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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2024年03月10日 イイね!

【レストア】日立工機卓上グラインダEBK2 205mm 怪奇! モーター復活

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↑ヤフオクでの画像



 ご記憶の方もあるかと思うが、ちょっと前に砥石径150mmのつもりで205mmのどでかい卓上グラインダーを、同じ型番で格安故間違って買ってしまったのだ。
 が、動作確認後整備しようと一度分解し、ベアリングを交換して戻したところから回転しなくなってしまった。

 症状としては通電してもジーと音がするだけで回らない。

 コンデンサの不良かと思い、劣化があったので交換してみたが変わらず。ここまで以前投稿している。

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 普通、単相交流モーターの場合、コンデンサの不良では手で勢いをつけると回り始めるものだ。と言うのも、コンデンサーは主コイルと90°ずれた向きにつけられた始動コイルの交流位相を遅らせて始動トルクを得るためのものもので、外部から回転を与えてやっても同じことなのだ。

 しかしこの個体はジーと言うだけで回ろうとしない。
 不思議なことに、軸が磁力で吸い付けられて回ろうとしないのだ。電源を落とすと手で回るようになる。磁力で回転が阻害されている。

 コンデンサを外し、起動コイルをカットしても症状は変わらず。
 あたかも直流を流しているかのようにローターがコイルに引き寄せられて動かない。交流なら引き寄せる方向が変わり続けるのでこんなことは起こるはずがないのだ。

 直流抵抗計のみならず絶縁抵抗計でも調べたが漏電なし。

 論理的には全く納得できぬまま、コイルの直流抵抗を測ると、0.9Ωと一般的な単相モーターと比較してかなり低い。一方、始動コイルは2.2Ωだ。始動コイルは始動方向を決めるだけなのでコイルはあまり電流を消費しないものになっている。

 全く訳が分からないが、ステータコイルにレイヤーショートが起こったのだろうととりあえず納得させて、一旦この個体から離れた。

***

 その後、ステータコイルをハウジングから叩き出し(ハウジングを叩き続けると抜けてくる)、詳細にチェックしたが、コイルに発熱あとは見られず、どうみてもレイヤーショートしているとは思えなかった。

 再度組み立て、始動コイルに電圧をかけて回転させることを試みようと思った。

 ここでスライダックの登場である。

 直接100Vかけてもよいのだが、ちょっと怖い。低い電圧で様子を見ながらやりたいと思ったのだ。まあ、スライダックを購入するいいわけでもあるのだが。


 先ほど試してみると、始動コイルだけでは当然回転を始めないが、手で勢いをつけると90V位では電源周波数に応じた誘導回転をした。電流も3Aちょっととあまり大きくはない。

 ならばと主コイルにつないで見たら、先日と違いローターがコイルに吸い付くことがなく、手で回しても軽い。勢いをつけてみると何と回り始めてしまった!

 この状態ではスライダックが過負荷で燃えてしまうので、すぐにやめた。
 だが、正常に回るであろう事が示唆されたので、直接AC100Vをつないぐ次のステップに移った。

 始動コイルに新品コンデンサをつけた本来の構成につなぎ直し、電源を入れると、なんと普通に軽く回り始めてしまったのだった。

 ちょっと、なによこれ。

 脱力感が…。

***


 直流抵抗がかなり低いのは、205mmホイールなのでモーターの出力がかなり大きいためなのだろう。工場などで使う三相モーターの場合、1Ωより低いものはよくあるらしい。

 結局あの直流を流したような挙動の理由はわからないまま。どう考えてもコイルに交流が流れれば磁界の向きは反転し続けるので、1箇所に吸い付けられるなどと言うことは起こらないのだ。

 全分解し組み直したら正常に戻ってしまった。



 理解不能。起こるはずのないこと、まるでポルターガイストである。

 きっと何か見落としていることがあるのだろう。



 まあともかくもモーターが復活したので、とりあえずハウジングのサビ落としを再開し、錆止めに色をつけて、つかえるようにしよう。

 ディスクサンダーの動力にすることを考えていたが、何か他に有効な使い道はあるだろうか。

 やたらにでかいので、置く場所にも困る。






Posted at 2024/03/10 16:48:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 修理・レストア | 日記
2024年03月08日 イイね!

【OH】マツダ(東芝)スライダック

【OH】マツダ(東芝)スライダック 東芝の前身、東京電気時代のブランド「マツダ」のスライダックを落札してオーバーホールした。
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 スライダックとは交流用トランスの一種で、ダイヤルを回すことで連続的に出力電圧を変化させることができる装置だ。

 調光器などの機器や実験用に使われる。

 子供の頃からの欲しい装置の一つだったが、交流を使う必要性がなかったこともあり、購入することはなかった。

 今回、交流モーターの実験に、ヤフオクのジャンクを落札してみた。
 5A流せる結構優秀なものだ。

 出品者はやはりヤフオクで購入したものの、他の古いスライダックでショート事故を起こしたこともあってオーバーホールを躊躇ってしまい、結局別のものを手に入れることにしたらしい。

 開けてみたが、古いものだが痛みは少ない。かなり状態はいい方だ。

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 ただし、接点と一緒に回る電線の被覆が硬化してぼろぼろになっていた。これは交換。
 
 接点を磨き、テストすると、2V〜140Vまで出力を連続的に変化させることができた。

 問題なさそうだ。

 なお、こういう装置は保護装置がついていないので、別途ブレーカーを取り付けて扱う必要がある。


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Posted at 2024/03/08 20:17:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 修理・レストア | 日記
2024年03月06日 イイね!

