変な反民主とか、反菅とかの意識がそこら中にほの見えるのだが、個人的にはとても気持ち悪い。そういう人は、自分がもっている不安をそうした攻撃をすることで不安を解消しようとしているかのように感じる。
あるいは、映画のヒーローのようなものを待望しているのだろうか。
追記
民主党が非常にうまく立ち回ることができているとも思わないし、菅首相もうまくやれているようにも見えない。ただ、現在の状況の中で戦うしかない。そして、原子力政策を推し進めてきたのが自民党であったことを忘れて現内閣を叩くのはどうか?自民党は自分達の尻ぬぐいをさせているのだからもっと協力すべき。
追記終わり
報道もネットの情報も、人が伝える以上なんらかのバイアスがかかっている。事実というのはそうかんたんには見えないし、事実はそれより良いかもしれないし、悪いかも知れない。
原発周辺「20年住めない」=菅首相が発言、その後否定
時事通信 4月13日(水)15時51分配信
菅直人首相は13日、松本健一内閣官房参与と首相官邸で会い、福島第1原発から半径30キロ圏内などの地域について「そこには当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか、ということになってくる」との認識を示した。松本氏が会談後に明らかにしたものだが、首相は同日夜、「私が言ったわけではない」と記者団に語った。
松本氏によると、同氏は首相に対し、避難生活を強いられている周辺住民の移住先について、福島県の内陸部に5万~10万人規模の環境に配慮したエコタウンをつくることを提案。首相は賛意を示し、「中心部はドイツの田園都市などをモデルにしながら、再建を考えていかなければならない」と語った。
ただ、松本氏はその後、「20年住めない」との発言について、「私の発言だ。首相は私と同じように臆測(認識)しているかもしれないが、首相は言っていないということだ」と記者団に釈明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000089-jij-pol
この記事や、これに関するツイートで、あたかも「20年間住めない」と発言したことがいけないことであるかのように扱われているようだ。
高濃度汚染地域がそう簡単に解決するとでも思っているのだろうか。当分人は住むことができないからこそその地域から退避させる必要があるのだ。現状を把握したうえでの計画避難判断のはずで、こんなことを軽々に言えるわけがない。
以前の菅首相の「東日本がつぶれるというようなことも想定しなければならない。そういうことに対する危機感が非常に薄い。」と発言したことについても非難があったようだし、どこかの新聞記者が担当者への個人的な発言であるにもかかわらず「潰れるとは具体的にどのようなことなのか説明すべきだ」と記者会見で詰め寄ったのも見たが、ピントがずれていると思った。
原発の件では危機意識がないからこそ、このブログでも地震直後から言ってきたように、東電は当初から後手後手に周り、事態が悪くなってからその場しのぎのような対応を続けてきた。最悪の想定をすべきなのは当然なのだが、それを非難したり問題視したりすることが多いのは理解に苦しむ。
こういうのも「正常性バイアス」の一種だろう。「また元に戻れる」「大したことではない」というバイアスがあるのではないか。原発や放射線というものに対する意識が低すぎる。それだけ危険なものを誘致した人たちはお金と何を引き替えにしたのか。
問題を完全にとらえ間違っている新聞記者は、平和ボケで揚げ足とりしかできていないと言われても仕方がない。ジャーナリストを名乗って欲しくないものだ。
記者会見を見ていると、このような問題の本質とかけ離れた質問は時々ある。そういう記者を抱えるデスクはどういう心境でいるのか聞いてみたいものだ。
追記
菅首相は発言を否定したとのことだが、そうすると松本氏は首相の発言と誤解させるような発言の仕方をしたのか、それとも首相が日和ったのか。
責任論は取りあえず今はどうでもいい。
どちらにしろ、正しいことをちゃんと発言できることが大切だ。
追記終わり
追記
菅首相の否定発言の映像か何かはない?見てみたい。
追記終わり
Posted at 2011/04/13 20:26:28 | |
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放射性物質・放射線 | 日記