
千葉陸運支局では、外車ディーラーが車を持ち込んで車検を受けていた。
アルファが何台もいたが、別なところではフェラーリのトランスポーターがいて、3台の新車の検査待ちであった。
この3台は458イタリア。ロッソコルサ(赤)が2台とジアッロモデナ(黄)が1台。
トランスポーターに乗っていた個体の下回りをみたが、空力的な理由で全てが覆われていて、メカニズムは何も見えない。不思議な感覚である。モデルカーをつくるメーカー側にはありがたいかも。
先日ひかりTVで『世界の巨大工場 フェラーリ』(Mega Factries -Ferrari-)というプログラムを見た。以前カーグラTVでF40の製造過程を見たことがあるが当時は町工場的な雰囲気。ところが現代のフェラーリは恐ろしく近代化されている。このプログラムではエンジンからボディ、塗装まで最新のロボットでオートメーション化された製造過程で599の製造されている様子が紹介されていた。ボディ丸ごと液体にザブリとつける防さび処理はちょっと驚く。
あちこちでロボットが組み立てを担当するが、しかし人手も徹底的にかける。
エンジン鋳造の鋳型を、一台一台5時間もかけて手作業で調整をするため、エラー率は非常に少ないのだとか。エンジンの組み立て過程にも人手が多く関わる。一人1台を担当してくみ上げる。面白いのはバルブシートの装着で、2台一組のロボット「ロミオ」と「ジュリエット」が担当する。ロメオが一つずつシートリングを冷却液につけて収縮させ、ジュリエットがうけとりヘッドに組み付ける。
また、塗装前のボディチェックは徹底的に人がする。塗装後のチェックもである。
皮革類は当然ながらハンドクラフトである。しかし、革を傷をよけ無駄なく裁断するための最適化をコンピュータが行っている。
フェラーリと言えばF1を戦うために存在し、市販車はおまけのような存在だったが、こうした製造過程をみると、とっくに市販車を主体とするメーカーに生まれ変わっていることを感じる。
Posted at 2010/08/06 14:43:10 | |
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