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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2017年07月31日 イイね!

吹き上がっているニセ科学批判界隈 【追記あり】


 最近、私はネットで発言の多いニセ科学批判の人たちに対して、かなり不信感を抱いている。

 ある人は純粋に科学馬鹿すぎて、世間知らずすぎ、ものを知らなさすぎる。それが原因でトラブルを起こすこと多数。

 ある人は同業の女性をひどい性差別的蔑視発言で叩いて炎上。あげくにツイッターを鍵アカウント化した。この件には上記の世間知らずの人も関わっている。

 ある人は福島の事故による初期被曝の影響はなかったという自説を擁護するために、偏った翻訳をして海外の論文を紹介したり根拠が十分でない説を絶対視して紹介し、献身的に働く医者ら当事者の名誉をずたずたにするようなことを平気でしていたり。

 ある人は明らかに右翼的な偏りがあり、科学的評価にもそれが及んでいるが、それ以外の発言はことごとく主観、思いこみに基づくものでとても科学に携わる人間の態度とは思われない。

 ある人は、自分が知る典型的な科学でのグラフ処理が通用しない予算についてのグラフの処理を不正な操作だと主張して自分の不正なデータの見せ方の講義のネタにするなどというが、実際の所全くトンチンカンなことを言っていた。本人が極めてネトウヨ主張をしていて、ネトウヨが作った偏ったデータの切り貼りを真に受けてナチス的なものを擁護したり、政権批判的にイチャモンのレベルで新聞を叩いていたり、かなりデタラメだったりとかなりひどい。

 その他、いろいろなことがあり、彼らに同調しようという気持ちは全く持っていない。全く別個に科学的評価をするだけだ。上記の人々は以前からニセ科学批判の中で目立ってきた人々だが、そうではない人達には、比較的冷静な人もいる。ネットを見渡すと現状のニセ科学批判の人々に対する論考もいくつか見られるようだ。ニセ科学批判=ネトウヨという見方に対する面白い分析をしている人もいる。

 結局、目立つ彼らは「人間」だから、人間がどうしても離れることが出来ない主観、感情に基づいて行動する部分を離れることが出来ないのだよね。そもそも目立つ活動をしたがる心理についても考える必要があるだろう。
 中にはお金や何らかの力関係が働いているケースもある訳だが、そういう人はこの界隈には希だろう。

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 科学の立場では、データをとることが最も重要で、あとはその評価である。

 研究者でなければ直接フィールドに入って研究するわけではないから、既に出ているデータをもとに考えることになる。しかしながら、このデータのとられ方に偏りがあれば、その評価も不十分なものになりうる。
 Aという主張とBと言う主張がある場合、どちらもデータを出し合って議論すればよいのだが、圧倒的に資金力に差があったり、Aを都合のよいものと思う政治的力が及んでいるためにBの主張を採るものが少なくなったりすると、明確に論文の数に偏りが出る。これで対等に議論するのは難しい。
 理系の研究の世界では資金力が大きくものを言う。

 一方、医学系などの多くの論文に不正が見られたりするし、お金が絡んでいるものはそうなりやすい。科学を名乗りながら、その実は事実をねじ曲げることは結構行われている。それを知らなければその「科学の成果」を正しいものと思ってしまう。
 ニッチ的な研究だと反論が出てこないので、そのまま通ってしまったりもする。

 反論が出てこないから正しいわけではない。反論が少ないとか、反論のデータが不十分だからと言って正しいわけでもない。

 科学の世界といえども人間の世界なので、全てが冷静なロジックな訳ではない。STAP細胞を押した理研の件など、その典型である訳だ。

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 真実はどこにあるのかはそうそう簡単には分からない。

 それを研究している人たちは真実を見いだそうとしている、と一般に性善説で捉える。だからこそ、STAP細胞なんていう荒唐無稽なものでもきちんとした最高の科学雑誌に載ればそれは相当正しそうだと研究者といえども捉えてしまう。

