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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2023年05月06日 イイね!

【アニメ】推しの子

 今期話題のアニメ【推しの子】、とても評判が良いようで、逆に観るのは躊躇していたのだが、結局観てあっという間に原作既刊全巻読破済みの体になってしまった。ヤラレタ!

 あんまり評論的なこととかネタバレ的なことはするつもりはないのだけれど、芸能界を舞台にしていて、その裏の部分に焦点を当てているからその絡みで思い出したことなど書いてみる。

***

 個人的には、役者、俳優(男女ともを指す。女優に対してあまり使われない男優というと何かいかがわしい響きがあるので)さんの卵達にはすこしだけ接触があったので、思うところがある。

 小学生の時、一学年上に、文部省推薦みたいな子供向け映画で主役をやった子がいた。親がステージママだったっぽい。小さい頃から劇団に入っていたようだ。
 タイプとしては体が大きくややガキ大将的で、いつもへつらうスネ夫のような腰巾着がいて、「ヒーロー!」とおだてられていた。そのためもあってか、かなり自分の立ち位置を勘違いしてしまっていた。何をしても許されるとばかりに、写真クラブの備品である現像キットをいくつか失敬しているのを見たこともある。当然顧問の先生に告げ口しておいたが。
 映画は学校で上映したのでその演技を見たが、都会の傲慢な餓鬼という実際と異なる静岡の田舎の野性的なガキを上手に演じていたと思う。
 ただ、小6とは言えあまりにも子供だったためか、日常はえらそうに振る舞うただのガキに過ぎなかった。

 その後どうなったかは知らない。まあ、本人の勘違いぶりを考えると子役は大成しない類だったのかもしれない。こういう部分は「推しの子」の子役時代の有馬かなに重なる。
 こんな実例があったせいか、子供時代の自分にとって、役者へのイメージはあまりよいものとは言えなかった。

 時は飛んで大学生の時だ。研究室から大学前のコンビニへ行き食料を探していると、何やら若い大学生ぐらいの人が4〜5人入って来た。
 入って来た瞬間にはっきり分かった。彼らはプロの役者だ、と。一挙手一投足が一般人と違う。全てにおいて他人からどう見えているかを理解した上で振る舞う、特別なオーラをまとった全くの異世界人達だった。
 この店舗をこれからCM撮影に使うわけだ。
 まだ追い出されたわけではなかったが、自分に感じる全くの場違いさにいたたまれなくなり、あわてて店を出てしまった。

 プロの役者はこんなにも違うのかと愕然とした。


 更に時は過ぎ、自分は地元で音楽関係のステージに関わるようになった。
 その時出会った子供の中に、後に宝塚音楽学校首席卒業、宝塚入団後異例の大抜擢をされた子がいた。
 当時はまだ新体操やバレエをし、自分で振付を考える達者な小中学生に過ぎなかったが、ミュージカル役者を目指して活動をはじめていた頃に再会して驚いた。完全にプロの挙動になっていた。
 大学生の時に見た役者達のように、他人から観られることを充分以上に意識しての一挙手一投足。当然、私も含め紹介されたそれなりの立場の相手への礼儀挨拶は欠かさず。プロ意識のかたまりになっていた。
 彼女は演技や歌唱の実力の高さのみならず、有力者のおぼえをよくすることにも長けていたようだ。これはこの世界で生き残り駆け上がるためにも極めて重要なことであったはずだ。それが故に目をかけられ、異例の抜擢をされていったのだろう。

 ただ、これを許さなかったのは彼女の先輩推しのファン達で、音楽学校時代から自分の推しを押しのけて役を得る彼女を目の敵にし、ネット等で執拗な攻撃をし続けた。
 この動きには、彼女の周囲の生徒が動いていたのかもしれない。内部のリークのようなものもあったようであったし。そういうことがあっても驚かない。芸能界はそういう世界だろう。 

 結局は彼女は失意のうちに歌劇団を退団し、充電期間の後に他の劇団でミュージカル女優として活動。数年前に同業者と結婚もしたようだ。
 あれほどの高いプロ意識と技能保持者で、実際に場を与えられていても、万難を排しこの業界のトップで光り輝くのは難しいのだ。そうとうな幸運も味方にしないとそれは成らない。

 某有名劇団では体で役をとるという噂が絶えなかったり、某映画監督がセクハラパワハラが日常だったり、この業界は何かとおかしい。しかしながら、あまりにもの過当競争の中、日の当たる場に出るには配役をコントロールできる人間の覚えがめでたいことが必須なのは当然だ。ごく小さな世界で権力が集中する以上、どんなに非倫理的であってもそう言うものがついて回る。

