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2015年05月06日 イイね!

【ネット回線】大変な苦労をして回線導入をした話 その10


■ 買収された側の悲哀

 ここでニューラルネットについて触れておこう。

 ニューラルネットはマンション回線提供に特化したベンチャー企業だった。
 インターネット回線需要が予測される中、あまり手がついていなかったマンションを対象に、イーサネットという、将来も使い続けられ高速化の拡張がしやすい標準的な通信規格を整備することを強みとすることで伸びていこうとしていたようだ。
 当時大手も参入する中ほとんどがHomePNAや無線による低速で将来性に疑問がある過渡的技術でのサービスに限定しており、ニューラルネットの方向性自体は正しかった。ただし、ニューラルネットのネームバリューでの受注はなかなか難しく、またイーサネットをあとから敷設することができるマンションは限られていたので、目論見通りには行かなかったのである。
 大手がVDSLで高速化してくると、ネームバリューのないニューラルネットでは極めて狭いニッチを狙うしかなくなる。資本のバックが弱いベンチャーは難しい。

 その後になると新築マンションは最初からメタル通信ケーブルや光ファイバーを装備するようになり、既存マンションではあとからの通信ケーブルトや光ファイバーの敷設が難しいことが多く、その上敷設には費用負担もある。
 VDSL100Mbps が大手通信会社から提供されるようになってからは見た目の速度差が小さくなり、よほど強力にイーサネット整備を望む人が旗を振るマンションがない限り、ニューラルが選ばれる可能性は低かった。
 限られた期間しか市場拡大の余地がない賞味期間の短いベンチャーだったとも言える。

 **

 ニューラルネットはある頃からソフトバンクの出資を受ける。資本増強とネームバリューを利用することを目的にしたのであろうが、この判断が会社の命運を決めたと言って良さそうだ。

 やがて100%子会社化され、社長が交代した。この時ニューラルネットとしての命は尽きた。

 ソフトバンクとしては、Yahoo! BB ADSLで市場をある程度抑えた次のターゲットとして、光ファイバーを使ったサービス、特に1本引くだけで多数の顧客を得られる効率のよい商売としてマンションサービスを考えたのだろう。
 マンションサービスを行っていくのに、ゼロから営業を始めてスタートするのでは時間がかかりすぎる。実績がなければ営業も厳しい。そこで買収によって既に導入しているマンションで事業を始め、それを手始めに事業を拡大することを考えたものと思う。買収はソフトバンクの常套手段でもある。出資はそのための種まきなのだろう。

 マンション事業で見込まれるのは、完全なイーサネットサービスとVDSLサービスの2つのパターン。まずはこれを展開するための実験台が欲しかったのだと思われる。出資した会社の一つがいくつかのマンションでサービスを行っているので、これを買収してそのマンションでサービスする権利を手に入れようとしたのだろう。
 おそらくは買収した会社のノウハウはどうでもよかったのだろう。ニューラルネット時代のものはどのマンションでも一切受け継がれなかった。
 当マンションはVDSLに変更させられたが、同時期にニューラルネットを導入し、完全なイーサネットでサービスインしたマンションも、全ての配線を入れ替えてサービスインしている。
 どちらも、ゼロから全てをやり直しているのだ。
 単純に顧客と利益が欲しかっただけなら、こんな投資はしない。顧客よりも何よりも、自社規格のサービスを導入することが目的だったのだろう。手早く経験を積みデータを集め、また導入実績とするために。
 せっかく設置したイーサネットを規格外だからと放棄させられたのは、ソフトバンクBB側の都合でしかなかった。規格外を言い訳に、VDSL導入パターンの練習台に使われたのだろう。

 マンションのサービス権さえ手に入れられれば、その社員もどうでもいい。
 ニューラルネットの社員達はどうなったかと言えば、ニューラルネットサービスの終了とYahoo! BB VDSLサービスの開始を見届けると、ほとんどが退社したらしい。優秀だった技術系の某氏のみが残っていた。その後ニューラルネットという法人の登記は残っているらしいが会社としての実態はなくなっていた。

 吸収合併や買収された側の悲哀である。JALに吸収されたJASでも、吸収された元JASの社員は差別待遇を受けていた。バブル崩壊後の銀行再編では悔しい思いをさせられたものは多かったようだ。

