2012年09月12日
事故の件で交渉相手が保険会社から保険会社お抱え弁護士に変わり、1ヶ月ほど。
普通は弁護士相手だとやり込められて参るらしいが、私の場合、何というか別の意味で嫌になる。
素人ダマシの車両時価額の主張をしてくるので、最高裁判決と弁護士必携資料「赤い本」を根拠に不適切だと反論すると、これについては無言に。
請求していた相手保険会社による車両時価額データを送ってきたが、検算すると、相手保険会社が平均の計算を間違っている。このことを指摘しているのに検算をしないで間違った数字を示し続ける。
こちらの指摘、反証の求め、問い合わせにはほぼ応じない。理由を求めても支離滅裂なことを書いてくるだけで逃げる。
時価額はさすがに赤い本基準で数字を出し始めたが、前述の通り自分で検算もしないで、相手から「計算が間違っていないか? 検算結果を示せ」と指摘されても保険会社作成資料通りの間違った数字を示し続ける。
過失割合を示せと言っても根拠も示さずに数字だけ。
この1ヶ月での前進は、相手保険会社による車両時価額検索結果のコピーを一部得たのみだ。
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保険会社の対応を見てもそうだが、どうも示談交渉とは双方の言い分の間を取るものだという理解があるらしい。証拠の有無、反証など認めないかのような対応だ。
何の証拠もない言い合いであればそういうこともあるだろうが、物理シミュレーションに基づく主張や証拠等々を取りそろえ、矛盾なく隙のない主張に対して、方や一切証拠がなく矛盾だらけで物理的にあり得ない主張。間をとるなどあり得ない。
だが、相手が過失割合の根拠も示さないのでは話にならない。
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相手を苦しめるためだけに判例を無視した主張をし、判例に基づいた反論をされればダンマリを決め込む。都合の悪いことには一切対応しない。単純な間違いを指摘されても認めない。支離滅裂な主張しかしない。
こういう論理の通じない人間の相手はしたくない。嫌になる。
相手は、こちらが嫌になることを見越した高度な心理戦を展開しているのだろうか?!
んな訳ないか。
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もしかすると、保険会社からは、これまでの交渉を上回る賠償をすることは,原則として許されていないのではないだろうか。基本的には徹底的に賠償額を減らすように求められているのかも知れない。だから、計算が間違っていようがいまいが、保険会社の出した数字を提示することしかできないのかも知れない。
ともかくも、1にも2にも保険会社の利益のためということか。よほど厚顔無恥な人間でないと務まらないな、保険会社の協力弁護士は。
もっとも、確実に仕事にありつけるのでそう言う面では美味しいらしいが。
今は弁護士余りの時代なので、仕事を選んではいられないという事情もあるらしいが。
Posted at 2012/09/12 22:10:33 | |
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