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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2019年12月11日 イイね!

【映画】復活の日

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 子供の頃、テレビでこの映画の宣伝CFをみるたびに、恐かったことをおぼえている。
 人類が滅んでしまうと言う話。

 これからこの世界で人生を生きようとしている自分には、それがなくなってしまうことがとても怖く感じられた。

 そうした記憶があったせいもあるのか、その後も映画そのものを見ることはなかった。

 しかし最近、Amazon Videoで『復活の日』を目にした。同名の別作品かな?とおもったが、まさに1980年のSF邦画、あの作品だった。

 邦画のSFは大概出来が悪く、見ない方がいいのかなと思いつつ、しかしここで子供時代からの心のわだかまりを取り除いておきたい、そう思ってみてみた。

 ウイルスがあたかも細胞に寄生もせず独自に分裂して増えるような説明とか、ワクチンと言いながら、ウイルスに放射線を当てたら抗体ができるとか、まあ気になると言えば気になるが、そう言うことは無視して人のこころの動きに寄り添って見ていると、細部もよくできているなあと感心した。恐らく、こういう部分はこちらが大人になり、人生体験が豊かになったが故に感じられる部分なのだろう。子供時代に見ていたら、後半かなり退屈な映画であろうと思われる。


 子供時代にも、作中の草刈正雄とオリビア・ハッセーのカップリングは知っていたと思う。『日本人が白人女性に相手にされるかよ』と違和感を持っていたのだが、ストーリーを追っていくと、オリビア・ハッセーの置かれた状況からはないとは言えない展開だと今は思える。

 こうしたSFには、とち狂った人が異常な行動を取ったあげくにトンデモない事態に進展する展開がつきもので(それがまた安っぽく感じられる)、本作もまさにそう言う展開があるが、現実では権力者が時代錯誤な理念を持ち、利己的な行動をとり続けている以上、何があっても不思議ではない気がする。自分の人生も小説を遙かに超えて奇なことばかりだし、そんなものなのかもしれない。

 SFではあるが、CGがまともに使えない時代で、変な特撮もあまりない分、余計に人を中心に映画を撮っている印象で、純粋に人間ドラマとしてとらえやすくなっているように感じた。

 日本のSFとしては60年代の古典で、80年代の映画化なので、内容に古さは感じてしまうが、舞台も80年代なので、そう言う意味では違和感はない。

 人類の生き残りたる南極の人々が苦境を乗りきっていく話かと見る直前には考えたが、そう言う部分にはほとんど焦点が当たらず、草刈正雄の人類の生き残りのために命を賭した英雄的行動と、仲間の元への帰還を地味に追うばかりで、あれ?と思う部分はなくもない。

 ハリウッド映画のような派手さや痛快さは影も形もないということは、最初から覚悟してみる必要がある。



 

 

Posted at 2019/12/11 21:30:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2019年07月15日 イイね!

いまさらLA LA LAND

 休日なのでAmazonプレミアムで映画でも見ようと目にとまった


LA LA LAND

を観た。

 随分評判のよい映画だったけれど、成る程ね。
 昔の夢見るようなコメディタッチのミュージカル恋愛映画を現代的に作ってみました、という感じで、王道とでも言うべき筋立てと作り。

 最後の「冬(Winter)」の脚本・演出は、ずるいわ~。あれは泣けてしまう。ネタバレになるので細かなことは書かないけれど。

 自分の人生で、やり直したいことはいくつもあるけれど、ある一つの恋愛だけはどうしても心残りで。そういうものと重なってしまう。うまいなあ。

 そのピアノを弾くシーンのスポットライトの当て方は、明らかに映像的に映えさせるためのもので、舞台ではやらない(ピアニストからクレームが来るかもしれない)当て方だなとか、そんな余計なことを考えてしまった。

 舞台照明は、舞台演出効果であると同時に、演奏者にとっての演奏環境確保のためのものであるから、両立させなければならない。コンサートのステージで少し照明に凝る場合、いつも結構苦心するところだ。特に照明の数や制御で制限の多い地元の音楽ホールの場合。
 映画なら見た目だけでいい。

 **

 この映画タイトルロゴのフォントをデザインしたのは日本の方なのだそうだ。

La La Land Font


↑ここに記述が在る。

 Yasashii フォントと言い、Ryoichi Tsunekawaさんが19世紀末から20世紀初頭にかけて使用された化粧品包装やポスター用のフォントを基にデザインしたアールデコフォントだそうだ。

 自分のPCにもインストールしてみた。

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 こんな具合。すべて大文字なので、小文字表現ができない。

 
Posted at 2019/07/15 14:46:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画 | 日記
2019年06月02日 イイね!

