なぜ人は“怪しい”カタカナ用語を愛用するのか? 2015/11/16 裴 英洙(ハイズ) http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/hai/201511/544646.html?n_cid=nbpnmo_mled 「では、このプロダクトドリブンのプロジェクトにおけるプロセスマネジメントのデッドラインに関するコミットメントはフルアグリーということですね」 この仕事をしていると、「経営コンサルタント」と呼ばれる人たちと仕事をすることが多い。一部の彼らはカタカナ用語をよく使う。冒頭の会話など、何を言っているか原型をほとんどとどめていない。日本語訳すると、「この製品主体の案件における工程管理の期日に関して皆さんは全員賛同しご協力いただけるということですね」だ。 同じ業界の専門職同士なら、カタカナの技術用語を共通言語として使用することは、話のスムーズさを考えると効果的だろう。しかし、経験則で恐縮だが、顧客相手に対してカタカナ用語を多用するコンサルタントは“怪しい”感じの人が多い。私的には、コンサルの優劣を見極める際、「顧客へのカタカナ用語の多さ」を基準とすることは結構使える技だと思っている。なぜなら、情報リテラシーの格差がある場合に、情報受信側のリテラシーを考えずに一方的にカタカナ用語を連発するのは、コミュニケーションエラーの元になる。顧客を大切にしていないと解釈できるからだ。 では、なぜ“怪しい”コンサルタントはカタカナ用語を連発するのだろうか? まず、「いかにも」という雰囲気を演出する道具として使っているからと思われる。「できるコンサルタント」っぽく見せることを意識しているのだろう。一般的にコンサルタントはアドバイスをすることが多い。その際には、ある程度箔づけした方が、相手も聞いてくれると勘違いしがちだ。横文字やカタカナを使うと、何となく専門家の匂いを醸し出せる。かつ、業界用語を使うと受け取る側は何となく高尚かつ高度な話に聞こえてくる。このような勘違いを意識的に生むためにカタカナを連発しているコンサルタントもいる。彼らにとって重要なのは言葉の持つ雰囲気やイメージで、意味なんかは顧客に通じにくい方が彼らにとって都合が良いのでは、と勘ぐってしまう。 次に、コンサルタントがカタカナ用語を多用する理由として、実は日本語が苦手、という側面もあるのかもしれない。相手に分かりやすく上手く伝える日本語の語彙がないため、ついつい業界用語で代用してしまうパターンだ。専門用語や業界用語は、その語を取り巻くニュアンスや他の専門的要素を含意として持たせることができる。使う側にとってはある意味、楽だ。変換するための適切な日本語を持たないと、ダイレクトに業界用語を使わざるを得ず、顧客の理解と信頼は遠ざかっていく。 理由は何にせよ、実際に聞いている方は専門用語や業界用語ばかりだと理解は深まらない。どの分野にも当てはまるが、究極のプロフェッショナルは、どんな人にも分かりやすく伝えることを心掛ける人だろう。 さて、コメディアンのルー大柴氏が英語を日常会話に組み込んで一世風靡したことがあった。 「それは藪からスティックですね(=藪から棒)」 「我々は、あうんのブレスだね(=あうんの呼吸)」 「君は、縁の下のマッスルマンだ(=縁の下の力持ち)」 ちらっと見るとバカらしいと思うが、ここまで徹底されると、むしろアートさが漂う。ルー氏のような芸としてのカタカナ多用なら話は分かるが、やはり、コンサルタントのカタカナ多用は芸とは異なるように思う。私が通ったビジネススクールでも、学年が上がりビジネス現場により近い議論をする際には冒頭のようなカタカナ会話が普通に出てくる。コンサルタント志望の学生が多いため、校内では笑えるほどカタカナが飛び交っていた。ある時期にはひらがなや漢字よりもカタカナが多くなり、「MBA病」として笑いながらお互いを戒めていたことを思い出す。 医師同士では次のような会話をすることが多い。「この患者のスモール(小細胞癌)はケモ(化学療法)でも厳しい。ご家族にアイシー(IC)をしっかりしよう。ゼク(病理解剖)になったらウンテン(≒研修医)にも連絡しといて」。このような会話は一般人には解読不可能だろうが、専門家同士なら専門用語の中に意味が含まれているため、これらの言葉を使う方が話が早い。短時間でお互いの理解が深まるのだ。同じ業界の専門家同士ならカタカナでもなんでも構わない。基本的なことだが、患者向け、または、非専門職がチームに入っている場合は、その人に合せた言葉使いを忘れてはならない。 と、ここまで書いて、ルー大柴ファンの社員が隣からのぞき込んできた。 「うちのプレジデントは、エブリー月、デッドラインがカミングで、まさにサイクル操業(=自転車操業)ですね。ちなみに、この後の約束は、都営ニュー宿線(=都営新宿線)で30分のところですので急いでください」 「ありがとう。ユーのサポートにディペンデントなんで、ヘルにブッダだよ(=地獄に仏)」 もう何を言っているのか分からない。社内くらいは、カタカナ用語はストップしてプリーズだ。 |
「ネット掲示板に当院の悪口が!」の意外な真相 2015/2/2 尾内康彦 【ケーススタディー】 患者の実名による書き込みに激怒した院長 「先日、『当院の悪口がネットの掲示板に書かれている』と職員から連絡を受けました。その掲示板を見てみると、当院が名指しされ、悪口がつらつらと書かれてありました。投稿したのはうちの通院患者でした。なぜ分かったかというと、投稿者の実名が載っていたからです。直ちに削除してほしいのですが、その患者に直接要請すべきか、それとも内容証明とかを出した方がいいのでしょうか」 http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/naniwa/201502/540510.html |
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