激動の2011年がまもなく終わろうとしている。
東北地方太平洋沖地震は、自分の中のいろいろなことを確認させてくれる機会になった。
世間では家族との絆を再確認とかって言う話をよく聞くが、自分にはいまいちぴんとこない。もちろん両親や兄弟のことは気にはする。だが、日本語での「絆」というようなものを感じたわけではない。
震災を通じて、人間の「本物」「まがい物」がよく見えた。分かってはいたが、その証明が得られた感がある。自分がどこまで出来る可能性があるかもある程度見えた。
何のトレーニングも出来ていない人間は、いかに学歴がよかろうとも厳しく経験のない状況に置かれると、結局自分で何の判断も出来ないし間違ったことばかりやる。自分を育て鍛えてきた人間は、そういうときにこそ力を発揮する。
今年、自分にとって一番の大きなことは、人間を知り自分を確認する機会を得たことだ。
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車ネタでは、特に後半はひたすらピアッツァのメンテナンスに手をかけた。お金もずいぶんかかってしまっているが、ほとんどの作業は自分でやっているので工賃はゼロである。工場に任せれば倍ぐらいの費用になったことだろう。
ブレーキ系はマスターとホースを交換、キャリパーOH。これはステンメッシュを使ったりキャリパーに色をつけたりというおまけはあるが、基本は性能維持のためのメンテだ。
ステアリング系は、ギアボックスOH(これのみリビルト工場にて)とパワステポンプのOH、パワステホースの交換。これも性能維持のためのメンテだが、車を手に入れたときからの問題点であったパワステフルードタンクのひしゃげとじわじわとした漏れを解決したので、胸のつかえが取れた感がある。
同様なのがミッションシフト系のシフトカラー交換とスヘリカルの補修。シフトカラーが完全に砕けたためについに作業をしたが、シフトカラーもスヘリカルも車を手に入れたときから異常があった部分で、この修理で新車に乗り換えたようなシフト感覚を得ることが出来た。
基本メンテではあるが、駄目になったアイドラプーリーのベアリングを自分で打ち換え、異音を解消できたのはこれも体感できる効果があるだけに満足感があった。
LED化については、旧車故に消費電力を減らして電装系の負荷を少しでも減らしたいことと、ファッション的な意味合いと、両方がある。他人から見れば何が変化したのかわかりにくく、それほど満足感が高い作業でもない。が、ピアッツァでは例を知らないのがターンシグナルランプのLED化で、他車種の先人の解析を参考にしながら自分でサテライトの回路を解析してターンシグナルランプをLED化出来たのは満足感がある。
今年の作業で入手時から抱えていた問題のいくつもが解消し、今までで最高と言える状態になったと感じている。
ここまで持ってくるのに、いろいろな人のお世話になっている。特に同車種をメンテしている方々には大いにお世話になった。本当にありがとうございましたと言いたい。
フルホイールカバーの塗装や燃料ポンプの交換などまだまだやり残しがあるが、来年少しずつやって行きたい。
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車を通じた交流と言えばみんカラが舞台の中心になっている。同車種のオーナー、異車種のオーナーとも知りあいとなり、さらに「イエロー」という少ないカラー故に同色異車種での交流も続いている。
是非今後もよろしくお願いします。
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自問自答するのは、自分にとって車とは何かと言うこと。
自分としては「車が趣味」とは思っていなかったりする。自分が対応しているいろいろなことの一つでしかないし、その中でも比較的手間かかかるものであると言うことでしかない。
自分には思い入れのある車なので、少しでも長く乗り続けられるようにメンテナンスしているだけという気持ちが強い。自分の手で解決が出来るとうれしいというのは車に限らない。ただ、車は何のかんのと言って、整備書も手にできるし部品の入手も車両メーカーや部品メーカーから入手できるものが多いので非常にやりやすいものでもある。それ故手をかけたくなるものでもあるのだ。
物としての車は、デザイン面を重視して所有欲と実用性を満たす物である。それは車に限らず、家具などと変わらない。家具だって壊れれば自分で修理する。だからといって家具が趣味とは言わないだろう。
困れば何らかの方法で解決策を探すのは車に限らない。
趣味とは何かと言えば、自分がそれをすることで満足感が得られることだろう。釣りが趣味とか切手収集が趣味とか、オーディオが趣味とか、山登りが趣味とか。その対象そのものが目的だと言っていいだろう。
車の趣味と言えば、運転そのものだったり、洗車をすることだったり(?)、車をドレスアップすることだったり、いろいろなパーツをつけて出力を向上させたり操縦性を高めたり、ジムカーナなどレース系のことをしてみたりすることだろう。車にまつわることすべてが好きというのもある。
ところが、自分にとっての車は、自分の能力を駆使して対する物の一つであって、自分の目的ではない。メンテナンス自体は目的ではない。かつては車は自分でメンテナンスする物であったわけだし。
自分にとって目的と言えるのは、車そのものをデザインするとか、改造するという段階になればであろう。
なので、自分は車を趣味とは思っていない。
もちろん、パソコンも趣味ではない。かつて、自分でソフト開発をしていた頃は趣味だったが。今は単なる道具だ。
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来る2012年は、どんな年になるのだろう。
世界は経済的に不安定な状態が続いている。国内はそうした影響と震災の余波が続く。そんな中で、すこしでも明るい兆しが見えてくるとよいのだが。
ただ、地震のような自然災害はいつ何時起こるか分からない。おそらく今後数十年ににわたって大地震や火山の噴火が続くだろう。これについては逃げるか備えるかしかない。初期対応に他人を頼るのは難しい。
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個人的には、そろそろ何とかしなくてはいけないこともあるのだが、こればっかりはなんともならないかもしれない。それはそれで仕方がないことだと思っている。
Posted at 2011/12/31 23:47:16 | |
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