に優れている。7インチタブレットはこれほど気軽には持ち運べない。
WillcomのW-Zero3 Ad[es]やHybrid W-Zero3 ではどうしても厚みと重さが気になったが、今どきスマホではスマケースに入れても気にならない。
これでいながら8コア2.0GHzのCPUと3D機能のGPUを積んでいて、丸一日を超えるバッテリーの保ちで遙かに高性能なのだから、恐れ入る。
2.さくさく
これまで使ってきたスマホ、タブレットのCPUと比較してみると以下の通りである。
W-Zero3 [es](Willcome/Sharp)
Intel® PXA270 プロセッサ 416MHz
W-Zero3 Advanced [es](Willcome/Sharp)
Marvell® PXA270 プロセッサ 520MHz
Hybrid W-Zero3(Willcome/Sharp)
Qualcomm® MSM7200A、ARM11 528MHz
AT3S0/35D(Toshiba)
NVIDIA® Tegra™ 2 1.0GHz/2コア
Zenfone3(ASUS)
Qualcomm® Snapdragon™ 625 2.0GHz/8コア |
単純にクロックで5倍弱、コア数は8倍になっている。NVIDIA Tegra2と比較してもさくさく度は圧倒的で、何のストレスも感じない。
歴代W-Zero3はどうしても重く、端末価格が7万円ほどしたHybridでも当時すでに普及し始めていたAndroidスマホのCPUに対してCPU性能で見劣りし、ソフトウエア的にもかなり差があった。
Windows MobileはAndroid/iOSの隆盛の中どんどん対応ソフトが開発されなくなり、Google Mapはあったもののもっさり度とPHS回線の遅さで非常に使いにくく、なぜか当時のガラケーに寄せてハードウエアキーボードをなくしてしまったHybridはそうそうに存在意義を失っていた。
むしろ、ハードウエアキーボードを持つAdvanced[es]の方がさくさくメールを書ける点でアドバンテージがあった。
今もハードウエアキーボードが欲しいと思うものの、メールは書いたとしても短文のみと割り切れば時代遅れのまま放置されたWM機を使う理由はもはや存在しない。
3.フルHDの高解像度
これまでのものでは次の通り。
W-Zero3 [es](Willcome/Sharp)
640×480ドット(2.8インチ)
W-Zero3 Advanced [es](Willcome/Sharp)
800×480ドット(3インチ)
Hybrid W-Zero3(Willcome/Sharp)
854×480ドット(3.5インチ)
Regza AT3S0/35D(Toshiba)
1280×800ドット(7インチ)
Zenfone3(ASUS)
1920×1080(5.2インチ) |
わずか5.2インチにフルHDが必要かという疑問がなくもないが、見やすく美しい表示系は圧倒的だ。
自分はフルHDを活かすべくDPIを変更した。アイコンサイズやfont等が少し小さくなり、より多くの情報を表示できる状態で使っている。
4.GPS
GPSを使い始めたのはGPSが内蔵されたHybrid以降だが、バッテリーの保ちが悪いHybridは電源を落とすことが多く、負担にもなることからGPSを切っていることが多く、いざ使おうと思ってもなかなか衛星を捕捉できず、実用に難があった。
Regzaではそこそこ使えたが、やはりバッテリーが気になってGPSを切っていた。
Zenfone3では気にならず入れっぱなし。それ故いつでも使える状態になっている。
5.指紋認証
これはZenfone3が初めてだが、かなり便利。指を当てるだけでロックが解除される。カメラのシャッター等にも割り当てられる。
6.カメラ
W-Zero3 [es](Willcome/Sharp)
約131万画素
W-Zero3 Advanced [es](Willcome/Sharp)
約131万画素
Hybrid W-Zero3(Willcome/Sharp)
約500万画素(手ブレ補正/オートフォーカス対応)
Regza AT3S0/35D(Toshiba)
メイン 約500万画素
サブ 約200万画素
Zenfone3(ASUS)
メイン 約1600万画素 光学手ブレ補正・電子手ブレ補正/レーザーオートフォーカス
サブ 約800万画素 |
ad[es]までは目も程度にしか使えなかったが、Hybridではカメラらしく使える画素になった。しかしたるい本体性能とバッテリーの弱さで実用的にカメラ代わりに使うのはかなり厳しかった。
Regzaではそこそこカメラ代わりに使えたが汎用ケースに穴が開いていなかったのでいちいち取り外さねばならず、 本体の大きさも相まって使いやすくはなかった。
Zenfone3ではサイズも手頃でバッテリーも気にせず撮ることが出来、映りもかなりよい。一昔前のコンデジならわざわざ一緒に持ち歩く必要はないように思われる。
まとめ
まあ今どきのスマホの能力には驚くばかりだ。魔法の道具とでも言うべき恐ろしいほどの性能がこんなコンパクトに収まっていて、こんなものがごく一般の人のツールなのだというのだから。
Hybrid W-Zero3は完全に道を誤った失敗作で(その代わり、3Gが料金上限ありで使え、PHSパケット代無料という当時としては捨て身の契約だった)、WMの傑作と言えたのはad[es]だった。当時のモバイル端末としては充分実用的で、PHSのクリアな音質も含め、よい端末だった。
しかし、Android,iPhoneの台頭とソフト/ハードの性能向上は目を見張るばかりで、wm6.0/6.5はもちろん、Androdi4.0と比較しても遙かに向上している。
スマホは一体どうなっていくのだろう。
とりあえずはマルチタスクになるようだが、大型化はせいぜい6インチが限界。その制約の中で一体どこまで行くのか興味深い。
Posted at 2017/02/12 23:07:17 | |
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