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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2017年08月12日 イイね!

うろ覚え うる覚え


 以前マンション管理組合の理事をやったとき、その時の理事長が不思議なことを言った。

「うる覚え」

 は? なんだろその朝鮮語みたいな語感の言葉は?



 前後からどうも「うろ覚え」のことらしいのだが、こんなことを言っている人は、大人も子供も通じてはじめてだった。

 ところがググってみると、「うる覚え」と信じている人もかなりいるらしい。自分はたまたまそういう世界の人と接することがなかっただけなのか?

 うろ覚えとは「虚覚え」、曖昧で空しい記憶のことだ。ウル覚えでは意味が分からない。
 自分などは「虚覚え」として意味を捉えているから間違えようがないのだが。

 **

 うろ覚えがうる覚えになりやすいことの説明は、おおよそ推察できる。

 「うろ」という言葉になじみがない人は、「うろおぼえ」がuro-oboe→uroboeとつながってしまいやすいが、「覚え」の方ははっきり分かるので無意識に「うろ」を「うる」にして切れ目を強調した置き換えをしやすいのだろう。

 同様の推察はたとえばここにある。

誤字等No.105
【うる覚え】(平誤科)
http://www.tt.rim.or.jp/~rudyard/hirago014.html


 どちらかというと多くの人が正しく使っているが、少数間違っているものがいる言葉らしい。
 それでもそれなりの数が存在するので、侮れない。

 「うろ覚え」という言葉をうろ覚えだと自然に「うる覚え」になってしまいやすいのだから、潜在的に圧力がかかっている。

 いい大人にいちいち注意するのも角が立つし、などと考えているとどんどん増えてしまうのかも知れない。気付くと「こんにちわ」ぐらいには普及しているのかも。

 最近はスマホの普及で言葉を文字で見ることが多くなったが、それが正しい言葉の普及につながっているのかいないのか。
 ら抜き言葉とかは違和感を覚える機会もなく使われているし、変換されてしまうからなあ。


Posted at 2017/08/12 23:12:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 言語 | 日記
2017年07月26日 イイね!

一点物?


 古着とかの店のページを見ていると、よく【一点物】とよく書いてある。

 これを見るたびに違和感を感じる。

 普通、一点物というのはワンオフ、1点だけ作られて他に同じものがないもののことを言うはずだ。

 しかし、古着などでは中古であるために同じ店に同じ製品がないことを「一点物」と言っているのだ。

 実際にはマスプロ製品なので同じものは沢山つくられたはずで、一点物ではない。こんなことを一般の中古屋はやらない。自動車や自動車部品の中古を一点物と呼んで売ることは普通ないだろう。

 全く、オートクチュールじゃないのに一点物とは、本当にやめて欲しい。

 アンティークの家具などでは同じものはほとんど残っていないので1点物と呼びたくなるのは分からなくもないが、その多くが当時のマスプロダクト製品なので、同じものを他の店や、時に同じ店で見ることもある。うちにある書棚件ビューローのアンティーク家具は、他のショップで全く同じもの(ただしかなり手を入れて当時のままではない)を見かけたことがある。

 **


 言い換えるなら、「一点のみ」「現品のみ」あたりか。


Posted at 2017/07/26 01:56:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 言語 | 日記
2016年01月16日 イイね!

浦河と浦賀


 先日、北海道で大きめの地震が起きたが、これが「浦河(うらかわ)沖」。

 ここはたびたび地震が起きるので自分はよく把握していて、気象庁の観測所があるのでラジオの気象通報でも名前が出てくる。

 先日職場の研究授業で天気の授業をやった人がいて、アンドロイドの気象通報アプリで気象通報を読ませて記録させようとしていたが、アプリが動かないトラブル。やむを得ず自分で読んでいたが案の定「うらかわ」を「うらが」と読んでいた。

 まあ非常に多い間違いである。


 先日の地震の際には,在野の地震研究家の方が「浦賀沖」とツイート。訂正のツイートを流していたが、私は非常に多い間違いで、「うらかわ」を「うらが」と間違う人が多く、「浦賀」と混同しているらしいという事をツイートした。
 それを受けてご本人によればやはり「うらが」と読んでいたために間違えたとの事。

 その後、こんなツイートが。




 北海道の浦河と横須賀の浦賀がつながっていたとはと感激するツイートも流れた。

 しかし、本当だろうか。

 横須賀の浦賀は、かつて「浦河」「浦川」とも言ったらしい。この点では北海道の浦河と同じ地名であったことになる。

 北海道の浦河は、アイヌ語由来で、次のような説明があった。

 「うらかわ」という地名は、アイヌ語の「ウララペツ」(霧深き川の意味)から転訛したとも伝えられ、江戸時代に松前藩が幕府に献上した『元禄御国絵図』にもすでに「浦川」として記されています。

 当時は、元浦川河口付近(現在の荻伏市街地)が浦川と呼ばれ、松前藩によって浦川場所(会所)が設けられており、主として漁業による交易が行われていました。
(浦河町HP 沿革http://www.town.urakawa.hokkaido.jp/about/enkaku.html


