(すっかり後出しじゃんけんになってしまったが、先週末に考えていたことは以下の通り)
正直言えば、今回のあたりで近く地震は起こりそうだが、それほど大きなものではないものが群発するかも? と思っていたが、全体の収束傾向もあり、変だと思いつつも確信は持てずにいた。
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まず、今回の本震で大きなストレスがかかっている北米プレート(陸側プレート)の震源域の両端で、特に周囲より飛び出て陸地で地震が集中的におきているいわき周辺に注目していた。

このあたりは北米プレートに生じたストレスの支えになっていると考えられ、立体視震源マップを作り、立体的な震源の分布を見たりもしていた。
このあたりの地下は
太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に潜り込む部分でもあるといわれ、これもストレスの支えになっているとも考えられている。
北米プレートの下にフィリピン海プレート、その下に太平洋プレートという三重になっている。立体的に震源が分布する様子はその反映にみえる。

(図 地震の原因:防災科学技術研究所)
また、陸地の直下であるため地震が起きれば影響が大きく、注目する必要のある場所でもある。
一方、経時深度震源分布を見ると、最近浅いところの地震が目立って減ってきていることが分かる。そこで30kmより浅い地震がどのあたりで特に減っているのかを調べてみた。
東経で見るとさまざまな部分が重なるので非常にわかりにくいが、北緯では比較的わかりやすい。盛んに活動していたがこのところ活動が収まっているのが35.0-36.0°,36.5-38.0°にある。
この領域にさきのいわき市のあたりが含まれるが、このまま収束するのか、エネルギーをためているのかと考えていた。
しかし、全体的には収束傾向にあり、一旦ためたエネルギーを放出したようにも見えた4/7のM7.1以降大人しく推移していたので、当面このまま続く可能性を大きめに考えていた。勿論、3/22以降のように、急激に活発化する可能性もあったし、その可能性にも触れてはいたが……。
だがこの地震の活発化である。
考えてみれば今回の地震の震源域は極めて広いので、一方でエネルギーの放出が起きれば他方にストレスがたまる。これが放出されれば大きな地震になっておかしくない。
本震後30日前後に大きな余震が起こりやすい経験則はあるものの、M9という巨大な地震では4/7の一回だけで収まらなかったようだ。
追記
4/7は太平洋プレートの中、4/11-12は北米プレートの浅い部分で、ストレスのかかり方も発生の仕方も異なる地震で、両者は全く別物と考えていい。
追記終わり
今回のような動きでストレスが開放されれば次は房総半島のあたりでストレスがたまりつつあるのかもしれない。規模の大きな房総沖ないしは千葉東方沖がそう遠くないうちにおきる可能性は充分にあると思う。
追記
こんなことを書くのは自然科学の徒の端くれとしてどうかとも思うのだが、実はこの土・日・月あたりは大きな地震が起こる確信のようなものがあった。1ヶ月後の経験則の影響もあったのかも知れないが、そう思えてならなかったのである。明確な理由は見いだせないがきっとあると。なので、昨日まであまりに何もなかったので拍子抜けするとともに、仕事に行かねばならない今日は自分に言い聞かせていた部分もあった。
東京や千葉は大した震度ではなかったからよかったし、電車に乗っていたのでその地震すらも感じなかったのだが。
房総沖や千葉東方沖でなくてよかった。が安心はできない。
追記終わり
Posted at 2011/04/11 22:44:29 | |
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地震関連 | 日記