 これは大かれ少なかれ他のどんな世界でも同じで、小さな閉じた世界ほどそれがあけすけに行われる。人の本性とも言えるものなのだろう。

 そして人気商売であるから、実力とは別のものがなければ、ファンがついてこない。一回のバズりではどうにもならない。
 Youtuberが素人から日の当たるところに出られる手段としてもてはやされたが、結局は同じことだ。メジャーなYouTuberは事務所に所属しマネージメントされているし、手軽に参入できる分競争は熾烈だ。戦略と日常の努力なしには生きのこれない。


 自分が観てきたことが、結構「推しの子」の世界と重なるので、そういう部分でちょっと感慨深く観ていたりする。

***

 同じく地元の子で、芸能界を目指していたっぽい子がいたが、彼女はアメリカの有名バレー学校に合格し単身渡米。今は日本に戻り、シンガーソングライター、ダンサー、映像クリエイター等としてすこしずつ活動の場を広げている。先日、やはり地元の子で高校をやめて渡英しバレエを学んで来た子(偶然にも以前の勤務校での教え子)といっしょに映像作品をつくっていて、そのほんのちょっとのお手伝いをしてきた。今はちょうどインドに旅行に行っているらしいが。
 彼女はアメリカから帰ってきてから地元のイベントで顔を合わせたとき、達者なガキんちょから、目を合わせると思わずこちらが恥ずかしくなるほどとんでもない美人になっていて、ほんと驚いた。と言うだけでなく、思わず目が引き付けられる強烈な吸引力を持っている。
 イベントの出し物の練習中にカメラを向けると、ごく自然に最高の笑顔を向けてくる。彼女もプロ意識のかたまりだ。

 ただ、彼女は少しずつ自分の力をベースに手探りでやっていて、自分を最高に磨き上げていきなりど真ん中に突き進んだ宝塚の彼女とは全く違う道を歩んでいる。親とは関係なく自分の考えで行動し、突然驚くようなことを言い出すので仰天しても、親は決して束縛せず応援しているようだ。

 彼女はものすごく有名にはならないかも知れないが、きっと彼女らしいよい世界を築けるのだろう。でもまあ、いずれ地道な活動が花開くような気もする。

 彼女が作り上げるネットワークで若い才能達が相互に刺激しあい、いずれ何かをしてくれることだろう。



2021年04月25日 イイね!

エリア88 今なら全巻無料


 新谷かおる 『エリア88』

 今なおファンの多いこの作品が、今なら無料で全巻読み放題らしい。

https://www.mangaz.com/book/detail/209971


 序盤はやや絵の荒さや退屈さもあるが、プロジェクト4が登場するあたりから絵もこなれた感じになり、ストーリーも面白くなってくる。シンが日本に戻ったあたりから政治ドラマとしても展開し、引き込まれる。

 未読の方も既読の方も、いい機会なのでどうぞ。

2020年01月23日 イイね!

マジックベルト♪


 なんかの拍子に頭の中で再生が始まった

「マジックベルト マジックベルト」

 昔たまに見た海外製アニメで使われていた曲だったとおもうが、よくわからない。

 ぐぐってみると、Youtubeにアップされていた。




 ああ、これこれ。
2019年09月01日 イイね!

フッフ夢・夢


 何かのきっかけでふと頭の中にフレーズが流れて、頭から離れなくなることがある。

 さきほどは

♪ふんわかふんわか ふっふ ゆめゆめ

といういうのが流れ始めて困った。

 昔の子供向け(教養系)アニメの曲であるのは何となくおぼえているが、何というタイトルのどんなアニメだったかも分からない。

 そこで検索。

 なんと、

まんが日本絵巻 「フッフ 夢・夢」
https://www.nicovideo.jp/watch/nm12731777

と言うのがヒットした。

 そう、これこれ。

『まんが日本絵巻』(まんがにほんえまき)は、1977年10月5日から1978年9月27日までTBS系列局(一部を除く)で毎週水曜19時30分 - 20時00分に放送されていたテレビアニメである。ワールドテレビジョンとTBSの共同製作。全81話(全46回)。