 なお、Yahoo!BB VDSLでは280戸程度でたった1本の100Mbps回線を共有していたので実効速度が上がりにくかった。VDSLも52Mbpsでまもなく主流になった100Mbpsと比べても遅かった。将来の新技術の導入を謳っていたが何も手をつけられることがないまま実効速度は低下し続けた。
 投資意欲が全くなかったのは、無料でモデムを配りまくり、サービスの質の低さをカバーする低価格で拡大したADSLと違い、安定で高品質を求められる光ファイバー事業でプロバイダー各社と組んだNTTやKDDIという巨大な通信会社を相手に事業を拡大できず、事業の継続性確保の困難を感じ取っていたためではないかと思う。

 その後ソフトバンクBBはマンション対象の回線提供事業から撤退を表明。2010年3月にサービス内容をYahoo!BB 光 with フレッツに変更してプロバイダー事業のみに転換した。
 その結果、ニューラルネットに加入し、その後もYahoo! BBを使い続けたものは、2回もサービス内容と回線を変更させられたのである。

 ニューラルネットで完全なイーサネットを導入していた近隣マンションは、Yahoo! BBでもイーサネットでサービスされたが、ソフトバンクBBのマンション回線提供事業からの撤退でNTTのVDSL回線にに乗り換えを余儀なくされている。

 ソフトバンクは買収で事業を拡大し、コロコロとサービス内容を変更したり撤退したりするのが常だが、当マンションはそれに見事に振り回されてしまった。

 結局最速は、私が中心になって導入し守ったイーサネット配線によるフレッツ光LANタイプサービスだった。
 

 苦境だったWillcomeもXGP免許取得目的でソフトバンクに買収され、PHS事業は縮小、サービス悪化を続けているが、Willcomeを使っていた自分はここでもソフトバンクに苦汁をなめさせられている。

 ソフトバンクBBには、他でも苦労させられた。その件はまた別の機会に。
2015年05月06日 イイね!

【ネット回線】大変な苦労をして回線導入をした話 その9


■ 管理組合の介入で事態は悪化

 管理組合は、建物の維持管理を行う組織。関係する許諾や調整を行い、住民の利便を図りながら資産価値の維持向上を目指す。ネット回線に関する工事許諾にも関与する。住民が希望をしているにもかかわらずNTTの対応が遅すぎ工事が行われないのは、居住環境を整え工事の許諾を行う管理組合としても対応の範疇と言える。その点で、理事長は理事会としての対応をすると申し出てくれたわけだ。
 ところが次の理事長がとんでもない人物。この件について詳細に書くことが難しいのであるが、簡単に書くことにする。

 私は嘆願書の内容について新しく人が変わった理事会に出席し、説明を行った。

 ところがである。

 「前任の理事長からはこの件は申し送られていない」と。いやいや、その前理事長が申し送りをしたと言っているのだが。
 「ニューラルネット導入時にも管理組合はノータッチだった」と見てきたような嘘を言う。議事録には理事を参加させたと書いてあるのだが、指摘しても無視。
 過去の理事会の対応について、議事録にあることすら「議事録を調べたがそのような事実はない」、「そちらが過去の理事会の判断と言っているものは全て理事個人の独断であり理事会の判断ではない」と。果ては「直接過去の理事にヒアリングしてそのような事実はなかった」とまで言ってのけたのである。もちろんすべて大嘘だ。議事録他多くの記録がある。それを指摘してもそれには一切答えない。何が何でも配線管理組合を管理組合と関わりなく勝手につくられた無法な存在にしたいらしい。
 こちらがとぼけて相手に合わせながら質問すると更に嘘を重ねてくる。事実関係を踏まえないで適当に言いつくろっているので、嘘がバレバレなのだ。その矛盾点をつくとばったり返信が止まってしまった。
 これだけ嘘を平気でつくクセに、矛盾を突かれて返事に窮すると、今度は他の人に、私をとんでもない人間だと言っていたのだ。

 この方、実は某大マスコミの営業のえらい人だったりするのだが、一体どうなっているのだろう。あまりの独善ぶりにこの期の理事会は理事の欠席が相次ぎ、理事会定例会は必要出席人数を満たさない状態が続いていたのだ。だが、大マスコミの肩書きはこの人物を知らない人には強力に作用するらしい。

