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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2023年04月23日 イイね!

自動車でも中国が世界を制覇する?

自動車業界に上海ショックが吹き荒れている
2023年4月22日 自動車評論家 国沢光宏

業界の皆さん感じたインパクトの内容は「もう追いつかないかもしれない」という一点である。上海ショー、調べれば調べるほど電気自動車関連の出展内容は多岐に渡ってます。新型車は100万円台の誰でも買えそうなでいながら高性能&高品質のモデルから、2000万円を超える高価格帯までびっしり! 車型だって売れ筋のSUVからコンパクトカー、スーパーカーまで!

はたまた電池も中国特産のリン酸リチウムに始まり,新型のナトリウム電池、全固体電池&試験運用始まっている半固体電池、性能2倍の3元系リチウム電池まで盛りだくさん。未だ全固体電池の夢ばかりしか見ておらず、しかも現時点で3元系リチウムにこだわる日本と全く違う。クルマの仕上がりレベルだって日本の優れた技術者が大量に流出しているため、日本に勝るとも劣らず。

何より決断が早い! やるとなったら突っ走る。失敗するメーカーだってあるけれど、それはもう淘汰される。すでに補助金を止めたため淘汰が始まっており、今やハイブリッド車と同等の価格で電気自動車が出てきた。電気自動車=高いという多くの日本人が持っているステレオタイプと全く違うフェイズに入っている。まぁ新型コロナ前から容易に予測出来たことですけれど。

https://kunisawa.net/car/car_latest-information/%e8%87%aa%e5%8b%95%e8%bb%8a%e6%a5%ad%e7%95%8c%e3%81%ab%e4%b8%8a%e6%b5%b7%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%82%af%e3%81%8c%e5%90%b9%e3%81%8d%e8%8d%92%e3%82%8c%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b/


 自動車に限らないことだけれど、既に世界は中国を中心に回り始めていると言っていいかもしれない。

 技術力をつけ、生産能力が高く、なにより機敏に立ち回る。

 日本は最後の砦と言っていい自動車でも、大きな変化の中に取り残されている。

 世界に目を向ければ、米ドルの地位の低下が強く言われるようになってきている。従来は基軸通貨として貿易の決済は基本的に米ドルで行われてきた。基軸通貨であることを背景に莫大な米債券を発行し続け、豊かさを維持してきた。
 しかし、ロシア制裁をきっかけに中国元が決済に使われはじめ、ASEANでは米ドル決済だけでなくG7の通貨以外の通貨で決済をする動きも出てきている。
 かつての金本位制に立ち返るが如く、外貨準備を金保有に切り替える動きは強まり、金価格は高騰している。

 アメリカは絶対的地位を失い始めているようだ。
 これまでのアメリカの横暴がこの反発を招いていると言うべきなのかも知れない。

 中国を排除したいアメリカやG7ではなく、その他の国々が市場として育っている。

 その中で中国は確実に覇権を握るべく歩みを進めているようだ。

 世界でほぼ唯一米国の属国としてあらゆる求めに応じ絶対的支持を続けている日本は、アメリカの弾よけとして消耗させられ終わりかねない。


 自動車の話から外れてしまったけれど、世界の勢力図は確実に塗り変わりつつある。その現実をしっかり受け止めていないと、我々は大きく間違えることになりそうだ。



Posted at 2023/04/23 08:05:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 経済 | 日記
2020年03月09日 イイね!

GDPマイナス7.1%の衝撃

 政府のGDP発表の速報値は、あとの改訂で下がる傾向があるが、今回はマイナス6.8%からマイナス7.1%に修正された。

19年10~12月期GDP改定値、年率7.1%減に下方修正

経済・金融
2020/3/9 8:58

内閣府が9日発表した2019年10~12月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動を除いた実質で前期比1.8%減、年率換算では7.1%減だった。速報値(前期比1.6%減、年率6.3%減)から下方修正となった。法人企業統計など最新の統計を反映した。

