
今日はマンションの大規模修繕に備えて、バルコニーのウッドデッキを解体し、室内に入れつつ、大片付け・大掃除です。
広いバルコニーは気に入っていたのですが、いざそこに広げたものをしまうとなると大変です。ウッドデッキの下はゴミが溜まり放題ですし。
さて、リンクに追加した「自動車デザイン 私見」というサイトは、以前からよく拝見させて頂いているサイトなのですが、ちょっと前からハイブリッド優遇政策について取り上げています。
今回、ハイブリッド車を購入すると40万円の負担軽減が行われることになったのですが、これはETC限定割引と同じく一部の人間の利益に直結する政策。このお金は結局限られたメーカーに流れ込み、その財源は国民の借金であり、ハイブリッド車を買おうが買うまいがみなが負担することになります。決して誰もが出せるわけではない200万円が払える人のために、そんなお金を出すことができない人も含めてみなが補助金という名の借金をするわけです。
それが医療・介護・教育予算を切りつめ、母子家庭、高齢者福祉を切り捨てた果てに行われるのはどうしたことでしょう。
ハイブリッド車を見ると、ホンダ インサイトのメカニズムはトヨタ プリウスより無駄が省かれ、より環境負荷を軽減させるものにはなっています。とはいえ、非常に重い車重に非力なエンジンとモーターの組み合わせで、加減速を繰り返す限られた走行モードでのみ低燃費を実現するもので、定速走行や、走行の仕方によりバッテリーの充電が間に合わなければとたんに燃費の悪い非力な車に豹変します。
乗り換えに伴うクルマ解体とハイブリッド車生産の環境負荷を考慮しているのでしょうか。ハイブリッド車の環境負荷は一般ガソリン車よりかなり高いとも聞きます。
環境問題に取り組む3Rーリデュース・リユース・リサイクル-はどこに行ったのでしょう。排出抑制・再利用・再資源化。今あるものをいかに無駄をなくし長く使うかが本流であるはずです。どうにもならないものもエネルギーをかけてでもなんとか再資源化するのであってリサイクルするからよいわけでもありません。リサイクルは本来最終手段です。
かつて環境負荷の少ない燃料を日本で販売しようとしたら、業界の圧力で相当な苦労をしたなんてこともありました。政府は当時業界の方に荷担しているようにみえました。
ちなみに、私は地元で「天ぷら油」から燃料を作るプロジェクトに関わりましたが、様々な制約から頓挫しました(原因はもっと別な話ですが)。その直後から各地で本格的に天ぷら油再生を自治体でもやり始めたので、少し早すぎたかもしれません。
以前に「
電気自動車にならないかな」というエントリーを書きましたが、今あるものを再利用するための技術開発は手間がかかる上に儲からないので、少なくとも日本では政策としてとられることはなさそうです。
ハイブリッド車は電気自動車等に切り替わるまでのあくまで過渡期のものであって、いずれこれも排斥の対象になるわけで、これこそが「エコ」というイメージ付けはあまり適切ではありません。バブリーな生活をしている人がこれに乗って「環境問題に配慮している」などと自己満足されるのはいかがなものかという気もします。
そんなことより、まずは無駄な消費の削減、ゴミの減量・分別、リサイクルに精を出して欲しいものです。
(追記)
欧州では環境負荷が少ないクルマといえばディーゼルですね。燃費の良さだけでなく、今は排出ガスもクリーンです。
高温燃焼で空気中の窒素が酸素と結びついて発生するNOxについては触媒で処理できているようです。粉塵はフィルターで解決していて、かなりクリーン。
欧州の燃料は日本のそれより低硫黄でSOxの発生が少ないと聞いたことがあります。また、前述の天ぷら油再生油(BDF)なら極めてクリーンです。
欧州で行われているようにディーゼル普及を図ることは、正しい方向性の一つと思います。
Posted at 2009/04/29 13:34:53 | |
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