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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2024年12月26日 イイね!

実家バルコニーをどうするか。その9

 某ハウスメーカー系リフォーム会社の提案の別の可能性。

 見積の内容から推察できる完全独立のバルコニーでは揺れが大きく実用的でないと書いた。

 もう一つの可能性として、通常の2柱式の取り付けを行い、荷重を支えるために2本の柱を建物側に追加する内容である可能性がある。

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この馬梁を建物側に付けるイメージ

 追加部材の本来に近い使い方であり、馬梁の柱を建物側に追加する形だ。仕様通りが原則の人たちが考えることであるので、こちらの方が可能性が高い。


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 しかしその場合、建物側の追加柱が支えるのはあくまで両脇の妻梁のみであり、バルコニーの荷重を引き受ける根太は建物の合板とサイディングで引き受けることになる。追加柱は荷重分担には全く寄与しない。
 本来、バルコニーの先端側を支えるための物であるから当然だ。

 この状態でバルコニーに荷重をかけると、根太掛けに荷重がかかるので、荷重に耐えられず根太掛けを外壁に留めたビスの部分でサイディングが割れてくるだろう。

☆これが分かっているので、私はこの方法の可能性は除外していたのだが。

 また、桁・妻梁取付金具を運良く縦のCチャンに取り付けられたとしても、バルコニーは揺れやすい構造である為、建物と独立して動こうとする。
 バルコニーで動いて大きな力がかかったり、地震の揺れが起きたりすると、建物と反対側に平行移動してビスを引き抜く力がかかり、Cチャンの変形と外壁の損傷が起こるだろう。Cチャンのサイド面を貫くようにビスを打つことになるが、Cチャンの構造から見て、横方向に力がかかれば容易に変形しそうだ。本来、合板等を打ちつけたりサッシを固定する際につかう部分で、大きな荷重がかかることは想定されていない。

 建物側の補強なしにはあり得ないが補強のための部材はリストアップされていない。

 工事の途中で不備に気付けば補強を入れる工事をするだろうが、2柱をコンクリートで固定したあとだとコンクリートを掘り出して位置を動かすなどとんでもない作業も追加される。補強の追加費用もどんどん積み上がる。

 ハウスメーカー系リフォーム会社案の、2柱式アルミバルコニーベースの4柱独立式は、構造/費用共にちょっと考えられない内容になっている。



追記:
 2柱式は建物の胴差し(場合によっては間柱)をバルコニーの構造の一部として利用する設計だ。そのため、バルコニーには建物側の根太を支える構造が存在しない。
 荷重がかけられるものに取り付けて初めて機能する。

 胴差し位置に合板とサイディングしかない(荷重を支えられる構造が何もない)軽量鉄骨造では、建物側に補強なしに取り付けることは不可能だ。

 某ハウスメーカー系リフォーム会社では、誰かに意見を聞いているらしいのだが、それが建築士ではないようだ。
 やってみないと分からない、やってみてダメなら補強する、という進め方しかしない。
 左右のバルコニーの間に取り付ける窓手すりについても、本来間柱に取り付ける仕様の物を付けるつもりらしい。
 で、うちでは間柱がなく荷重がかけられないので取り付け不可だと問い合わせると、誰かに聞いた結果、ダメな場合は板やアングルを入れて補強すると回答されたという。
 そうやってその場しのぎで補強を継ぎ足していっていては、顧客が求める美しいリフォームなどできようがない。
 元々、雨戸の戸袋よけのキットを使って窓手すりを取り付けるというのだが、これ自体とてもみっともない。
 その取り付けにあちこち補強を入れ、強度不足な状態で間に合わせに付けられても冗談じゃない。
 間柱などほとんどない構造なので、間に合わせの補強ではまず留められない。最低でも数m間隔のCチャンやH鋼の柱に補強を止めないとならないので、かなり見た目にも影響が出る。

 事前に情報を集めもせず、当てはまらない経験だけで処理しようとする。
 お客の立場に立った提案ではなく、既存のものの組み合わせで無理矢理やってしまおうという自分勝手な視点しかない。

 これでは話にならない。

 この点で、実家を建てたハウスメーカーのリフォームは、一級建築士が構造を踏まえて頭を悩ましているのでかなり正しい。

 そういう人間が投入されていない時点で、某ハウスメーカー系リフォーム会社はダメなのだ。

 
Posted at 2024/12/26 13:52:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記
2024年12月26日 イイね!