 なお、ネットで調べたら、その人物の会社が所有する情報データベースの利用に関する海外の大学連合団体との話し合いの場でその人物が代表として発言した様子を収めたレポートが見つかった。そこでは先進国での同業他社とは180°異なる金銭至上主義を主張し、それどころか大学連合側に対し、データベース利用料の割引を求めるための交渉テクニックを駆使しているなどと批判していた。欧米の同業他社は教育・学術目的の同種のデータベース利用に利益を求めないのが常識なのだ。そのレポートでは同社の態度に呆れて批判しており、その人物は国際的に恥をさらしていた。どこにいっても思いこみを主張するらしい。

 この人物によって、「配線管理組合という、理事会から求められてやむを得ず設立した相互扶助の住民組織」は、勝手に設立した営利集団であるかのように見なされてしまった。
「事業の失敗は自己責任である。管理組合に助けを求めるのはおかしい」←いや、失敗してないって。前の理事長が手をつけたことを理事会として引きつぐのは当然では? ましてや前理事長の指示で嘆願書を出しているのに。
「配線管理組合と管理組合は無関係であり関知しない」←議事録に、管理組合が設置を求めて有志で設立したことを書いてあるというのに。担当委員会の記録もちゃんと残っているのでだが。このまま放置すればイーサネット配線は撤去もできず所有権もない状態になってしまうのだが、どうするのだ。
「インターネットマンション化は、技術革新が日進月歩であるので方式を判断できる段階ではない」←あの、一体何百年後を想定しているのでしょう? 基本的にネットワーク通信規格はイーサーネットで、メタル配線か光ファイバーが通信媒体というのは揺るぎようがないのですが? 建物の中を無線では通信できませんし。まさか2芯の電話線を流用して光ファイバーやツイストペア8芯ケーブルより安定して速度が出せる技術が開発されるとか思っているんじゃないでしょうね?  そうやって理事会が責任回避をし続けて、今の混乱があるのですが。無節操に業者を入れさせるのでMDF室など3社のラックが並んで40℃近い過熱状態で本来の電話交換機までダウンしかねない状態。他のマンションでは次々に管理組合主導でインターネットマンション化をしているというのに。

 事実無根の中傷ともいうべき攻撃を受け、さらに事実と違う内容を議事録に書かれてしまい、記録として残されてしまった。これが後に参照され、さらなるいわれのない攻撃を受け、それを私一人で受け続けるはめに。それはまた別の機会に。

 肝心の未開通棟の件は、管理組合が介入しながらも放置し、新理事長は関与しないと宣言したので、こちらで再度対応をすることにした。

 しかし、該当棟の希望者に対し、何度もNTTに加入希望を伝えるように言っているのだが、「NTTから加入勧誘の電話が来た(それは外部の会社がNTTの名前で勧誘しているだけだってば)ので申し込んもうとしたらVDSLだったので断った」とか、指示通りのことをなかなかやってくれず進まない。116へ連絡したら今度はNTT側の方でLANタイプの設置が確認できず、担当の地域NTTへ直接問い合わせろと指示されたという。そこで新しい担当者に連絡を入れてもらったらようやく話が進み始めた。2008年1月のこと。
 長年放置されていたことについて3人目の担当者からお詫びがあり、2月初めに調査があり、工事設計が進み、なんとか全棟サービスにこぎ着けた。

 3人目の担当者は極めて常識的な方で、必要な報告も逐一してくるし、何もかもがスピーディーだった。これまでの二人の担当者は一体何だったのだろう。

 2004年1月にNTTへ導入の問い合わせをして、4棟サービスインが2005年2月、未開通棟サービスインが2008年5月。実に4年以上の時間がかかってしまった。

 だが、配線譲渡と設置契約の件は解決していない。このまま放置すれば所有権がなくて利用できず、撤去も求められない配線と化してしまう。法的にも問題がある。これは何とかしなくてはいけない。よって連載も続くのである。
2015年05月06日 イイね!

【ネット回線】大変な苦労をして回線導入をした話 その8


■ NTTへ再クレーム

 いい加減、NTT社員のでたらめさには書くのも嫌になってきたが、もう少し続けたい。

 当初の担当者の目に余る怠慢ぶりに業を煮やし、NTTに対して二度目のクレームを入れ、謝罪を受けた。2005年5月のことである。

 上司からのメールでは

・担当者の認識では機器未設置系統は、加入者の希望待ちになっていた。

と回答してきたが、ここでも嘘を。サービスがはじまった棟でも当初のアンケートで希望者がなく機器の設置を行わなかった系統について申込書を配布することになっていたのだが、怠慢で放置していたのだ。
 本人が誤魔化しているのか上司が誤魔化しているのか分からないが。

