緊急事態宣言に伴う学校休校の延長の影響で、後ずれした期末考査も終わり、採点も終了。長かった梅雨も明けそうで、未だに今日から8月と言うのがピンと来ない。しかし、ようやく本格的な夏が訪れそうだ。
さて、これまで
・お金がないし勿体ないから何でも自分でやる
をキーコンセプトに、可能な限り自作したり自分で修理をし、修理外注時の修理代相当のお金を工具類に費やして、スキルの幅とと工具を増やしてきた。
そうこうするうちに、工具があることでできることが大幅に広がることから、工具をジャンクや中古で手に入れ、修理して使うようにもなった。非常にお得とともにますますスキルが身につく。再生プランを考えることが楽しみにもなった。
その工具類はないと始まらないものが大半だが、中でももっていることのありがたさを痛感するNo.1 を考えてみた。
それは…
12トン プレス機
極めて単純で無骨な鉄の塊だ。
鋼材で枠をつくり、ダルマジャッキをぶら下げて棒を着けただけのもの。
しかし、これがないとどうにもならないことが多い。
何より多いのが、圧入部品の取り外しと取り付けだ。
多くはベアリング。これまで沢山のベアリングを取り外したり圧入してきた。
ハンマーで叩いてもどうにもならないものが多いが、プレスで押すと簡単に取り外せる。
以前、ピアッツァのエンジンまわりのプーリーのベアリングを抜こうとハンマーで叩いてみたが、いくら叩いても抜けてこず、あげくにプーリーを叩いてしまい変形させてしまったこともある。諦めてアストロプロダクツのプレスを買い、やったら一発だった。機械いじりをする上で持たざることの馬鹿馬鹿しさを思い知ったのだった。そこで、必要なツールはすぐ買う方針が決まった。
万力で圧入する人もいるが、万力ははさんで固定する道具であって高い圧力で圧入する道具ではないので、無理をすると鋳物の本体が簡単に割れてしまう。
昔ピアッツァのフロントサスペンション・アッパーアームのブッシュ交換を万力でやったことがあるが、なんとか予定の作業を終えることができたものの、最終的には割れてしまった。用途外の使い方はするものではない。
そんなブッシュ交換も、プレス機があれば簡単に抜ける。
大きな門形プレスの為、サスペンションアームのような大きなものでも対応できる。
ジグを買うなり作れば、圧力をかけての曲げ加工などもできる。
本当に役に立つ。是非一家に一台欲しい工具だ。
12トンと言っても実際にはそこまでの圧力をかけられている感触はないが、それでも今のところ大概のものは何とかなっている。
ボール盤のチャックも圧入されている為、取り外しは何らかのツールがないとどうにもならないが、くさび形の工具とともに取り外すことができる。くさびを入れて叩いて取り外すことになっているらしいが、叩くよりはプレスの方が破損などのリスクが少ない。
そんなこんなで、私にとってのもっていることのありがたさを痛感する工具No.1は12トン プレスである。
なお、No.2は電動インパクトレンチだ。
固く締まったボルト・ナット類、固定困難な回転軸に留められているナットなどをいともたやすく外してしまう。
出番こそ少ないが、極めてありがたみのあるツールである。AC式はコードリールも必要でめんどくさいが、最近は充電式になり、簡単に持ち運べるので更にありがたくなった。
このありがたみは、自動車のホイールナットに使っているぐらいでは分からない。
Posted at 2020/08/01 10:04:30 | |
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