 実際の所、論文が載ったのは共同執筆者のネームバリューで判断された部分が大きいので、如何にそういう性善説が危ういかを示す極めて象徴的なケースだったと思う。

 あれがバカンティだけの共同執筆だったら、もっと冷静に精査され、絶対に載らなかっただろう。

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 そんな訳なので、今あるデータや論文、支持されているものが正しいとは言いきれないし、長い目で追わないと明確なことは言えないことと言うのはたくさんある。今の時点で断言をすることは全く科学的ではないと言うことはいくらでもある。

 もちろん、自明であることもいくらでもあるのだけれど、そういうことはニセ科学レベルの話だ。

 福島の初期被曝の影響については初期被曝のデータそのものが政治的権力によってとられないように圧力がかけられたので推定するしかなく、影響の出方も、チェルノブイリと同じように起こるとは限らない。当時とは精度も違うし、環境も違う。日本の環境は随分有利にはたらいとように思われるけれど、それだけでは放射線に過敏な体質を持つ人も影響を受けていないと言うことにはならない。


 **

 で、今日はこんなネタで界隈が吹き上がっていた。



 これをみてニセ科学批判界隈と福島応援団でツイートが飛び交っている。

 しかし、番組のタイトルはそもそも「ビキニ事件63年目の真実~フクシマの未来予想図」であって、フクシマ以下を切り出すのはミスリード、印象操作。

 番組の内容に関しては

http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/men/yamaguchi/index_top.html

 
ここに語られているが、これを見る限り、ビキニ事件を直接フクシマの未来だとするような印象は持てない。界隈が吹き上がっているような内容ではない可能性がある。

 確かにタイトルに「フクシマの未来予想図」などといれるのはあまり感心しない。商業マスコミ的な精神の表れかも知れない。

 しかしながら、これだけで番組の内容を決めつけ、放送中止を要求とかと吹き上がっているのを見ると、この人達の科学性なんて何もないじゃないかと思うのだ。この界隈は妙な党派制を感じてならない。

 科学は、データを元に論理で結論を出す手法だ。

 しかし彼らは単に印象だけでものを言っている。全く科学的態度ではない。

 こういう例は、ニセ科学批判や福島応援団VS脱原発みたいな対立の中で沢山見られた。もう相手の主張なんかまるで見ていなくて、印象だけで色分けしてぶったたくみたいなことが繰り返されてきた。ニセ科学批判サイドのどうみても科学的でない主張を指摘すると、脱原発と認定され総攻撃を受けるみたいな状況にもなっていた。
 だから、社会調査をつごうよく我田引水して平気な某御用若手社会学者みたいなものが無批判にニセ科学批判サイド(かなり強い党派制がみられるようになっていった)にもてはやされたり、何の根拠にもならない統計上の誤差をその党派に属するものが「政策の効果だ」とツイートすればこれまた無批判にニセ科学批判の中に広まっていくようなばかげたことが起こってきた。

 彼らは党派制を持つことによって本来あるべき科学的態度が相当に失われていた。その影響は今も色濃い。レッテル貼りに基づく攻撃はいつでも発動可能な状態になっていることが今回のことを見てもよく分かる。

 どんな番組なのかの確かなことは番組に関わっている人間しか現時点ではわからないはずだ。どんなに想像をたくましくしても、それは想像でしかない。しかし、その想像を根拠に叩きまくっている。

 まあ、これが人間というものなのだ。科学に携わる人間といえども結局は主観でものをいい、集団を作り、仲間意識を持ちその防衛をもっとも重視するようなことになってしまうのだ。

 科学の立場で見れば、実にバカバカしい。

 しかし、人間とはそんなものなのだ。

 科学のトレーニングを行った科学者ですらこうなのだから、そうでない人間はごく当たり前に主観で動き、損得ばかりでものを考え、徒党を組み、その維持に嬉々とし、ボスが固定化して階級が発生し、内部闘争を起こすわけだ。

 そういう目で見ると、人間社会というのは実に分かりやすい。人間の本質であって、結局は野生そのものだ。

 私が多くのデータを示し、真実を見抜き、あってはならない主張に反論し、あるべきこと、正しいことを主張し続けても、悪だくみをする連中によって排除されることが繰り返されてきたのも同じこと。