・未開通棟については担当者が保留のままにしていた。

 認めたのは結構だが、メ-ルで謝罪するだけであまりに軽すぎる。

 が、気を取り直し、話を進めることにする。前任者も関わっていたが実質的に新担当者になった。

 未開通棟の調査の連絡があったのが2005年7月。このときは私以外マンション施工会社の現場監督に立ち会ってもらい、こちらで天井の石膏ボードを外すことで既にダウンライトの穴から確認していた天井裏の状況をNTT側に顕わにし、天井の板を外せば工事ができることを確認させたのだ。だが、現場監督氏はまだこれから工事をやるというのに天井の石膏ボードを取り付けたあと、ネジをパテで埋め込んで塗装をし直してしまった。
 その2週間後に再調査をしたいと連絡があった。これにも私は立ち会い、こちらで天井の石膏ボードの取り外し方法を指示し(実際にやって見せ)、ネジを隠していたパテを外すための道具まで用意して作業をさせた。
 この棟は2ルートあり、もう1ルートも状況は同じなのだが、こちらは天井裏を通る距離が長く、その分配管を用意しなければならず、工事費がかさむ。そのため新担当者が渋い顔をしている。
 ようやく工事申請書を持ってきたのが2005年9月末。
 ところが、新担当者はこの棟から申込み希望がないので工事ができないと言ってきた。当たり前だ。前任者がこの棟は今回サービスできないと伝えたのだから。その旨を伝え、希望者の部屋番号と名前を伝え、いよいよ工事に入るかと思いきや。

 この新担当者とは、住民側の問い合わせやクレーム処理で間に入り、ばたばたとしてやっていたのだが、肝心の未開通棟の工事の件が一向に進まず。未開通棟のみでなく既に開通していた棟のうち増設部分の工事もなされないなど、手落ちが目立った。

 未開通棟の工事は翌2006年3月になっても一向に手をつけられず。

 そんな中、管理組合理事長が見かねて担当者に連絡を入れ、話し合いを調整すると介入してきた。この人物は自治会をやっていた人でもあり、これまでの経緯もよく把握している。

 しかし、NTT担当者と打ち合わせの日程を3月半ばで調整しかけたところで、なんとこの理事長がそのまま放置してしまったのだ。そのために更に工事が進まなくなると言うおかしなことになってしまった。理事長がこの件を預かることになったのでこちらからは何もできぬまま、時間ばかりが経過した。

 打ち合わせをせぬままこの理事長は6月に退任し新理事長に代わる。

 こちらからどうなったのかと尋ねると、ここで理事長から新たな申し出が。
 自分の任期のうちに配線管理組合から嘆願書を出せば、次の理事長に引きつぐという。また、まもなく大規模修繕の計画をはじめるので、それに合わせてインターネットマンション化の要望を出して欲しいという。この理事長自身、インターネットマンション化を活動の目標に掲げていたので、それを次期にも引きつぐためだという。

 そこで
・未開通棟への開通について、NTT側の対応が悪く利用希望の住民が不都合を被っているので助力して欲しい。
・過去の理事会から指示されている、ソフトバンクBBから配線譲渡を受けて配線設置の契約を結ぶ契約に関して、先方から契約対象である管理組合との話し合いを望んでいる。対応して欲しい。
・大規模修繕にあわせてインターネットマンション化を検討して欲しい。

という旨の嘆願書を出した。

 これが裏目に出ることになる。
2015年05月05日 イイね!

【ネット回線】大変な苦労をして回線導入をした話 その7


■すべては担当者の怠慢

 話はBフレッツサービスの導入に戻る。
 
 工事設計のための調査は一向になされないまま、導入に向けた利用希望アンケートの打ち合わせだけが行われアンケートが何とか実施された。
 そうこうするうちに何とか調査が行われ工事設計も済み、理事会への説明が行われたのは9月に入ってだった。この時点でもう半年遅れている。

 まもなく工事許可が出たが、その後また担当者から連絡が途絶えた。
 返事をうながしても無視。

 マンションの管理人から、各棟への光ファイバーの敷設に来たことを聞いたが担当者からはなしのつぶて。
 しかも、下請け業者は事前に挨拶には来たものの工事日程の予告なくやって来たため、マンション内に入れていいのかどうかで困ったという。