QUICKがまとめた民間予測の中央値は前期比1.7%減、年率6.6%減となっており、速報値から下振れすると見込まれていた。

生活実感に近い名目GDPは前期比1.5%減(速報値は1.2%減)、年率は5.8%減(同4.9%減)だった。

実質GDPを需要項目別にみると、個人消費は前期比2.8%減(同2.9%減)、住宅投資は2.5%減(同2.7%減)、設備投資は4.6%減(同3.7%減)、公共投資は0.7%増(同1.1%増)。民間在庫の寄与度はプラス0.0%(同プラス0.1%)だった。

実質GDPの増減への寄与度をみると、内需がマイナス2.3%(同マイナス2.1%)、輸出から輸入を引いた外需はプラス0.5%分(同プラス0.5%)だった。

総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは、前年同期に比べてプラス1.2%(同プラス1.3%)だった。

10~12月期は世界経済の減速が尾を引き、消費税率の引き上げもあった。財務省が2日発表した法人企業統計によると、全産業(金融・保険業を除く)の設備投資は前年同期比3.5%減で、16年7~9月期以来13四半期ぶりのマイナス。これまで設備投資をけん引してきた非製造業も13四半期ぶりのマイナスに転じていた。

〔日経QUICKニュース(NQN)

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL05HCB_V00C20A3000000/



 これは消費税増税の影響を含み、まだCOVID-19の影響がない。
 次の四半期はどれだけひどい結果になるか。

 消費税を大幅減税し、対応策を打っていかないと、日本は死屍累々になるだろう。




Posted at 2020/03/09 13:26:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 経済 | 日記
2020年02月20日 イイね!

日本売り

 昨日のドル円は109円台後半から111円台半ばまでと言う大幅な上昇をした。

alt

 近年のドル円は1日に1円動くことはほとんどない。どうかすると10~20銭しか動かないことすらある。

 それを考えると極めて異常な動きであったと言える。昨晩の時点でもかなり動いていたが、NY市場でも続伸し、今朝みて驚いた。

 やはり新型コロナウイルスを背景とした【日本売り】との見方は広く見られるようだ。

昨日のドル/円は一時111.59円前後まで上昇して終値ベースでは約1.3%の大幅高。
主要国の株高を背景にリスク・オンの円売りが活発化したとの見方もあるが、中国で新型肺炎の感染拡大ペースが鈍った反面、日本では感染が拡大しているだけに、円売りには「日本売り」の意味合いもあるようだ。
なお、中国共産党の機関紙である環球時報は「ここから2週間で日本が『次の武漢』になるかどうかが決まる」と伝えた。
「今日の為替予想」 発行:(株)外為どっとコム

 取りあえず、日本での新型コロナウイルスの流行はもう確定的で、日本の当局が検査対象として中国特定地域だけをマークしていたためにそれ以外のルートからの感染である場合は検査も受けられず、感染が拡大している模様。

 大量の感染者を出しているクルーズ船からの下船者を【過去の検査で陰性だった】という理由で隔離せず帰宅させており、他国と対応が大幅に異なっている。

 
 


追記:
 こういう動きを見ていると、
「日本国債は信頼されている」
みたいな主張が馬鹿げて見える。

 現在の市場の動きは将来を保証しない。
 何かをきっかけに大きな動きが起こる。市場をなめてはいけない。

 円の信認だの日本国債の信認だの主張する向きは絶えないが、そんなものはいつ崩れてもおかしくない。日本はそもそも極めて危うい。

 ハイパー円安や日本国債の暴落も、ありうることと考えておかないとならない。
Posted at 2020/02/20 10:51:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 経済 | 日記
2020年02月14日 イイね!

日経平均上がりすぎた 

 どう考えても、粉飾企業利益、粉飾株価で中身とつり合っていない。

 企業利益は本当の企業の実力ではなく、強引な円安と労働搾取によってもたらされたもの。
 その結果、日本経済は非常に脆弱になり、足下から崩れようとしている。

 株価は公金によってつり上げられているし。

 そこに外的要因、新型コロナウイルスなどが加わってくれば、上がりすぎの株式インデックスである日経平均は嫌われるだろうなあ。


上がり過ぎた日経平均、反動安警戒でプットコールレシオ14年ぶり高値
長谷川敏郎 2020年2月14日 1:00 JST

2万4000円回復を目前に足踏みしている日経平均株価に対し、オプション市場ではプット(売る権利)買いが膨らみ投資家の弱気な心理を示している。

  日経平均のプットコールレシオ(PCR)は12日に2.076と、2006年2月以来の高水準になった。PCRはプットの総建玉をコール(買う権利)の総建玉で割ったもので、上昇は弱気な投資家が増えていることを示す。
ウイルスヘッジ