【追記】
 テレビ朝日は番組タイトルから【フクシマの未来予想図】を削除した模様。

 番組に関心を向けさせるための釣り文句に過ぎなかった可能性大だが、少々浅はかに過ぎたと思われる。
 しかし、そう言う部分と、中身も見ずに番組の放映に圧力をかけることとは別の話だ。新聞だのテレビ番組だのでは見出し、タイトルは必ずしも中身と一致しないということがある。新聞みだしに関してはレイアウトを担当する整理記者が見出しをつけるので、記事執筆記者本人によるものではなく、注意が必要なのである。テレビ番組の場合も似た事情がありそうだ。
 そう言うことも含めて情報リテラシーを持つべきであり、今回の件で吹き上がった方面の人々の瞬間湯沸かし器ぶりは批判されるべきだろう。
 まあ、およそ科学を生業とする人間の態度ではない


【追記】

 更にこんなことまで言っている。



 創造力たくましすぎるというか、もはや妄想のレベル。
 何か確証があって言っているのだろうか。

 何でも決めつけて自分たちでガソリンかけあって炎上させていて、もはやネトウヨと同じレベル。
 と言うか、ツイートのの中身から見て反リベラルっぽい感じだから同根なのかもしれない。

 これが今話題の似非科学批判=ネトウヨと言うヤツなのかな。

Posted at 2017/07/31 21:26:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 原発関係 | 日記
2011年08月01日 イイね!

コバルト60が福一由来でウランやプルトニウムも? バカも休み休み言えという感じ【追記あり】

「柏市でコバルト60が検出、ウランやプルトニウムもあるにちがいない、政府は隠している」と一部で回っているけれど、核分裂由来生成物ではないコバルト60が仮に出たとして、それは原子炉由来ではなく、なんらかの廃棄物由来としか考えられない。

 wikipediaには原子炉でコバルト59からコバルト60を作ると書いてあるけど、原子炉を使うのは中性子をぶつけるため。要するにコバルトがあって初めてできるわけだ。核燃料からはできない。



ATOMICA コバルト60


 コバルト60と言えば、廃棄医療線源が溶鉱炉で鉄に混じってメキシコで被爆した事件が有名。私でも知っていたぐらいだ。


 台湾の事故もある。


追記

 コバルト60は原子炉でできることがある。配管や一次冷却水にふくまれるコバルト59(安定)が中性子を受けてコバルト60に変わる場合である。
 古い原発で、一次冷却水の配管の検査の際に、配管からはげ落ちたコバルト60が環境中に拡散したことがあるそうだ。
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/6.html

http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/5.html

 しかしながら、福島の方のホールボディカウンターのデータを見ても、検出装置はCobalt60を提示している例があるものの検出限界以下でしかなく(つまりノイズ)、CTBT高崎や他の核種分析をしているところでも検出例がないことをみても福一由来のコバルト60が柏で検出されるとは考えにくい。

 また、検出されたと言っているものは、測定装置がCobalt60を提示してくるが測定限界以下のノイズであるようだ。

 仮に福一由来のコバルト60が検出されたのだとしても、核燃料由来ではないのでウランやプルトニウムといった核燃料が拡散していることにはならない。

 充分な量検出されるとすれば、鉄にコンタミしたコバルト60(ある頃からの鉄には多少あるらしい)か医療用線源などの廃棄物由来である可能性が高い。


 物理クラスタのやりとり参照
http://togetter.com/li/169057


 なお、タイトルを一部変更した。

旧 コバルト60が福一由来? バカも休み休み言えという感じ
新 コバルト60が福一由来でウランやプルトニウムも? バカも休み休み言えという感じ
Posted at 2011/08/01 14:49:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | 原発関係 | 日記
2011年06月19日 イイね!