 ようやく光ファイバーは敷設されたが、その後の機器の取り付け工事が一向に行われない。

 ついに許可から3ヶ月経過し12月に突入。業を煮やして担当者に、

「このままではYahoo!BBの対応の悪さに腹を立てている人たちが、BフレッツLANタイプの導入を待たずに他社に移ってしまう。遅れ続ければサービスに対する不信も高まる。このままサービスインできなければイーサネットの撤去を命じられ、私個人が200万円を支出せざるを得なくなるかも知れないことをまさか忘れていませんよね?」

と半ば脅しのようなようなことを書いてようやく返信が来た。いや、本当に200万円の負担を求められる可能性はある。

 機器取りつけに問題が生じ、工事が止まっていたと言うが、そうしたことも何の連絡もない。それは一体いつの話だ?
 しかも、こちらから問い合わせているメールの返事で、「違う方法で取り付けていいか」と聞いてくる。それはおかしいだろう。こちらは導入希望を出しているユーザーに過ぎない。設計をやり直して理事会に提出するのが筋。現場に合わせての多少の変更なら現場判断でも問題ない。
 文句を言われて慌てて返す返事で取り繕ったに過ぎない。本当にどうしようもない人間だ。

 また、1棟だけニューラルネット時代から、配管があるにもかかわらず通線出来ないと担当者が悩み続けてきた箇所があり、かなり無理のある方法で強引に電気的に通線してしまっていたのだが、そんなイレギュラーすぎる方法は使えない。しかし、こちらで調査をして状況を把握していて、通線の方法のヒントも持っていた。
 それを担当者には伝えていたのだが、担当者がそれを下請けに伝えず、下請けは現場を見ても問題解決できないまま工事NGとして報告。担当者は報告を受け、こちらに何の説明もせずこの棟だけサービスできないと通告し9月の工事申請から外していたのだ。

 本当にふざけている。こちらから通線に必要な情報まで与えているのに、何の相談も了解もないまま導入不可とするとは!

 その工事申請していない棟についても、近々の再調査を約束させたのだが、この後も

・連絡が途絶える。
・返答の要求を無視。
・契約に必要な重要書類の提出期日を守らず、事前に断りもなく、事後にも説明もないまま放置。


と言ったことがひたすら続いた。

 契約書類が作成できていないことについて説明を求めたら「下請けが……」といつものように言い訳をして、この時はなんと下請けに詫び状を書かせてきたのだ。
 このNTTの若造ボンクラ社員は、仕事をしない。仕事が投げやり。連絡をしない。連絡をしても返事をよこさない。問題が起きても放置。怒られたら言い訳をする。あげくに人のせいにし、責任までかぶせたのだ。
 まるで子どもだ。とても日本屈指の通信会社の看板を背負って仕事をする社会人の行状には見えない。

 理事会との契約の段階にかかっていたので、これには管理組合理事が黙っていなかった。

東日本電信電話株式会社

 ○○ 様

お世話になっております。××××管理組合の××です。
いただきましたメールに関し下記の通りコメントさせていただきます。

①設計変更内容の提示が遅延する。
②遅延理由は△△(下請けの会社名)の提示資料の不備に起因する。

○○様のメールを拝見すると、遅延責任は△△にあるとのことですが、当管理組合は△△とBフレッツ・LANタイプの契約を行うのではなく、貴社と契約を行うと認識しています。
具体的な遅延理由として、△△の不備を記載いただくことは結構ですが、遅延責任の所在は△△ではなく、あくまで貴社にあることをご認識いただいているのでしょうか。
昨日、△△ □□様からメールをいただきましたが、△△からお詫びいただく理由はありません。

○○様のメールには、貴社としての責任が言及されていません。本来、貴社と△△との意思疎通がうまくいかなかったことが原因ではないのでしょうか。

このような責任回避の姿勢が貴社の体質なのか、○○様の個人的なものなのかは分かりませんが、このままでは機器設置工事時や設置いただいた後のメンテナンスフェーズでの対応にエンドユーザーとして大きな不安が残ります。
特に障害時、貴社に迅速な対応をお願いしても、「○○工事会社が・・・」というような応対をされてしまうことを危惧します。

契約主体は、貴社と当管理組合であることを正しくご認識いただき、責任ある応対をしていただきますようお願いいたします。


と、極めて静かながら極めて重いクレームを告げたのである。さすがは超一流コンピューター企業で責任ある立場にいる方である。

 その後多少は改善はしたが、やはり約束したことをほったらかすのはかわらず。今回サービスインできなかった1棟について現地調査をやり直す件もほったらかし。
 さらには、ニューラルネットが導入時に作成していたイーサネット配線図が実態とあっていないので困っていると言いだし、私が大変な時間と労力をかけて作成し送付した最新版の配線図を全く見てもいなかったことが判明。これにはこちらも切れた。

