バルコニーを取り付けるためにどのように補強をするか考えている。
調べていくと、1階と2階の間のH鋼付近はこのようになっているらしい。
H鋼上下にあるCチャンに補強を付ければいいのだが、上のCチャンは掃き出し窓のサッシの取り付け部であるので、干渉してしまう。
更に、40cm幅の補強材を入れることになるので、木材では難しい。必要箇所だけ角材を縦に止めていけばできないことはないが、サッシとの干渉を解決する必要がある。
この方法は難しそうだ。
既に示したアイディアであるバルコニー取り付け金具に角材を取り付けてこれにバルコニーを取り付ける場合、横架材が3mに達するので、いくらハードウッドと言ってもたわみが生じるだろう。
それを防ぐには金属アングルを取り付けるとか、鉄骨のCチャンに支えの部材を取り付けるとかのことを考える必要がある。
元々付いているバルコニーは棒ではなく日の字の構造の鋼材が躯体に抱きついているだけなので、地震で暴れて壁を叩くようなことを考慮する必要はほぼないが、腕木に角材を固定し、2柱で自立しているバルコニーに接続すると、躯体とバルコニーの振動モードの違いからタイコになっている外壁を叩く可能性がある。大きな地震で外壁が壊れる可能性が出てくるわけだ。
数カ所横架材の動きを止める縦向きの補強を入れておけば、たわみを防ぎ、外壁方向への動きを規制することができる。上図では支えるのみだが、上下のCチャンにかかるように固定しておけばかなり規制できる。
もっとも,もっとも力がかかる両脇部は鉄骨を押すので外壁へのダメージは少ない。
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結局、躯体に接続する場合、接続部の破損を避ける方策を考えねばならない。
H鋼に角材を抱かせるのはもっとも確実なのだが、バルコニーの両脇がH鋼のボルトにあたり止められなくなる上に、外壁の防水を破壊してしまうので、将来的な心配がある。
ハードウッドを使わずアルミ角材や鋼材を考慮すると、また取り付けの考え方が変わってくる。
追記:
軽量鉄骨の場合、壁の中に配されるCチャンの強度が決して高くはないと言うこと。
キャンティバルコニーを腕木を介して抱かせているのはCチャンであるが、バルコニーの荷重に負けるほどではないものの、想定外の力がかかると鉄骨が耐えられない。
このCチャン自体がどうも強固にボルト止めされているのではなく、ゴムでたわむような取り付けられ方をしているようで、地震のゆれを動いて吸収するようになっている様子だ。
もちろん、アルミバルコニーなので部材のしなりがあり、ある程度は動きを吸収するので大ダメージを与えるものではないと思われる。
補強をある程度動きを許容する形にしておけば、深刻な問題は起こらないとも考えられる。
躯体へのダメージを最大限配慮するのであれば、建物側にも柱を立ててバルコニーを自立させるしかない。見てくれはいまいちだが、影響はかなり抑えられる。ただし、間をどのようにふさぐ(エキスパンションを使う?)かで悩むことになる。
私がハードウッドを使いたいと考えるのも、ある程度の柔軟さを期待しているからである。
なお、少なくともLIXILのアルミバルコニーは足の位置を移動できるので、その仕組みを利用して4本足にする事ができる。
ただし、追加の足は固定ではないので、たわませれば横方向の動きは出る。建物に固定していない分、揺れは出やすいだろう。
正直なところ、1階と2階の間にある胴差しのH鋼がバルコニーを下から支えるのに使えれば脆弱なCチャンのことに頭を痛めずに済むのだ。バルコニーは固定された2本足で多くのの荷重を支えるので、下から支えるだけであれば、過剰な力がかかることはない。
しかし、それをやるとなると外壁をいったんはがす必要があり、いろいろな不具合の原因にもなりかねない。
Posted at 2024/12/23 08:03:14 | |
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