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の折見世記シニア投資ストラテジストは、PCRの上昇について「新型肺炎が経済や企業業績に与える影響は短期に過ぎないが、落ち込みの程度が分からないことから一部の投資家がヘッジや弱気のポジションをとっているのかもしれない」との見方だ。
Posted at 2020/02/14 07:51:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 経済 | 日記
2019年07月15日 イイね!

仕事を奪うのは、本当に人工知能(AI)なのか?

ちょっと興味深く読んだTwitterの投稿。

読みやすくまとめてみる。


仕事を奪うのは、本当に人工知能(AI)なのか?


AIが仕事を奪い、失業者で溢れかえる時代が来る、創造性のない人間は低賃金に甘んじなければならない・・・と言われている。しかしこれは、AIをスケープゴートにしてるだけではないか。雇用を奪い、多くの人々から収入を奪っているものの正体は、違うのではないか。

産業革命では、機械が発達、大量生産が可能になり、手工業で生きてきた人たちから仕事を奪った。機械を憎み、打ち壊すラッダイト運動というのが起きたが、事態は改善しなかった。5、6才の子供が14時間労働を強いられ、平均寿命は非常に低かった。生きるか死ぬかのギリギリの生活を強いられた。

原因を指摘したのがマルクス。人間から雇用と収入を奪ったのは機械ではなく、「資本」だと喝破した。資本家は、大型の機械を購入する資金がある。機械で大量生産。商品を安く売って手工業を破壊、あふれた失業者を雇い安い労働力を確保。コスト圧縮で増えた利益は資本家が独り占め。

犯人は機械ではなく資本だと気づいた労働者は、一斉に働かないことにより資本家の利益を破壊する「スト」という手法を開発、資本家を困らせることに成功。資本家はロビー活動により、ストを違法とし、重罪にすることで取り締まろうとしたが、労働者の反乱は治まらなかった。

ロシアに革命が起き、ソ連が生まれると、資本家は恐怖。共産主義国になれば、全財産を没収されるから。ソ連成立で勢いがついた共産主義は次々に革命を各国で起こし、共産主義化した。第二次大戦後の「ドミノ理論」では、放置しておけば、世界中が共産主義化するだろう、と予測もされていたほど。

資本主義国の雄、アメリカでさえ共産主義運動は盛んで、取締りに苦慮していた。共産主義化を食い止めなければ、資本家は生きていけなくなる。資本主義の体裁を守りつつ、労働者の不満を和らげることができ、共産主義化を食い止められる、新たな社会デザインが求められていた。

そのモデルになったのが、ロバート・オウエン、ヘンリー・フォード、ケインズの三人。この三人は、資本主義でありながら、労働者を満足させる独特な提案をした人物たちだった。共産主義化を食い止め、資本主義を維持するのに格好のモデルとなった。

オウエンは、弱肉強食が当然、労働者を搾取するのが当然の産業革命において、給与を十分に高くし、労働時間を短くし、生協の起源となる、品質が高く安い食材などを販売するなど、労働環境を大幅改善。それでいながら世界一高品質の糸を紡ぐことで経営的にも大成功を収めた人物。

ヘンリー・フォードは、従業員に高い給料を支払い、八時間労働、週休2日制と、現代につながる労働環境を整備。それにより、世界一高品質の自動車を生産、自社の従業員が自動車を購入して乗り回すという、当時の自動車の高級さから考えると有り得ないことを実現した。

オウエンもフォードも、当時としてはかなりの「変わり者」であり、労働者から搾取し、自分たちの利益を最大化することに熱心な資本家たちから、必ずしも受けいれられていたわけではない。事実、アメリカでさえ、「怒りの葡萄」に描かれるように、庶民はまだまだ低賃金にあえいでいた。