 一方の横須賀の浦賀は、

意外と知らない地名の由来 
Vol.11の本日は【横須賀市浦賀(うらが)】
風土記によれば古くは「浦河」と書いたようです。
また「浦川」と書いた文書を見たこともあり、未だに浦ガワと呼ぶ人もいるそうです。
いつの頃から現存の「賀」という文字を宛てたのかわかっていないそうです。
この「賀」は祝うことであり寿ぐことです。
いわばめでたい文字で浦を褒めている意味であるという説があります。
最初の文字であった「浦河」なり「浦川」として考えれば、海が陸地に奥深く入り込んだ入江でしかも細長く、まるで河のような感じを持つ入江という地形であったように想像されます。
https://www.facebook.com/156261777761444/posts/415982338456052


とある。

 アイヌ語で「ベツ」は川の意味で、北海道だけでなく東北にもアイヌ語由来の地名は見られる。

 アイヌは縄文人の生き残りとも言え、渡来系弥生人と縄文人の混血が進んだ一方で、東北・北海道に独自の血筋と文化を保ったのがアイヌである。

 もし浦賀がアイヌ語から来ているならば、アイヌ語を使うグループがそのあたりに住んでいた事になるが、考えにくい。アイヌは討伐対象として迫害され続けてきたから、横須賀に小グループが移り住み長く定住できたとは思われない。

 縄文人の使った地名が残っているという可能性はないとは言えないが、日本語の「浦(海や湖の、波が静かな入江)」はそのまま浦賀の地名によくあっているし、かつて河や川を使ったのは、浦賀独特の奥深い入り江の構造そのものを指して不自然ではない。

 一方、アイヌ語の「霧深き川」が横須賀の入り江の名称としてマッチするとは考えにくい。

 宮司さんの話は、「うらかわ」をアイヌ語で寂しい所としていると言うが、アイヌ語での浦河の語源「ウララペツ」と意味も違うようだ。

 浦賀はもとは浦河と書いたからと言って、北海道の浦河と語源が同じとできる根拠はなさそうに思える。

 アイヌの影響があったとは考えにくい横須賀でアイヌ語由来の地名とする宮司さんの話は、「浦河」が共通する事からの独自解釈であったのかも知れない。



Posted at 2016/01/16 08:39:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 言語 | 日記
2016年01月10日 イイね!

袖を通すという慣用句の由来にたどり着いた!


 文筆業と称する青木なにがしという元朝日記者が、「袖を通すは間違い、腕を通すが正しい」などとふざけたことをしたり顔で主張している。そのほか数多くの間違いを正しいと主張している。
 自分のFBで主張するだけなら好きにやってくれだ。それで恥をかくのは本人と「勉強になりました」などとコメントを書いている権威妄信の信者だけだ。

 さて、この「袖を通す」という慣用句、確かにこれだけを見ると意味がわからない。だが古くから使われている言葉だけに、この表現には意味があるはずだ。

 そこでいろいろ当たってみたが、なかなか見つからない。国語辞典、語源・由来系サイト、質問サイトでは確かなことはわからなかった。

 しかし、袖と言うからには着物が関係しているのは間違いない。そこで着物に絞って調べていくと、「袖通しの儀式」という語にぶつかった。

産着は赤ちゃんが生まれたときに着せるもので

「手通し」とも言われています。

3日目あるいは7日目になって、初めて袖のあるものを着せることを

「袖通し」といい、誕生後のひとつの儀式となっています。

白絹の産着は、「袖通し」や「お七夜のお祝い」(命名の行事)から

着せてあげることになります。
http://ubugi.jp/shinwa-junpakunoubugi/yuraitogyoji


 まさにこれだ。

 はじめて袖のあるものを着させることを「袖通し」と呼んだのだ

 自分で着るために「袖に手を通す」のではなく、着させる側から見て、「手に袖を通させる」ところからきているのだろう。これが略されて袖通し。

 これが転じて、新しい服をはじめて着ることを「袖を通す」。さらに服を着ること自体を「袖を通す」と拡張されてきたのだろう。

 おそらく由来はこれだろう。

 結構すっきり!




Posted at 2016/01/10 18:26:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 言語 | 日記
2015年03月04日 イイね!

「的を得る」は誤用ではなかった。


 昨日あたりから聞こえてくるこの話題。

 [的を得る]は誤用説は間違い


 ATOKの辞書でも誤用と指摘されるが、実は誤用ではないと訂正された。

 誤用説を否定したのが一昨年12月に出た『三省堂国語辞典第7版』。

 「正鵠(せいこく)」=「的」であるが本来の意味が忘れられ、「正鵠を得る」という使い方が主流であるが、「正鵠を射る」も正しい。
 にもかかわらず「的を射る」が正しく「的を得る」が間違いとするのはおかしいと言うこと。



 細かな事情は以下にまとめられている。

【逆転】「的を得る」:「誤用説は俗説」と事実上決着へ


補足:「的を得る」誤用説 と「的を得る」の元は「正鵠を得る」説 の比較検討

 
Posted at 2015/03/04 09:07:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 言語 | 日記

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