今回の金環食
、アストロアーツの特集ページから引用すれば
日本では25年ぶり
世界中で見ると、金環日食は1年に1度あるかないかという頻度で起きます。これは皆既日食と同じくらいです。最近では2009年1月(インド洋~インドネシア)や2010年1月(アフリカ~インド洋~中国)で見られました。
日本では1987年9月23日の沖縄日食以来25年ぶりの金環日食です。2012年の次は、2030年6月1日の北海道となります。また今回のように、ほんの一部だけではなく日本列島を縦断する多くの地域で見られるのは、1000年近く前の平安時代(1080年)以来とも言われる、非常に珍しいチャンスです。
と言うことで、日本でドンピシャの金環食が見られる非常にレアな機会であった。以前も書いたが、日食自体は月食よりも頻度が高く、世界のあちこちで見られる。地球の公転面とほぼ同じ面で月が地球を公転しているからまあ当然のことである。偶然月と太陽がほぼ同じ視直径であるというのはすごいことではあるが。それ故に皆既になったり金環になったりという現象が起こるわけだ。
さて、本日は朝4時台から空模様を見ていたが、北は晴れているが南はどんよりと雨雲がかかっていて、厳しそうだった。しかし、6時過ぎの電車の中からは晴れ間が見え始めた。
本日は多くの学校で
・観測のためと事故を避けるため、登校時間を遅らせる。
・登校時間を早めて全校観測会を行う。
・休校とし、各自観測する。
と言うことだったが、勤務校は7時から安全への配慮のため校庭を観察用に開放しただけで、予定通り(世の中の言葉で言えば)中間考査を行った。それゆえこちらも機材を持ち出して観測や撮影をすると言ったことが出来ず、雲に隠れたときの肉眼や出てきたときの太陽観測用メガネ、タブレット端末のカメラといったもののみだった。
中層雲の高積雲だと思うが、切れ目に太陽がときおり顔を覗かせていた。
職場近くのビルの谷間を通りかかると、普段は通り過ぎるのみの場所で多くの人が空を見上げている。こんな光景は3.11の地震の直後以来である。
肉眼で見たり、携帯のカメラを太陽に向けたりしていたが、観測用メガネで見ている人もいた。
あとで聞いたところによると、電車でも7:30頃始発はいつになくがらがらで、その頃走っていた電車内でも人が太陽の見える側に集中してメガネで空を見上げ、電車が30°ほど傾いていたほどだったという(最後は嘘です)。
テレビを見ないので、マスコミがどうこの天体ショーを煽ったか知らないが、かつての日食でも非常に盛り上がったので、人々の関心を惹きやすい事象であることは間違いないようだ。天文現象は分かりやすく、宇宙規模で雄大かつ壮大である。それでいてレアな現象でもある。関心を惹かないわけがない。
自然科学系研究機関で、国立天文台ばかりが説明責任を果たす上で成功しているのは、彼らの努力によるものだけではない。他の研究機関が真似ようと言ったところで、核融合が同様に関心を惹くとも思えない。一般の人にアピールしうるのは霊長類研ぐらいだろう。
生徒も数ヶ月前までは関心ゼロと言って良いほどだったのが、今日はまるで別人である。このあたりはマスコミの力の大きさを感じる。
ともかくも、日食という現象を目の当たりにするだけでも感激するものがある。リング状になった太陽は、よく脳内ハードディスクに記録された。
最後に、またアストロアーツの特集ページから、今後の日食。
今後日本で見られる金環/皆既日食日付 種類 見られる場所
2030年6月1日 金環 北海道
2035年9月2日 皆既 北関東~北陸
2041年10月25日 金環 東海~近畿
2042年4月20日 皆既 太平洋沖
おまけ
虚構新聞の記事、まあ、何というか、イマイチパンチに欠ける。
気象庁、金環日食の中止を発表 これは嘘ニュースです
http://kyoko-np.net/2012052001.html
Posted at 2012/05/21 21:14:42 | |
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