実家バルコニーをどうするか。その8

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 今のところ、やはりCチャンにとりつけられた腕木を使う案が最有力になっている。

 ただし、樹種は長く保つハードウッドの中でもすこし柔らかいセランガンバツ材を考えた。
 硬いウリン材では地震時のCチャンへの負担が大きいので、すこしでもしなりを期待できる材を使う。コストが少し安い効果もある。

 ポイントは壊れる構造で、通常ならほぞを組んで角材同士を接合するが、あえて釘で固定をしておけば、大地震できわめて大きな力がかかったときに、釘が抜けることでCチャンへの負担を減じることができる。
 このときもバルコニー自体は基本的には自立しているので、よほど柱の固定がいい加減でない限りいきなり落下転倒するようなことは起こらない。

 基本的にはバルコニーは振れ止めと多少の荷重負担で躯体を利用している。


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 LIXILの説明書にある上の仕様通りだと、固定部分の重量は

0.3m x 0.3m x 0.3m = 0.027m^3

コンクリートの比重は2.3t/m^3なので

0.027m^3 x 2.3t/m^3=0.062t

62kg程度になる。

 これが2つ、土の抵抗を使って支える。
 まあ、心許ないと言えば心許ない気はするが。
 支えることには十分でも、倒れる方向にはあまり強そうに見えない。

 建物が大きく動いたときに軽いアルミバルコニーはしなりながら建物の動きに引きずられる。Cチャンの強度が強い部分に固定されている腕木が負けるかどうかが問題だが、それほど大きく動くものだろうか。
 1〜2cm動いたときにバルコニーが追従できればよいだろうか。
 これがCチャンの側面の弱いところに固定しているようだと部分破壊が起きて外壁が部分的に壊れ、ビスが抜けてしまう可能性がある。ここは合板を固定する程度にしか使えない部分であるから。

 なお、おそらく元々のキャンティバルコニーは2階部分についたおもりとして働くので、建物の動きを大きくする要因になる。2柱式バルコニーは結合でむしろ支える要因になる。
 両者が独立していると異なる振動モードで動いて干渉破壊の要因になる。


 


Posted at 2024/12/26 08:54:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記
2024年12月25日 イイね!

実家バルコニーをどうするか。その7

 少し時間ができたので、外壁塗装/バルコニー問題に取り組んでいる。

 外壁塗装について、見積を比較してみた。

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 A〜C社は一般リフォーム会社。
 D,E社はハウスメーカー系リフォーム会社だ。

 もう1社あるのだが、入院中の母が見積を何処かにしまい込んでしまっていて行方不明。
 PDFでの再送付を御願いしている。

 見積の中身が多少違うが、基本的にメーカー系はやはり高い印象だ。
 バルコニー工事についても下請けの価格に1.5倍ぐらいの工事費を取っているので、相当にマージンを取られている。

 C社はメーカー系より高いのが気になる。かなり作業単価が高いのだ。
 D社の外装塗装は何故か安め。基本工事の中にバルコニーの解体時の産廃処理費も含まれる。それを含まない他社との比較では多少高めだが、これが他社並みになったとしても高いのは変わらない。ハウスメーカー系では全体を管理するための費用が大きい。
 B社の外壁塗装は、かなりどんぶり勘定なので、内容が雑になるおそれがある。
 E社はやたらに細かな費用が計上されていて、額が大きくなっている。他社には入っていない架空電線防護管取り付け(東電への支払い)分も計上されている。


 内容的には下屋根塗装や日の当たらない雨戸の塗装を省くなどで税込160万円ぐらいに収まればいいかもしれない。

 外壁のクラックが増えてきているので、あまり放置はしたくなかったりする。

 これにバルコニー関連が乗って来る。
 火災保険で下りている費用で収まれば良いのだが。


追記:
 早速もってきてくれたので1社追加バージョン。


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 他社と条件を揃えて一番安い塗料のラジカルシリコンなのだが、F社は内容に対してずいぶん安い感じがする。

 B社より内容ははっきりしていて、劣化診断も比較的良く見ていてそつがない感じだし

 一番熱心でもあるし、ここでいいかもしれない。少しだけいい塗料にしても大差はないしメーカー保証もつく。

 火災保険の見積はここの補修案のを出していたりする。

Posted at 2024/12/25 11:43:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記
2024年12月24日 イイね!

実家バルコニーをどうするか。その6

 某ハウスメーカー系リフォーム会社の4柱式の内容を精査してみた。

 メーカー自体は4本足のバリエーションを示しているわけではないが、「馬梁」と呼ばれるやり方でバルコニーを支える時の部材を使って足を2本追加するつもりであるらしい。

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↑馬梁の例


 しかし、このやり方ではバルコニー自体がかなり不安定になる。
 荷重は4本で支えるものの、固定されているのは90角の2本の柱のみ。
 残り2本は75角である上に、土間に載せているだけで固定されていない。当然バルコニーのたわみに応じてずれ動く可能性が出てくる。バルコニーの上に乗ったり動くだけで揺れてしまうことになる。また、十分な距離を確保しないと地震の時にバルコニーと躯体が干渉する。振動モードが全く違うもの同士なので、かなりの衝撃が発生する可能性がある。


 元々アルミバルコニーであるから、たわみが大きい。それを建物に固定することで動きを止めているのだ。4本足単体でやるには、筋交いやトラスを追加するなどで変形を防ぐ必要がある。

 見積に載っている部材を見る限り、そうした配慮をした形跡が見受けられない。
 どうも単純に足を2本建物側に追加しただけらしい。

 もし、揺れがひどいため動きを止めるために躯体に接続する場合、躯体側に相応の力を支えるための壁の補強が必要になり、後から後から追加費用が発生することになる。しかも、補強して固定するのであれば2柱式の場合と大差なくなってくる。
 これでは費用ばかりが膨れ上がり、しかもガラスサッシの前に柱が立っていて邪魔になる。
 これでは話にならない。