オウエンやフォードなどの、「変わり者」だが、確かに実現した実例に、理論的補強をしたのがケインズ。「穴を掘って埋める」だけの、何の役にも立たないことであっても、労働者にしっかり報酬を支払えば、消費をすることでお金が社会を巡り、経済がよくなるということを理論的に示した。

オウエン、フォード、ケインズの三人の提示したモデルなら、資本主義でありながら、労働者は十分な報酬を得て満足できる社会が作れる。共産主義でなくとも、労働者が幸せに生きていける社会が実現できる、と考えられた。共産主義になるくらいなら、と、資本家もこの社会モデルに賛成した。

第二次大戦後の資本主義社会は、オウエン、フォード、ケインズの流れを汲む、「労働者に十分な収入と、無理のない労働環境」を実現することを選択した。この方針は大成功をおさめた。数十年経って、ソ連が崩壊すると、この「修正資本主義」は、共産主義より優れた結果を出すことが示された。

ところがソ連崩壊後、妙なことが起きる。イギリス、アメリカ、そして日本で、所得税、相続税、法人税の見直しが起きた。これらはいずれも、資本家(お金持ち)に有利な制度変更だ。高所得者への税率が引き下げられ、相続税が引き下げられ、株主への配当を手厚くする前準備としての法人税引き下げ。

これらの税制改革は、「お金持ちが資金を他国に移したら資金不足に陥って大変」と不安を煽られて実現した。お金持ち優遇をしないと国として成り立たない、というのが理由。
ただ、もう一つの側面があるように思われる。「共産主義への恐怖」が失われたためではないか、と。

ソ連を初めとする共産主義国の連鎖崩壊は、あまりにみっともない形だったので、共産主義への失望が世界に広がった。また、修正資本主義により、労働者は資本家と戦う理由もなく、労働運動は低迷するようになっていた。資本家は、共産主義を恐がらなくなった。全財産を没収される心配がなくなった。

共産主義への恐怖がなくなり、自分の資産を奪われる心配から解放されてみると、「なんで労働者にこんなに高い給料払わなきゃいけないんだよ」という不満が湧いてきても不思議ではない。「大株主でこの会社の支配者なのに、なんでこんなに税金を払わなきゃいけないんだよ」。

そうした資本家の不満が、所得税、相続税、法人税の見直しにつながったと考えると、いろいろつじつまが合う。共産主義が怖くなくなったら、資本家は、労働者に利益の分け前を渡すのが惜しくなってきた、と考えると分かりやすい。

「共産主義への恐怖」がない以上、資本家が「全財産を没収されることはない」とタカをくくっている以上、オウエン、フォード、ケインズらが形成した「修正資本主義」に戻ろうとする力も弱い。資本家には、「修正資本主義」に戻らねばならない明確な理由はないからだ。

課題は、「修正資本主義」も老朽化し、綻びが見えていたこと。道路を公共工事で作っても、景気が以前のようにはよくならなくなっていた。報酬が消費に結びつかないし、ほしいものはほとんど手に入れた豊かな社会では、ケインズのいう乗数効果も表れにくかった。

だから、現代の日本が抱える課題は2つ。現代日本で大きな政治力をもつお金持ち(資本家)が、共産主義が復活するのでもない限り、「修正資本主義」に戻そうとは考えにくいこと、よしんば「修正資本主義」に戻しても、昔のままではうまく機能しないこと、だ。

裕福な人たちに、「利益を独り占めしようとするな、多くの人に分配せよ」と説得できるか。「修正資本主義」でありながら、地球環境に配慮し、浪費型生活を改めつつ、それなりに楽しく暮らせる社会は実現できるのか。この二つを解決することが求められているように思う。

このように考えていくと、「AIが人間から仕事を奪い、路頭に迷わせる」という主張は、AIをスケープゴートにし、資本家に攻撃の矢が向かないようにする、カモフラージュ論だと考えた方が正確かもしれない。事実、戦前より機械が発達したはずの戦後は、雇用が守られたのだから。

なぜ戦前は、労働者が苦境に立たされ、戦後は労働者に有利な環境が確保できたのか。資本主義国が、資本家に利益を独占させない社会に変わったからだ。利益を労働者になるべく手厚く分配する社会システムを選択したからだ。
ならば、AI時代にも、同じ選択をすればよいはずだ。

