実家は軽量鉄骨である。
歪みにくく、地震にも比較的強い。
反面リフォームが困難という問題がある。
階段に手すりをつけたときも、間柱が縦に入っておらず、横に大きな間隔で入っているだけで、ビスを打ち込める部分がほとんどなく苦労した。
今回はバルコニーを取り付けるのであるが、普通の在来工法なら、胴差しにビスで固定していく。
積水ハウスの軽量鉄骨の家では、胴差しがH鋼になっている。
このH鋼は文字通りH型をしていて、外からビスを打っても届きにくい深さにあり、構造上ビスを打ったとしても締め付けると外壁にたわみが発生してしまう。外壁とH鋼の間に摩擦を生じないため荷重を支えることが困難になる。
この問題を解決するには、いちど外壁を部分的に取り除いてH鋼に木材をネジ止めし、その木材で外壁との間を埋め、下地材として利用する方法が考えられる。
または、既存バルコニーは鉄骨に取り付けられた腕木2カ所で固定されているので、この腕木を活かして外壁の上に鋼材等で取り付け用の下地をつくり、バルコニーを固定する。
前者は経年ですきまを生じて防水が心配になる部分がある。
後者は、そうした加工をしてくれる業者があるかどうか。
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今回見積に手をあげてきた、某ハウスメーカーのリフォーム会社は建築部門等と連携してリフォームを提案するとのことで、構造をきちんと踏まえて軽量鉄骨でもしっかりとしたとり付けをしてくれると期待していた。
こちらで用意した積水ハウスの構造図面もお見せし。
建築サイドの人も直接加わるというような話だったのだが。
しかし、提案は、街のリフォーム業者と大差ないもので、胴差しにボルトをねじ込んでみて、強度が出なければ2柱式から4柱式に切り替えるというもの。
切り換えによってコストは莫大に大きくなる。
残念ながらちっとも構造を踏まえた提案になっていなかった。
もっとも、20代の経験の浅い営業担当が間に入って調整していて、まともに図を引き写すこともできないし、こちらの要求を関連部署に伝えることもできていないようで、こちらの意図がどの程度伝わっているかも甚だ疑問。
結果として高い見積で一般的なやり方を一方的に押しつけるだけのものになっていた。
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街のリフォーム業者とやる事が同じなら、安い方に任せる方がいいに決まっている。
見積がやたらに高いので、安くできる要素を探すと、LIXILのアルミバルコニーが値引き18%って異常にふっかけた価格になっていた。こんなものは50%引きでも買うことができる。
こちらで調達したいと伝えたら、追加部材が生じたときに責任が不明確になる云々と訳の分からないことを並べて断ってきた。値引率を上げるでもなくただできないと。
こうなると、もうここを使う理由がほとんどなくなってくる。
バルコニーは解体には足場が必要でも、取り付けには必要ないので、壁塗り・屋根塗り補修時に解体までしてもらって、別個にバルコニー取り付け業者に依頼することも考えはじめた。
いい解決法を考えなくては。
追記:
バルコニー部分左右の腕木に防腐処理した木材や人工木を取り付け、これにバルコニーを取り付けるための横架材を付けて、外壁にもビス留めする。これは加工が簡単だし確実にとめられる。腕木の出っ張りはカットする。
外壁の合板にもビス留めすることになるので、鉄骨と壁で支える形になる。
元々のバルコニーは腕木4本だけで鉄骨でできたバルコニーの全荷重を支えている。
バルコニーの組み立て自体は簡単で、DIYでもできる。コーキングにも慣れていれば、特段難しい要素はない。
ただ、工事業者が付けないとメーカーが保証しないので、新品DIYはリスクがある。
Posted at 2024/12/07 18:30:53 | |
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