 NTTに対して二度目のクレームを入れ、担当者を交替するよう要求した。

 だが、後任も似たり寄ったりだったという話はこの後に。

 ともかくも、2005年2月に、1棟を除いてサービスインにこぎ着けた、

 NTTに導入の問い合わせをしてから1年以上かかってしまった。

 結局この時は20戸ちょっとしか加入はなかった。回線を持つ戸の1/4未満であった。

 一度なにかのサービスを導入してしまえば乗り換える手間をかける気にはならないのが大半だ。Yahoo! BBをそのまま継続するところ、Yahoo!BBの対応の悪さや速度の遅さに辟易して既にBフレッツVDSLやUSENに移ってしまったところなどもある。
 なによりイーサネット撤退に対する怒りと再導入への熱気が、あまりにも時間がかかりすぎたせいですっかり冷却されてしまったことは大きかった。
 品質を理由にして終了したサービスに対する疑問などもあって、加入者は伸びなかったようだ。

 NTT担当者の怠慢がなければ早期に導入され、はるかに多くの加入者があったことだろう。

 なお、その後も徐々に加入数は増えていった。

 更に後にはYahoo! BBはマンション回線提供事業から撤退しNTT回線を利用したプロバイダー事業にサービス変更したのだが、この時LANタイプを選択したところもあり50戸程度にのびた。

 工事の際に利用者及び工事担当者の認識不足からネット回線につながっていた回線コネクタを特定できず断線と判断され、LANタイプを導入できずVDSLになってしまった戸がいくつもあったとのことだ。

 一方、携帯でauを使っている人は割引になるKDDIのVDSLサービスに移ってしまった人が多く、こういう人はよほどのことがない限りNTTには戻ってこないのだろう。



2015年05月05日 イイね!

【ネット回線】大変な苦労をして回線導入をした話 その6


■マンション独自ドメインのメールサービスをどうするか

 話は少し変わる。

 ニューラルネットはマンションを対象にしたサービスであったため、コミュニティを盛んにするための道具立てもサービスの一環にしようとしていた。
 今日では管理組合のお知らせや集会室予約システムなどを提供しているものがあるが、ニューラルネットではそこまでは及ばず、マンションの独自ドメインを取得し、メールアドレスを発給するサービスを行っていた。
 ニューラルネット撤退時にこれもどうするかが問題になった。
 きれいさっぱりやめてしまうのでも構わないが、ヘビーに使っているユーザーもいるので何とかしたい。
 そこで、自治会でドメインの譲渡を受け、あらたにサービスをやり直すことになった。
 しかし、資源ゴミの収入だけでやっている自治会には、外部業者に委託したり高額なサーバーを借りて管理したりすることはできない。厳しい条件の中、自分は安価なさくらインターネットのサーバーを借り、メールボックスを使わず他のメールアドレスを転送することでこれまでのアドレスを使えるようにする方式を発案した。他に有効なアイディアもなく、これで行くことになった。
 当然の如く、自治会IT担当たる私が、利用希望者の募集から利用方法の分かりやすい案内の作成、サーバーの設定、管理、ユーザーとの諸対応まで全てを行った。
 これを旧ニューラルネットユーザーだけでなく全住民に拡大するはずだったのだが、このあたりから自治会活動自体が低迷し、利用者募集を行う機会がないまま自治会が「発展的解散」、管理組合に事業を譲渡することになってしまった。
 国交省がつくる標準管理規約の改定で管理組合がコミュニティの創設も行うことになり、それにかこつけて有志だけで細々運営していた自治会を解散したのである。

 だがここでも全戸が対象にならないまま譲渡されたことが原因でまた私が嫌な思いをすることになるのだが、それは後のお話し。

 なお、名目は管理組合の事業になり、ごくわずかだがサーバー費用も管理組合の支出になったが、管理を行うのは私のままだった。もちろんボランティアである。

 私のボランティアによるメールサービス業務管理は、サーバー料金の支出について理事会で一悶着あり、サービス終了となるまで丸10年続いた。

プロフィール

「梅雨、日本周辺にしかない独特の気候なのだ。おかげで日本人は紫外線の影響を受けにくくなっているし。悪いことばかりではない。」
何シテル?   06/15 10:04
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