今の勤務校は、何度かの新型コロナクラスターを経験している。
しかし、マスクは自由意志、感染状況の情報提供もなく、特段換気を喚起することもせずで、当然空気清浄機も導入されていない。
一人でもウイルスを放出する生徒や教員がいれば、あっという間に多数の感染者が発生する状態だ。
実際、自分のCO2モニターで調べると、授業中は平気で4000ppmを超えている教室がほとんどだ。窓を少しでも開けて喚起をすると間もなく改善するが。
おそらく多くの学校が同様の状態で、公立学校を中心に、上からの圧力でマスクをさせない指導すら行われている。
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海外においてはこんな状況は考えられない。教室に空気清浄機が置かれている。検査も無料や安価にいつでも受けられ、すぐに医療を受けることができる。
コロナを見えなくすることでなかったことにし、業界への補助金をばらまいてキックバックを受けることしか考えない政治家が国の権力を握っているなどと言うことはないらしい。
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さて、本年度からの掛け持ち校だが、面接で訪れたときから、換気を積極しているらしいことには気付いていた。廊下の窓が少しずつ開けられていた。
いよいよ授業で教室に行き、そこで目にしたのは極めて良好な換気状況とCO2モニターだ。
700ppm台。人がいる教室でこれぐらいなら良好と言える。
生徒に問いかけてみると、換気をごく当たり前のこととして受け止めている。
もちろん換気のみが手段ではないが、最も簡単にできることとして極めて効果的であるから、積極的にすべき事だ。
感染防止でなかったとしても、2003年7月以降、オフィスなどの建物では24時間換気でCO2濃度を管理することが義務づけられている。CO2は有害であるのだ。
冒頭の勤務校は比較的新しい建物で、職員室や特別教室にはロスナイ換気システムが設置されているが、どういうわけか生徒の教室にはない。
こんな教室では流行期には換気をし、マスクで相互の感染を防ぐしかないのだが、それも行われていないので、相も変わらず流行させ放題だ。インフルエンザやコロナでこの冬も多くが欠席した。
しかも、この学校では流行当初にはほぼインチキと言える空間除菌のグッズを教室に設置していたらしい。
お金のかかることなら難しさもあるが、換気はお金がかからない。掛け持ち校のようにCO2濃度を把握して換気意識を高めることは非常に効果的と言える。
(他ではエアコンにHEPAフィルターを取り付けることで効果があり費用も抑えられる。)
簡易な空気清浄機が海外では手作りもされて教室に置かれているが、これも費用的には抑えられる。
予算にもよるがそれに応じてやり方はある。
ところが日本に於いては対策を放棄し、見えなくすることによってないことにし、感染をさせ放題になっている。新型コロナは私が知る限り不顕性感染や回復後も多様で深刻な後遺障害を起こす他に類のない極めて悪質なウイルスだ。これを国が放置する政策をとっている先進国など他に知らない。
おかげで全数把握をしていた末期には、世界最悪の感染状況になっていた。
日本は政治が狂っている。
国民のための政治は行われず、政治家の利益とその地位を認めているアメリカの意志にのみ忠実だ。
国民は搾取され放題で、まともな感染症対策も災害対応もされない。
過去においても災害が起きても与党政治家はその対応をせずに酒盛りを続けた。
選挙対策や私的な目的での裏金作りという犯罪を行い、検察はそれにまともな対応をしようとしない。どうも日本はその地位によって適用される法律が違うらしい。
一般国民は生活苦による数百円の万引きでも処罰対象であるのと雲泥の差だ。
まあほんと、めちゃくちゃな国になったものだ。
その中で少しでも意識を高く持って行動する人たちを見ると、僅かながら希望を感じる。
Posted at 2024/04/11 19:28:51 | |
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