今朝、L.L.Beanをつかんで腕につけ、家を出るときにふと見ると、時計が止まっていた。秒針はジャスト12時。
恐らく、バッテリー切れで止まったと思われるが、光を当てても全く動かない。
とりあえずなるべく光に当てながら帰宅。
全く動く気配なし。これはちょっとおかしい。バッテリー切れでも光に当てれば動くことが多いのに。
裏蓋を開けてバッテリー電圧を測ると0.6Vほど。消耗しきっている。
これはまったく充電されていなかったとみるべきだろう。
ソーラーセルは光を当てればきちんと電圧が出る。
一度電池押さえ兼基板押さえの金具を取り外し、電池やソーラーセルとつながる端子の接触を確認。
どうも、ソーラーセルの端子が曲がっていて基板に充分接触していない様子。
端子を曲げて接触するように修正。
よく見てみれば、歯車を押さえている板のネジが一つ無い。もしかすると、ブックオフの店員が電池交換を試したときにどこを外してよいか分からず、ここも取り外して紛失したのかもしれない。部品取りのムーブメントからネジを移植。
組み立て直し、ソーラーセルの電圧を測ってみると、1秒ごとに脈を打っている。電池電圧も0.7Vと少し上昇した様子。
蓋をして光に当てると、秒針が2秒おきに動く状態に。
ご質問
2秒毎に秒針が動きますが、どうしてですか?
回答
2秒運針には、下記の2通りのパターンがあります。
1.充電警告
充電不足で時計が止まりそうになると、秒針を2秒ずつ動かしてお知らせしています。
この状態が数日続くと、充電不足で時計が停止してしまいます。
日光などの強い光に当てて充電してください。
2秒運針はこちら
2.時刻合わせ告知
充電不足で止まった時計が充電後再び動き始めた時に、時刻がずれていることを秒針が「1秒→1秒→2秒→1秒→1秒→2秒…」と交互に運針することでお知らせしています。
光を当てて十分に充電した後、取扱説明書に従って時刻合わせをしてください。
※時計によって、この機能が無いモデルもあります。
変則2秒運針はこちら
http://faq-citizen.dga.jp/faq_detail.html?category=&id=22
2.の時刻合わせ告知の状態で動いているわけだ。
前回、ジャンクL.L.Beanを入手し電池交換をしたが、すでにいろいろといじられた末だったためにソーラーセルの電圧を導く経路が接触不良になっていて、二次電池の電荷を使い切って止まってしまったのだろう。
なお、このムーブメントはちょっと変わっていて、電池交換をするためにはムーブメントの一部をバラさなくてはならない。初めて見た人は戸惑うことだろう。ブックオフ店員が普通の時計のつもりで開けて見て面食らい、おかしなことをしてしまった可能性はあるだろう。
ジャンク、中古は何がされているか分からない。こう言うこともあるが、解決できてよかった。
なお、ソーラー時計の二次電池交換は普通は時計店では扱っておらず、原則メーカーで交換になる。その他のメンテナンスやチェックもやるようなので、自分で二次電池を入手すると高く交換費用との差額は僅かなので、メーカーに頼んだ方が確実だ。
**
SVXを除き、手元に修理したり手を入れる対象がなくなって、やや空虚な気持ちになっていたが、神様はすぐに次の課題を与えてくださったらしい。
L.L.Bean経過まとめ
・ヤフオク ブックオフ出品を落札
不動ジャンク。
裏蓋90°ズレ。電池が正規のいれかたではなく適当に放り込まれていた。
ネジ一本紛失。
・二次電池を入れるも動かず。ピクピクと針が動き、要OH状態。
→メカの問題か、何らかの電気的接触不良。
・あたためておいたら、光を当てることで動き出した。
→メカの固着解消? 接触不良が解消?
・電池を入れて正常動作。
・時計が止まる。
→電池消耗。充電されていない。
ソーラーセルと基板をつなぐ金属部品を修正して接触不良を解消。
正常動作に。
購入時からなかったネジを他から移植。
どうもあちこちに電気的な接触不良があり、不安定であった様子がある。
ピクピク状態はメカの問題である可能性が高いが、歯車を押さえる板を留めるネジの1本が失われていたことで、動作抵抗が大きくなっていた可能性もある。
Posted at 2019/09/28 17:48:32 | |
トラックバック(0) |
時計 | 日記