雇用を奪うのは、機械でもAIでもない。金持ちに手厚く配分し、庶民に利益を分配しようとしない社会システムに原因がある。
「共産主義への恐怖」がない時代に、新しいスタイルの「修正資本主義」を構築できるのか。我々の世代の責務だといえる。

ShinShinohara
農業研究者。 有機質肥料活用型養液栽培を開発。 日本の食料問題について調査を続ける。政策提言を積極的に行う。
著書
「子どもの地頭とやる気が育つおもしろい方法」https://t.co/5p2FgQrz6L
「自分の頭で考えて動く部下の育て方」 https://t.co/6ek4cpCeWR


ソ連崩壊後、妙なことが起きる。イギリス、アメリカ、そして日本で、所得税、相続税、法人税の見直しが起きた。
「共産主義への恐怖」が失われたためではないか


 この視点がよい。
 
 資本主義は資本家が利益の最大化をするしくみであり労働者は搾取される。共産主義で労働者が利益を分配するしくみとは対立する。
 しかしながら、労働者の待遇を改善することで資本主義でも労働者の満足度を上げることができ、共産主義化しなくてもよいのでは無いか。
 我々は共産主義国の内部の堕落、崩壊を見ていて、共産主義は人間の本性とは相容れないのではないかという感想を持っている。修正資本主義が適切なのではないかと考えがちだ。

 だが、共産主義が倒れたことで起きたのは、再度の資本家の利益最大化であると。

 これは当然のことで、安売りを仕掛けてライバルを駆逐したあと、独占した市場で値上げして儲ける大企業のやり方と同じだ。

 冷戦終結後の世界は、資本家が世界の富を独占する世界になったと言うことだ。

 それでもアメリカなどの富裕層は多額の寄付を行うし、奉仕活動にも熱心だ。我々により多くの課税をせよと呼びかけたりもする。

 それに引き換え日本の富裕層は欲の皮を突っ張らし、極限まで利益を搾り取りため込むことをやめない。

 宗教的な背景、民主主義の浸透度の違いなど挙げられることはいくつもあるのだろうが、いずれにしても日本の状況は明らかに旧時代的な搾取である。しかも国を挙げてのだ。

 戦後,反共の防波堤としての役割を与えられた日本は、共産主義を毛嫌いすることをすり込まれてしまったのではあるが、異常なまでの共産主義アレルギーは実のところは戦前から続いた富裕な支配層こそが労働者の権利拡大を阻みたい張本人であったからではないかと思われる。
 共産主義を叩き、労働組合を叩き、そこそこの満足で手懐け、解体し、力を失わせる。
 その結果、今日の日本では共産主義を悪と考え、労働者自身が労働者の権利に関心を持たず、自ら資本家と同一視して資本家の利益の最大化を率先して図ろうとする社会が現出してしまったのではないかと。

 政府のとってきた国民・労働者に不利な様々な政策も、ろくに吟味も反対もすることなく、「必要なことだ」「仕方が無いことだ」と勝手に自らの立場ではなく企業や国の立場を慮って賛成して来たではないか。
 権利を主張することを叩き、弱者を叩き、自己責任だと納得し。

 日本人に対してはたびたび肉屋を支持する豚という形容がなされてきたが、さらに率先して我が身を投げ出す豚であってきたわけだ。

 闇雲に資本主義は絶対的な善だと信じ、搾取に応じている。
 
 **

 冷戦後の世界、特に日本に於いて、富裕層・資本家に対する淘汰圧をどう発生させるかが非常に大きな課題であると言える。

 何しろ、共産主義のようなライバル、資本家の立場を危うくするものは存在しなくなった。
 市民は教育のレベルから既にかなりコントロール下にあり、マスコミはとうの昔に政府広報と化している。ネットも支配されつつある。

 政治を支配する富裕な資本家を脅かす何かが存在しなければバランスは取れない。

 さて。
 
 
Posted at 2019/07/15 07:37:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 経済 | 日記

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「梅雨、日本周辺にしかない独特の気候なのだ。おかげで日本人は紫外線の影響を受けにくくなっているし。悪いことばかりではない。」
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