
ピアッツァの燃圧について。
いすゞ指定は約2.7kgf/cm2(大気圧時)で、バキュームをつなぐと約2.0kgf/cm2まで下がる。
しかし、そのまま乗って、ふとみると燃圧がアイドリングで上がっていることがある(2.3kgf/cm2位?)。
なんでだろうと思って調整し、バキュームホースを外すと燃圧が変化しない。
ホースに負圧が来ていないのだ。なんで?
ボンネットのバキュームホース配管図を見ると、バキュームスイッチングバルブ(VSV)がついている。このバルブが関係している?
家に帰って整備書を見てもVSVのことは全く触れられていない。ピアッツァの整備書はしくみのことには一切触れようとしないので、何が何をやっているのかさっぱり分からない。VSVの存在は配管図の他にはECUの接続図にあるが、何のためにあってどのような条件で動くのかなど全く分からない。
ピアッツァの整備書はどうも情報の不足が多い。
たとえば、ノックコントロールシステムがどのようなハードなのか、どこにあるのかも分からないし、どう言うやり方で点火時期を制御をしているのかも分からない。ただノック信号条件では約10°遅角することをテストせよと書かれているだけ。
コネクタに何がつながっているのかも分かりにくい。しかも、「Cに接続」とかって接続先のコネクタにつけた記号が書かれているだけでその先に何がつながっているのか分からない。その上電装整備書のコネクタの記号とは全く違うし、どこにあるコネクタなのかも分からない。
配線図集をもっていないと何もわからないのかもしれない。
整備書を見ても欲しい情報はほとんど出てこない。頼みの綱の配管図も、配管がどこにつながっているのか極めてわかりにくい部分がある。
Hainesの整備書でも手に入れた方がいいのかも知れない。
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ちょこっとググってみると、燃圧制御VSVと言うのが出てくる。
たとえばトヨタ車で、燃料温度が上がると、パーコレーションによる燃料不足を補うためにVSVがオンになり、負圧から大気圧に切り替えることで燃圧を上げるとのこと。
しかし、ターボ車では過給がかかると燃圧レギュレータのダイヤフラムにも正圧がかかり、燃圧が上がる制御になっている。大気開放になっていたら、燃料が足りなくなる。
ただ、ピアッツァの場合、大気圧時の燃圧にはなっていないしレーシングで燃圧もぴくんと動くので、大気開放ではなくうまくやっているのかも知れない。
このあたりは資料がなく、配管状況も不明確なので全く分からない。
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ググると、Impulseの整備について出てくる。
Isuzu Workshop Manuals
これを見ると、日本仕様と違うことが書かれているようだ。
・4ZC1-Tの燃圧は3kgf/cm2
日本の整備書では約2.7kgf/cm2。
チェック内容を見ると、VSV作動時は大気圧になっているらしい。
うちのはそうなっていないようなのだけどなあ。ただ、エンジン載せ替えの時に工場のオヤジが間違って配管していたりしたので、なにかあるかも知れない。
大気圧になってしまうと過給時の燃圧アップができなくなるのに、現状VSVが働いているのも謎。
もう少し調べねば。
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同じマニュアルに以下のように書いてある。
Fuel Pressure Regulator Vacuum Switching Valve: Description and Operation for improved starting and idle stability, the system raises fuel pressure slightly on hot re-starts. The pressure increase is accomplished by cutting off the vacuum signal to the fuel pressure regulator. The ECM controls this function through the pressure regulator vacuum switching valve (VSV) when it senses a hot re-start condition.
暖機済みの状態での再始動性を高めるために、燃圧を高めるとある。この説明は他でも見たことがある。前に書いたトヨタ車のしくみと同じ。
しかし、うちのピアッツァは、エンジン停止もしていないのにこのバルブが働いているのはおかしいのでは?
あるいは、アイドリングになると次の再始動のために圧力を高めると言うこと?
パーコレーション対策なので、止めるまでに圧力を高めておいて、次の再始動に備えるのかな。考えてみればエンジンを止めてからでは燃圧を高めるすべはないか。止まっている間にパーコレーションが起きるわけだし。動いているうちに燃圧かけて気化を防止しなければならないか。
結構ガッテンいったかも。
おまけ:
早朝ちょっと乗っただけの時は変わらないかと思ったが、ある程度複雑なパターンで乗ってみると違いを感じた。
低回転のトルクが上がっていて、いつもより1つ下のギアでもスムーズに走れる。
ついていた古い燃圧レギュレーターのスプリングが弱って燃圧が下がっていた可能性もある。あとで調べてみる。
あるいは、あまりあてにならない燃圧計なので実際より小さめに表示されているのかも知れないが。
アイドリングで燃圧を高めるとエンジン回転数が上がるので、「ああ、燃圧って影響が大きいなあ」と実感したりする。
追記:
純正レギュレーターは規格通り約2.7kgf/cm2で開弁していた。
Posted at 2015/08/19 01:11:03 | |
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