白は垂れる

 塗装で白というのは結構難しかったりする。

 と言うの、隠蔽力が大変に低いので、色がついていないと思って余計に吹き付けすぎてしまう。結果垂れる。

 意識して薄く薄く塗り重ねて行くのが正しい。


 今、1805NSPを白く塗っているのだけれど、やっぱり垂れてしまった。
 まあ、塗り重ねて、あとから修正すればいいや、程度に思っている。

Posted at 2024/03/06 16:47:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | 修理・レストア | 日記
2024年03月05日 イイね!

レストア費用

 自分の古い工具の修復、壊れた工具や様々な製品の修復は、あくまで知的な遊びの一環。

 だから安く買って直すが基本でも、その労力や技術的コスト(技術料に当たるもの)を考えたら恐らく余り大きな得にはなっていない。

 工具や消耗パーツのストックが増えていくので、出費は大きくなりがちだし。

 これをYoutube動画にでもして少しでも収益化できれば都合はいいが。


 仮に仕事してこの作業、特に古い工具の塗装を含めた修復を頼まれたらびっくりするようにはような請求せざるを得なくなるだろう。かける労力はかなりのものだから。新品買った方が遙かに安い、みたいなことになる。

 経験的なバックボーンの上で短時間に修復できるものでも、時間換算というわけにはいかない。BOSCH GOの修理だって、基板交換でなおせるなら費用は安く済むけど、基板修理となると万単位になりかねない話。

 古い自動車も、アセンブリ交換とかできなくなると、そこいらのディーラーや工場ではお手上げになる。専門にやっているところに持ちこめば技術料が半端なくかかるだろう。新しい車ならお手軽に短時間で修理できるので、部品代が高くてもトータルコストは高いとは言えないことも当然多い。

 youtubeの動画を見ていると、貧しい国で手間をかけて驚くような部品修理や製品再生を仕事としてやっている動画があるが、人件費が高かったら成立しない。

 日本では技能職でも人件費を極限まで切り詰めてしまっている。
 人が足らなくても対価が低いままで買い叩き続けている。作業はどんどん簡素化されるので技術が継承されない。
 メーカーでもエンジニアはパワポ職人と化していて、安価な海外OEMや、設計全て下請けに安く丸投げになっているので自社では何も作れなくなっているとか。

 搾取で利益を上げるだけになっているのが日本の現状だ。
 ちゃんと技術を評価して対価を支払わないと、日本という国が成りたたなくなる。

 とは言いながら、地元音楽関連イベントで猛烈な技能を駆使しながらただみたいなお礼金でやってはいるけれど。まああれはボランティアだから。


追記:
 建築関係の人件費は高い。
 正しくいうと、上がり続けている。
 これは建築関係に大きな利権が存在するためで、完成しないと元も子もない。
 なので何が何でも職人を集める必要があり、単価が高くなる。
 利権がほぼ存在しない福祉・教育分野は専門性や必要性の高さと関係なくコストカットの対象であり続けている。
 職種横断的な労働組合が存在しない国の労働者がいかに弱いかである。
 そもそも企業単位の労働組合も国によって骨抜きにされ、悪イメージを植え付けられ、組織率が大変低い。おまけに連合など幹部が企業や国、統一教会と一体化している。


 

Posted at 2024/03/05 14:49:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 修理・レストア | 日記
2024年03月04日 イイね!

【レストア】マキタ 電気カンナ 1805NSP

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 うっかり1円で落札したマキタ電気カンナ1805NSP。
 替刃式の現行モデルだ。

 ただし、これ自体はその早い時期のモデルで、水がかかるところで放置されていたらしく、状態はあまりよくない。

 裏面の腐蝕がひどく、アルミと鉄ネジの間で電触固着したネジが3本あった。

 他のレストアが一段落したので手をつけ始めた
 こいつはカンナ台にするつもり。

 固着したネジは削り取るしかなかったが、鉄の細いM4ネジだけを削ることが難しく、結局大きく削って強力なパテでネジ穴を作って埋めて、最低限の強度を確保した。大きなトルクがかかるところではないので恐らく充分機能する。

 分解を進めてベアリング交換を始めたが、モーター側はともかくドラム側のベアリングの取り外しが困難だ。

 ドラムにベアリングが接していて、普通のベアリングプーラーの爪が入らない。

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 自分は上の写真のようなベアリングセパレーターを持っているので、爪を食い込ませて12tプレスも使いながらなんとか外したが、なければベアリングを破壊するしかないかも知れない。
 1804の時も交換したが、少なくとも片側はドラムは爪が細いプーラーなら入った。
 1804の前歴でベアリング交換をした際に少し間を開けたのか、あるいは1805Nに替刃モデルNSPを追加したときにドラムも変更されているようなので、その差なのかもしれない。

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 交換後はこんな状態。

 ベアリングは6201と6200が2つずつ。手持ち在庫を使った。比較的良く使うのでストックに追加注文をした。

 このまま組み立ててお終いでもいいのだけれど、アルミハウジングの腐蝕と塗装はげ、鉄部品のサビもあるので、全部塗装しようと思っている。

 今回は白かな。

 銘板は外さずにマスキングで行こうかとも。結構手抜き。




追記:
 モーターのプーリーは左ネジ。
 ドラムのプーリーは右ネジ。

 ドラムのプーリーがさびて固着していて、どっちに回せばいいのかわからなくて困った。


追記:
 刃は、先日は替刃はリバーシブルで逆側がつかえそうだと思ったが、結構サビで微小な欠けがある。
 研ぐのは難しいし、諦めて買うか。

 155mmなので結構高い。

Posted at 2024/03/04 12:06:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 修理・レストア | 日記

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「梅雨、日本周辺にしかない独特の気候なのだ。おかげで日本人は紫外線の影響を受けにくくなっているし。悪いことばかりではない。」
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