映画レオンは不適切?

「レオン」は好きな映画だけれど、殺し屋稼業の話で人がバンバン殺されることには大きなショックがあったし、中年男が少女を保護することは、当時も気になっていた。もう25年も前の映画なのか。

ナタリー・ポートマン、映画

『レオン』は「今見ると不適切」

映画『ブラックスワン』でアカデミー賞主演女優賞を獲得、数々の代表作を持つナタリー・ポートマン。キャリアの原点であるデビュー作『レオン』に対する複雑な心境を語っている。


https://www.elle.com/…/ce…/a27614640/natalie-portman-190529/

 1988~89年に青年期を過ごした自分はどうしても埼玉幼女連続誘拐殺人事件の衝撃と、その後のロリコン・オタクバッシングが刻まれているし、独身男性と少女の組み合わせは無条件に禁忌と言っていいものになってしまったことも背景にあるかも知れない。

 レオンは引き取りたくて引き取ったわけではなく、不幸な背景を持ち観葉植物にのみ心を開くレオンが、頼る相手もない不幸なマチルダにほだされて面倒を見るようになり、結果命を失ってしまうストーリーが胸に迫ることは不変なのだけれど。
 正直言えば、レオンはマチルダに依存されなければ少なくともああした形で命を失うこともなく、マチルダは疫病神だったと言える。それでも守るものを得たレオンは幸せを感じたのだろう。そう思うからこそ揺り動かされるものがあるのだろう。

 しかし、やはり現代的な視点ではどうしても少女への虐待や搾取と重ねられやすい。

 大和和紀の「はいからさんが通る」単行本に収録されていた短編「杏奈と祭りばやし」も同じような問題をはらむ。

 復員兵で、知的障害のある「おじさん」が、当時多かった戦争孤児の女の子と偶然出会い、引き取り育てていく話だが、純粋すぎるおじさんが自己犠牲を貫き、言わば命と引き替えにその子を育て幸せを願いつつ亡くなってしまうストーリーはやはり締め付けられる。超人気作単行本収録作だけに認知度が高く、ネットをググっても好意的な感想が多く見つかる。

 しかしこれも中年男が不幸な少女を保護し育てる設定が今では問題となりそうだし、知的障害者の性欲処理問題なども一般に知られるようになっていて、なかなか難しい設定と言わざるを得ない。

 短編や脚本を書いたことがある人間としては、「不幸な子供」「少女」「自己犠牲」「愛」「死」は、人、生物が本能的にもっている保護欲求をくすぐり、自分の生を意味のあるものと信じたい人間の琴線に響きやすい要素だとわかっているし、小ずるい計算の元にできているお話だと思ってしまう部分もなくはない。

 独身男性が少女を引き取る話と言えば「アルプスの少女ハイジ」もあった。気むずかし屋の老人が、元気で無邪気、愛くるしい少女に心を開くストーリーで、美しい愛の形ととらえて受け入れている。これは肉親であるから物語の受け手は肉欲問題を度外視しやすいのだろう。

 しかし、現実は厳しく、人間は欲求を原動力に生きているから、肉親でさえ多くの事件が起きている。愛情が欲求を超えるかどうかは疑わしく思っているのかも知れない。

 だからこそ人は虚構に即物的欲求を超えた愛情を求めて感動したいのだろうな。

 リメイクしようと思ってもレオンの設定が現代では難しいにしろ、人々が理想と現実のギャップに悩まされている限り、自己犠牲を伴う無償の愛の物語は受け入れられるのだろう。

追記:
 アルムおんじは元傭兵だとか。
 不幸や厳しい過去を背景にもつ男性がやがて愛情を開放するストーリーは数多あり、「ハイジ」も「レオン」も「杏奈と祭りばやし」もそのバリエーションの一つと言うことになるようだ。

Posted at 2019/06/02 12:16:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | 映画 | 日記

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