ザイログ社8bit CPU Z80についてのWikipediaの記事を見ていたら次の記述があった。
製造には、この頃使われ初めたイオン打ち込み技術が使われた。当時、ライセンスを取ってセカンドソースとして製造する、あるいはクリーンルーム設計による独立実装ではなく、
顕微鏡写真を利用したデッドコピーを行う一部の日本企業があったため、イオン打ち込み技術はその対策のためにも使われた。イオン打ち込みにより、エンハンスメント(ノーマリーオフ)に見えるが実はディプリーション(ノーマリーオン)というトランジスタを6個ほど仕組み、素直にデッドコピーしたのでは正しく動作しなくなるようにして時間稼ぎをした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Z80
日本の半導体メーカーはトランジスタやロジックICなどのセカンドソース(同じ仕様の製品)を販売していたが、高度なCPUについてもまさにコピーしてセカンドソースを生産していたので、Z80ではその対策をしたというのだ。
日本の産業スパイが問題になったりしていた時代でもあり、当時の日本ではまあいろいろなことが行われていたのだろう。
バブル期にはオリジナリティの高い自動車デザインなども増えてきて、いつのまにか日本はオリジナリティの高い製品づくりをし続けてきたかのような錯覚を持つようになったが、一昔前はコピーとモノマネばかりだった。
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最近、日本の企業がシンガポールのティラミスヒーローという2012年操業の人気のティラミス店のロゴから商品、販売方法まで丸パクリして出店。パクッたロゴで商標登録までしてしまい、本家が日本でロゴを使えないという問題が発覚したが、耳を疑うような話だった。
日本の製品名等を勝手に商標登録してしまうと言うのは近年中国でたびたび起こり問題になっていたが、モノマネパクリばかりだった時代ならいざ知らず、今の時代に、しかも欧米ではなくアジアの国から日本がパクって来るとは、本当につくづく今の日本の立ち位置を思い知らされた。
今やどこ見ても粉飾、捏造、改竄が溢れ、政府統計が全く信用できず、当たり前の様に汚職や税金からの利益供与がなされ、しかも犯罪を働いても権力サイドに繋がっていれば全く罪を問われないというとんでもないディストピアにいる。
不正と嘘・誤魔化しだらけのニッポン株式会社は、もはや倒産寸前である。
理不尽であろうとも異を唱えずただ従い、自分で考えたりオリジナリティを発揮することを押しつぶす教育が今もなされ続けている。さらには学問の府である大学から自由な学問を取り除き、偏った分野の実務者養成機関へと作り変えようとしている日本が自力で復活するのは、人材の育成という点でみてもかなり困難がある。
Posted at 2019/02/09 10:36:24 | |
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