Yuh_Fazioliのブログ一覧

　中国ではＥＶの普及が進んでいるが、その小型ＥＶトラックを分解する動画が上がっていたので眺めていた。



　分解する人たちのレベルはともかく、製品としての出来が非常に面白い。

　中国に数多あるらしいＥＶメーカーでは、いろいろなパーツを寄せ集めて作っていて、この小型ＥＶトラックもそういうものらしい。

　そのため、車体自体も車体メーカーによってプレスでしっかり作られた基本構造と、アセンブルメーカーが各種パーツを取り付けるためにアングルを溶接で組んだ部分とがある。
　モーター、エアコン、倍力装置、ハンドル、内装、外装パーツ等はおそらくすべて市場で入手したパーツを寄せ集めている。専用に設計されたものはロゴの入ったものなどだけでほとんどないかも知れない。

　中国ではパソコン関連周辺機器が安価に作られているが、同じケースに入ったそっくりさんでも中の基板や使われているパーツが異なるものがあり、各社でさまざまなパーツを市場で調達してアセンブルして売っている状況らしい。そうしたパーツが豊富に供給されているわけで、アセンブルメーカーは実は単に組み立てるだけで何の設計にも関わっていないと言うこともありそうだ。

　ＥＶは非常にシンプルなので、同じ発想でパーツをかき集めて作ることができる。組み立てのレベルを見ると大メーカーでは考えられないもので、家内制手工業の状況らしい。

　そういうメーカーの中から成功して大きくなっていくものも出てくるのであろう。
　日本の戦後も、小さなメーカーが掃いて捨てるほどあった。
　ただ今の中国が違うのは、部品を供給する高度な技術を持ったメーカーもたくさん存在することだろう。それ故に高度な技術を応用した製品が家内制手工業でも作れてしまうわけだ。

　カリフォルニア州、マサチューセッツ州の2035年より5年早く、全EV化（燃料電池も含む）を図るらしい。

　自動車製造王国であり、エコカーと称したトヨタを中心とした過渡的技術であるハイブリッド全盛で、PHVの登場でＥＶ要素は高まっているが、エンジン抜きのＥＶだけでは実用には厳しい。
　次世代のエネルギーとして輸送や製造に難のある水素に税金がつぎ込まれている日本ではEV普及は遅々としているが、世界では内燃機関はいずれ全廃の方向だ。

　この分野では中国も発展めざましく、バッテリー交換方式の標準化を探っていて、低コストでも実用性が充分期待できそうになっている。

　まごまごしているとバッテリー交換式ＥＶが世界標準となり、日本は自動車でも市場を失いかねないな。


　

車椅子でそのまま乗れる電気自動車。
自動運転も大事だけど、これはいま必要な車なんじゃないかな🚙
pic.twitter.com/NDBaUX19pp

— ニューディスカバリー💡 (@discovery_jp) 2019年9月1日

　トヨタのコンセプトカーの試みが面白い。

This is Toyota's space-age concept car for 2030 https://t.co/fNQqNuKBd1 #CES2017 pic.twitter.com/KyQ2TVHx1S

— CNN (@CNN) 2017年1月5日

　

　いかにも未来カーのデザインそのものも嫌いじゃないのだけど、様々なメッセージサインを表示する。

　まあ機械が、ではなく運転手自らのメッセージが表示されてこそナンボなんだろうけれど。

　運転手と車の関係は、なんか自分にはどうでもよく感じる。