ピアッツァは、10年にわたって売られ続けたクルマで、いろいろなグレード、いろいろな仕様があります。
初期型にあたるのがJR130で、中期・後期型に当たるのがJR120という型式です。
バンパーにはJR130用の出っ張りが小さいものとJR120の出っ張りが大きいものの2種類あり、さらにエアダム付きとなしがあります。
ヘッドライトには2灯と規格4灯、4灯にはさらにヤナセで売られたNERO用のミニクワッド仕様もあります。
ボンネットにはまぶたのついたものと、NEROにつかわれた輸出仕様のエンジンのためにふくらみがついたまぶたなしのもの(通称ネロボン)があります。
グリルは2灯用、規格4灯用、NERO用の3種類。
グリルにつけられたバッジは数え切れないほどあります。私がもっているだけで、金地にオレンジの初期型用、黒地に金縁のXE ロータス用、黒地に白い文字で「ISUZU」、金文字の「NERO」の4つがあり、また今は「ISUZU」タイプのものを加工したものをつけています。
それぞれ顔つきが変わっているので、好みも分かれるところです。
私は、デザインでは規格4灯のまぶた付きボンネット、JR120エアダム付きバンパーの組み合わせが一番好きです。前後に伸びるバンパーと奥まった目がなんとも彫りが深い感じでよいです。この組み合わせだと、ライトはあくまで「目」という感じがします。明色系のボディカラーだととくに目が奥まっている感じがします。
反対にあまり好きではないのがNEROのミニクワッド4灯・ネロボンです。小型のライトが前に出て何となく目をむいているような感じとのっぺりしたボンネットが今一つ好きになれない要素。ロングノーズの「鼻」に目がついているような感じがするのですよね……。暗色系のボディカラーだと特にそんな感じがします。
ジウジアーロはミニマムオープニングで先端をしぼっていて、ライトを目としてはデザインしていない様な気がします。セミリトラクタブルライトを開けた時には目に変わるという感じでしょうか。アッソディフィオーリはピアッツァよりグリルとライトのある先端部が細いのでそういう印象です。
ISUZU asso di fiori
他のアッソシリーズではボンネット先端を目立たせてライトをその下につけていて、あまり目という感じがしません。のっぺらぼうです。
BMW karmann asso di quadri
当時のジウジアーロのクーペ作品にはリトラクタブルライトのものが多く、ライトが目を意識させるものがあまりないようです。
ロングノーズショートデッキのジャガーやフェアレディZに立派な固定ライトがあるのとは随分違います。それでもエスプリのようにリトラクタブルならばそこに目があると分かります。
ピアッツァの場合、目ではないと考えると、スモークカバーをしてしまった方がデザインとしてすっきりするような気もします。ピアッツァのワゴンなどのショーモデルはそうなっていましたね。
そういえばかつて、リトラクタブルライトに「義眼」をつけたクルマもありました。人間、クルマにも目がないと落ち着かないようです。(よく似た3代目プレリュードに義眼はありませんが、ボンネット先端のより前にゆるやかに続くデザイン処理でリトラクタブルライト自体が目を感じさせている気がします)
そんなことがあって、私の場合は、奥まっていてまぶたがあることで「目」として意識できる気がする4灯まぶた付きが好きです。
Posted at 2009/03/31 11:09:00 | |
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