概要
日本の歴史に登場する偉人・著名人・出来事を題材にした作品を放送。
Wikipedia

 自分はあまり見ていたわけではないが(その証拠にオープニングテーマ曲は聞き覚えがない)、こうしたものはその頃、親が目くじらを立てにくいアニメだった記憶がある。

 昔は、歴史・雑学などの子供向け教養系アニメが多かった。

 ロボット系やギャグ系、エロ系を中心にマンガやアニメが俗悪として糾弾されやすい時代だったので、そうした批判を受けにくいアニメが作られていたと言うことかもしれない。

 まんがはじめて物語トンデラハウスの大冒険なんかもあげられるかもしれない。まんがはじめて物語は実写パートのある教養番組。トンデラハウスは三部作になっていて、いのちのことば社提供の聖書アニメだったりするが。

 今の時代にこの手のものをやると、意図的な歴史改竄が酷いものになりそうで恐い。



 
 
2019年07月27日 イイね!

新井素子さん

 中学生の頃から、新井素子さんの著作に親しんでいた。

 私はNHK FMの『二人の部屋』というドラマ番組で出会ったのがきっかけだったのではないかと思う。『・・・・・絶句』『二分割幽霊奇譚』『グリーンレクイエム』を聴いて引き込まれた。

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(『通りすがりのレイディ』イメージアルバム収録時のものらしい)


 高校生の時にデビューした新井さんは、まだ非常に若い作家さんで、SFファンやSF作家などSF界隈の人たちからとても愛されていたようだ。私はそちらとの絡みがあまりないので状況は詳しくは知らない。
 私よりやや上の年齢の世代が親しんだSF作家だと思われる。彼女は1960年生まれで、同年代のSFファンというかSFマニアというかのファンが多かったようだ。

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 SFファンからは『素子姫』などと呼ばれてアイドル的扱いをされていたようだが、美人とか可愛いというわけではなく、SF作家らしく個性的な方だった。とは言え、自分にとっては作家より作品なので、SFファンの扱いには違和感がある。

 自分には、どちらかというと集英社コバルトシリーズでの『星へ行く船』『ブラックキャット』などの少女達に人気となった作品シリーズが書かれていたころのイメージが強い。
 コバルトは少女小説レーベルで、私よりやや上から同年代あたりの当時の少女がこぞって読んでいたようだ。SF作家である彼女にとってコバルトは必ずしも望む媒体ではなかったようだが、おかげで広いファン層を獲得するきっかけとなった。

(ちなみに、少女小説を牽引したレーベルであり、今のライトノベルの先駆けともなったコバルトは紙媒体が終了し、電子版に移行したとか。ライトノベル隆盛を極める今日だが、あくまで少女小説であるために方向が違ってしまったようだ。時代の変化の中で消えてしまわぬとよいのだが)

 やがて『あなたにここにいて欲しい』などのサイコホラー系の作品が多くなり、自分は非常に興味深く読んでいた。

 新井素子のプロフィールや作品については、『新井素子研究会』を参照するといいだろう。

新井素子研究会


 **

 私が彼女を知ったときはまだ大学生だったようで、自分よりは年上だが、とても若い作家というイメージが強かった。そんな彼女も今年59才。もうすぐ還暦だ。

 遅筆で作品が少ない彼女だが、それでも今も作品を生み出し続けている。もっとも自分は最近の作品をあまり読んでいないのだが。


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 この写真は今年の新井さんだ。
 ふっくらとされ、やはり相応に歳を召された。

 実は今日たまたま彼女の小説の新装版を紹介するツイートを目にしたのでこのエントリーを書いてみたのだ。

 ここ数年でまた彼女の姿を見る機会が増えたように思う。ブラックキャットシリーズの最終巻を、刊行から数年後に買ってみたら未だ初版という状態を見ていたので、『・・・・・絶句』『星へ行く船』の新装版が出たあたりでは売れ行きを心配したが、その後も順調に新装版が出ている。彼女のファンだった世代が組織の重要なポジションを占めるようになったり、青春を懐かしむ年代になってきたことも関係あるのだろう。

 自分にとっても途中長いブランクがあるので、まさにここにあげた若いイメージからいきなり今のイメージに飛んでしまうので、かなりの驚き、感傷がある。

 自分の子供時代における人格形成に影響を与えている作家でもあり、もうそんなにたったのかと、長い時間の流れを否が応でも感じずにいられない。

 まだ若手のような気持ちでいた自分も、職場を変わってみればすっかりベテランとして扱われるようになっている。

 
 
 
 
 


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「@こるり うっすらでも色がついていたら陰性ですので。ともかくお大事に。」
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