2号機、二重扉開放

2号機、二重扉開放 建屋内の湿度対策で2号機の二重扉が開放されている。気になるのは18億ベクレルの放射性物質の行方。

 放射性物質が拡散することになるが、こんな時はDWDの予報が役立つ。



 予報によれば東北方面に流れることになるようだ。関東方面には流れない。
 開放から数時間たってるが、茨城のモニタ群には引っかかっていない。

 天気図の気圧配置も参照するとよい。
 風の流れは高気圧→低気圧。ただし、転向力で右に曲がり、等圧線に並行に近い向きになる。高気圧は時計回りに空気を吹き出し、低気圧は反時計回りに空気を吸い込む。
Posted at 2011/06/19 23:20:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 原発関係 | 日記
2011年05月22日 イイね!

びっくり! 後藤政志さん NHKニュースに登場

 原子力資料情報室でおなじみの、原子炉メーカーで格納容器を設計していた後藤政志さんがNHKのニュースでインタビューに答えていてびっくり。
 ベント関係のことを喋っていた。
 時代は変わったなあ。

NHKHPより

1号機 ベントの判断に遅れか
5月22日 19時8分

東京電力の福島第一原子力発電所1号機では、「ベント」と呼ばれる格納容器内の圧力を下げる操作の遅れが水素爆発を招いた原因の一つと指摘されています。東京電力は、爆発の6時間半前にベントに取りかかりましたが、NHKが入手した1号機の運転手順書では、爆発の13時間前の段階でベントを行う条件を満たしていた可能性が高いことが分かり、専門家は「もっと早い段階でベントを行うべきだった」と指摘しています。

福島第一原発1号機では、津波の直後から冷却機能を失って、原子炉を覆う格納容器内の圧力が急激に上がりました。その際、格納容器が破損して大量の放射性物質が外部に漏れ出すのを防ぐため、内部の気体を外に放出して圧力を下げる操作が「ベント」です。NHKが入手した1号機の運転手順書によりますと、ベントは格納容器の圧力が使用上の上限の2倍に当たる「853キロパスカルに達すると予測される場合」に行うと定められています。1号機の格納容器の圧力は、▽水素爆発の14時間半前の3月12日の午前1時すぎに使用上の上限を超える600キロパスカル、▽13時間前の午前2時半には840キロパスカルと手順書の値に迫り、ベントを行う条件を満たしていた可能性が高いことが分かりました。これに対し、東京電力がベントに取りかかったのは爆発の6時間半前の午前9時すぎで、その後、高い放射線量に阻まれるなど、さらに作業が遅れた結果、最終的にベントが行われたのは午後2時半で、その1時間後の午後3時半すぎに水素爆発が起きています。これについて、原発メーカーで格納容器などの設計に携わった元設計士の後藤政志さんは「遅くとも格納容器の圧力が上限の2倍近くになった段階でベントを行うべきで、その時点でベントができれば、格納容器から漏れる水素の量が抑えられ、水素爆発の危険性が小さくなった可能性がある」と指摘しています。東京電力は「格納容器の圧力が600キロパスカルから840キロパスカルに上がった段階でベントを行う必要があったと考えられるが、ベントの判断については検証を行っているところなので、現段階ではコメントできない」と話しています。
 
Posted at 2011/05/22 19:07:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 原発関係 | 日記
2011年05月15日 イイね!

メルトダウンと言う言葉

 世の中では1号機の『メルトダウン』という言葉にものすごく反応しているようだ。

 自分は炉心が溶けたという意味でしかとらえていなかったので、ちょっと戸惑っている。


 1号機は当初から炉心が空だきになり炉心溶融(=メルトダウン)していた。
 炉心が一部損傷なのか、溶けて形が変わってきているのか、ひとかたまりになってしまったのか、溶け落ちたのか。

 溶け落ちたとなれば『完全にメルトダウンした』という言い方になる。なにもそれが建物のコンクリートを突き破り地球の内部まで溶け進んでいると言っているわけではない。

 しかし、メルトダウン=再臨界=爆発とか、メルトダウン=チャイナシンドローム(地球の裏側まで影響が及ぶというブラックジョーク)というイメージがあるらしい。

 言葉一つでこうもイメージが違っては、情報共有に差し支える。
 困ったことだ。

 うかつにメルトダウンと言う言葉を使うのはやめることにする。
Posted at 2011/05/15 15:59:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 原発関係 | 日記

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