夏真っ盛りになり、エアコンの使用頻度も増えて、燃費も頭打ち。それでも多少は距離を載るせいか、10km/L以上は確保している。
これまでの最高はリビルトエンジンに当たりもつき、京都往復をした時で、14.5km/Lだが、その後だら下がり傾向だった。これは遠乗りをあまりしなくなったことや、買ったときから傷や補修跡が多い外装が眼について仕方がなくなったことで興味が車から他に移っていったことなどから買い物程度にしか乗らなくなったことが大きいだろう。特に一人暮らしをするようになってからは街のことに一生懸命で、車のことなどほとんど気にかけていなかった。
しかし、20年を超え、いざ手放すと言うことを考えるとやはり愛着がある。結局いつかはと考えていた全塗装へと進み、そこから燃費も急上昇する。
グラフの赤い線は10回平均だが、この線の動きが車に対する愛着と比例しているから面白い。
**
為替相場なんてものを見ているが、あれは各国通貨の金利や信用を軸にした人気投票であると言って良いだろう。人気がある通貨が買われていくが、やがてそれが過熱し行きすぎてしまったり、人気の材料が失われてしまうと突然崩れたりする。ところがそれが行きすぎるとまた突如人気を取り戻して買われはじめたりする。
そうした動きと燃費10回平均の動きが似ている気がする。それがおよそ愛着度合いを反映していると考えられるのだ。
そして10回平均の動きで、為替相場分析のトレンドラインを引いてみると、見事に沿った動きをしているのだから驚く。
燃費はおおよそ給油1回の走行距離に関係が深い。車に愛着を持っているとそれだけクルマに乗る時間が長くなり、一回に長距離を乗り、その分燃費が伸びる。よく手入れをすることにも関係があるだろう。経済的な要因でよく乗られたりそうでなくなったりもする。
季節要因も大きいが(まとまった休みがある時期は長距離を乗りやすいとか、冬はあまり乗らないとか)、車に対する愛着が弱まってくるとだんだん燃費が下がる。人気のあった通貨が売られていくのと同じようなもの。通貨だと、売られてもある一定の価格で買いが入るサポートなんてものができやすいが、燃費の10回平均を見ると、どうも7.8km/Lあたりにそれに似たようなものがあったようだ。そこを切るかと思うと切らないのは、時々「もっと乗ってやらなくちゃ」と思ったりするからかも知れない。
ところが、通貨だとこのサポートを切るとドカンと売りが加速する。これはそれまでサポートで買っていた連中が損切りをして売りに回るからだ。以降そのサポートラインが今度は上値抵抗になったりもする。
しかし、パニック的に大きく売られた直後に反発して反転することが起こることもある。あるいは豪ドルのような金利が高く国の信用や経済が比較的安定で人気が底堅い通貨では、パニック的な売りでなければ、サポートを割ったとたんに買い戻しが大きく入ることもよくある。特に新しい材料が出ることがきっかけになって強い上昇トレンドを描いたりする。ピアッツァの燃費の場合はその動きに似ている。愛着が底堅かったのだ。
燃費がサポートを割ったところでは、車と縁遠い生活をしていてあまり面倒も見ていなかったし、ごく近所の買い物だけだった。ところが、そこで廃車にするかどうかという選択になり、愛着のぶり返しが起こる。人気が底堅い通貨の売られすぎ状態からの反転みたいなものだ。
で、現在はそのままピアッツァの燃費が買われ続けている。あ、いや、ピアッツァへの愛着が強くなり、よく手入れをし、遠乗りも多くなった。通貨が何かをきっかけに見直され新しいトレンドに乗る流れによく似ている。そして燃費10回平均はかつてない高さまで上昇している。
もちろん、ピアッツァの燃費にはおよその上限があるのでそこが天井にならざるを得ないが、愛着が続く限りは天井に張りついた動きをするだろう。
通貨なら存在する限り相場があり続け、何処かで人気が他へ移って売られていくことになるが、車の場合は故障とか飽きとかになってまた燃費が下がりはじめる。どこかで廃車や手放されそこで終わる。
**
燃費に通貨の値動きのようなサポートが存在し、それを割るという動きがとても個人的には面白いのだが、それが自分自身のライフステージ、その時々の興味、活動の方向性を当てはめて考えるとサポートが何故存在したのかも何となく分かる。
逆に同じようなものと考えれば為替相場の動きの理由もそれなりに理解できるような気がする。
20年近く乗っているピアッツァの燃費のグラフを見ていると自分自身を振り返ることができてとても面白い。
普通は下降トレンドを描くのみなのかも知れない。
(為替や株、商品など相場を見ている人にしか通じないネタで申し訳ない)
Posted at 2012/08/26 21:34:41 | |
トラックバック(0) |
PIAZZA | クルマ