2013年01月12日
ディーラーのフロントマンから、FAXで連絡あり。ディーラー板金工場の責任者が説明をしたいとのこと。
おそらく現状で納得して下さいという話なので、物を見ながらでない限り話が通じそうにない。電話で話をしても無駄なので、直接話をしに行ってきた。
話を聞くと案の定「これ以上のコストや手間をかけられない」と言わんばかりの内容。「塗装のうまい工場に出した」「これまで問題なくやってきた」とも。まるでこちらが無理を言っているクレーマーであるかのような話になっていた。
そこは冷静に、
・クレーム処理にそのコストの話を出すのはおかしい。
・屋根は塗装のあらが出やすく難しいのでその分工賃も高い。その上暗色は相当気を遣って塗装するはずのものだ。しかし、塗装肌はおよそ並みに満たないものだった。
・いわゆる鏡面仕上げでなくても、普通の塗装肌であればそのまま引き取った。
・クレームで再処理をしても屋根は磨いただけで肌の出方の異常はそのまま。トランクリッドは磨いて地が出たために塗り重ねた分むしろ悪くなった。
・再度のクレームでトランクは150点の出来になった。ところが屋根は肌がおかしな状態のままなのでこちらも直して欲しいと言っている。
・たとえばいまここ(ディーラーのバックヤード)においてある何台ものBRZの屋根と、電線の映り込み見比べて欲しい。電線のがたつき具合の違いがよく分かる。
・残念ながら、これを他に持っていったら恥ずかしいレベルの塗装。
・これがスバルディーラーの仕事として自信があるというのなら仕方がないが。
と。
責任者氏は、ほとんど誤魔化しのような説明を幾通りもして納得を図ろうとするのだが、残念ながらこちらは塗装についての知識があり自分でも塗装経験があるのですべて否定できる。論理的矛盾は当然突く。ついでに言外に「そう言う素人ダマシのような説明で誤魔化そうとするな」とプレッシャーもかけておいた。
納得してもらうのは無理だとあきらめたようで(お金だけの仕事ができていないのだから当然)、塗装肌が不自然にがたついていることを認めるが、板金工場のスタッフではクオリティで納得してもらえるかどうか自信がないと。で、実際に塗ったものを見せてもらったが、たしかに肌の凹凸が大きめ。おそらく乾燥の速いクリアを使っているかシンナーを少なめで吹いているのだろう。ただ、肌の細かさとそろい具合は普通だ。協力工場のような異常に波長が長く不揃いの肌ではない。が、責任者氏は自社工場では高級車に見合うクオリティを確保するのは難しいと考えているようだ。
他工場を探して依頼して塗装してもらうことを提案された。
自分は横浜の工場しか使ったことがない。安心感のあるK・STAFFには何度も断られているそうで、望み薄。そこで、近辺のベンツなどの外車ディーラーの協力工場なら相応の仕上げ方を知っているはずなのでそれはどうかと打診してみた。
責任者氏の方であたってみると言うことになった。
根本の問題は、スバルが「高級車」のレンジにある車を、SVX以来販売してこなかったことだろう。それから時間も経ち、高級車のクオリティがなんなのかをディーラーが理解していないようだ。
さて、どうなりますか。
すでに入庫から3ヶ月か。
Posted at 2013/01/12 23:04:55 | |
トラックバック(0) |
SVX | クルマ