 こちらはどうしたら躯体への力を削ぎつつバルコニーの動きを最小に止められるかと考えているというのに。

 本当にここは素人レベルのことしかできないらしい。

 もし、4柱式でより確実に自立させるのであれば、4本すべてセメントで固めて固定する必要がある。そうなると、土間や玄関階段の一部を壊す必要が出てくる。
 それでも干渉の可能性があるので、マージンを確保し、物の落下を防ぐために間を埋める必要が出てくる。
 
***

 日常の使用で揺れが大きいようでは困るが、大きな地震が起きたときに、バルコニーが原因で躯体が壊れるようなことは避けたい。

 そこで、バルコニーを支える構造がしなりで吸収し、最終的には先に壊れるようにつくっておくべきだろう。

 今考えている方法なら、Cチャンを引っぱる力がはたらいたときに致命的な破壊を免れることはできそうだ。

Posted at 2024/12/25 01:15:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記
2024年12月23日 イイね!

実家バルコニーをどうするか。その4

 バルコニーを取り付けるためにどのように補強をするか考えている。

 調べていくと、1階と2階の間のH鋼付近はこのようになっているらしい。

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 H鋼上下にあるCチャンに補強を付ければいいのだが、上のCチャンは掃き出し窓のサッシの取り付け部であるので、干渉してしまう。
 更に、40cm幅の補強材を入れることになるので、木材では難しい。必要箇所だけ角材を縦に止めていけばできないことはないが、サッシとの干渉を解決する必要がある。

 この方法は難しそうだ。


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 既に示したアイディアであるバルコニー取り付け金具に角材を取り付けてこれにバルコニーを取り付ける場合、横架材が3mに達するので、いくらハードウッドと言ってもたわみが生じるだろう。
 それを防ぐには金属アングルを取り付けるとか、鉄骨のCチャンに支えの部材を取り付けるとかのことを考える必要がある。

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 元々付いているバルコニーは棒ではなく日の字の構造の鋼材が躯体に抱きついているだけなので、地震で暴れて壁を叩くようなことを考慮する必要はほぼないが、腕木に角材を固定し、2柱で自立しているバルコニーに接続すると、躯体とバルコニーの振動モードの違いからタイコになっている外壁を叩く可能性がある。大きな地震で外壁が壊れる可能性が出てくるわけだ。

 数カ所横架材の動きを止める縦向きの補強を入れておけば、たわみを防ぎ、外壁方向への動きを規制することができる。上図では支えるのみだが、上下のCチャンにかかるように固定しておけばかなり規制できる。
 もっとも,もっとも力がかかる両脇部は鉄骨を押すので外壁へのダメージは少ない。

***

 結局、躯体に接続する場合、接続部の破損を避ける方策を考えねばならない。
 H鋼に角材を抱かせるのはもっとも確実なのだが、バルコニーの両脇がH鋼のボルトにあたり止められなくなる上に、外壁の防水を破壊してしまうので、将来的な心配がある。

 ハードウッドを使わずアルミ角材や鋼材を考慮すると、また取り付けの考え方が変わってくる。



 

追記:
 軽量鉄骨の場合、壁の中に配されるCチャンの強度が決して高くはないと言うこと。
 キャンティバルコニーを腕木を介して抱かせているのはCチャンであるが、バルコニーの荷重に負けるほどではないものの、想定外の力がかかると鉄骨が耐えられない。
 このCチャン自体がどうも強固にボルト止めされているのではなく、ゴムでたわむような取り付けられ方をしているようで、地震のゆれを動いて吸収するようになっている様子だ。
 もちろん、アルミバルコニーなので部材のしなりがあり、ある程度は動きを吸収するので大ダメージを与えるものではないと思われる。
 補強をある程度動きを許容する形にしておけば、深刻な問題は起こらないとも考えられる。
 躯体へのダメージを最大限配慮するのであれば、建物側にも柱を立ててバルコニーを自立させるしかない。見てくれはいまいちだが、影響はかなり抑えられる。ただし、間をどのようにふさぐ(エキスパンションを使う?)かで悩むことになる。
 
 私がハードウッドを使いたいと考えるのも、ある程度の柔軟さを期待しているからである。

 なお、少なくともLIXILのアルミバルコニーは足の位置を移動できるので、その仕組みを利用して4本足にする事ができる。
 ただし、追加の足は固定ではないので、たわませれば横方向の動きは出る。建物に固定していない分、揺れは出やすいだろう。

 正直なところ、1階と2階の間にある胴差しのH鋼がバルコニーを下から支えるのに使えれば脆弱なCチャンのことに頭を痛めずに済むのだ。バルコニーは固定された2本足で多くのの荷重を支えるので、下から支えるだけであれば、過剰な力がかかることはない。
 しかし、それをやるとなると外壁をいったんはがす必要があり、いろいろな不具合の原因にもなりかねない。

Posted at 2024/12/23 08:03:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | ひとりごと | 日記

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