画像を貼り付けるのは遠慮しておくが、たまに人家内に巨大なクモが出現することがある。脚を広げるとCD盤サイズほど。
自分の場合は今の住まいでは見たことはないが、実家では1度お目にかかった。実家ではゲジゲジが登場したことがあるし(ゲジゲジが走ると、長い脚同士があたってシャカシャカ音がするんだよね……)、時々ヤモリが家の中にいることもあった。ヘビがバルコニーにあるスズメの巣を狙ったり、バルコニーで交尾をしていたこともあるから、周辺に生物が結構多いのだろう。
で、そうした郊外の人家だけでなく、都会の人家や、建物内で見かけやすい。自分も時々見かけている。先日はFacebookで生徒が学校の教室に出たと写真を上げているのを見た。巨大なクモなので、見ると結構ぞっとする。何しろ日本最大サイズ。それ故駆除されてしまうことも多いが実はこのクモは益虫なのだ。
というのも餌はゴッキー。ゴッキーが走るよりも速く飛びついて捕らえてしまう。小さなネズミすらも餌にする。ゴッキーもネズミも衛生害虫であるので、それを駆除するタカアシグモは益虫になる。
このアシダカグモ、駆除しても餌がいる限り外部から次々に侵入してくるそうだ。それ故、アシダカグモを見たくなかったら、ゴッキーを駆除するしかないし、アシダカグモがいればゴッキーが駆除されるので、それまでは我慢して共存した方がいい。
なお、生み出された卵嚢から出てきた子グモは、ちょっとショックを与えるとわーっと四方八方に逃げていく。これが『クモの子を散らす』の語源なのだそうだ。
子グモは糸を使って風を受けて空に舞い上がり、遠くまで移動していく。これが餌を求めて人家に侵入してくる。
(参照
wikipedia)
自分の場合、今のマンション住まいになってからすぐ近所の荷物に付いてきた子ゴッキーがうちにも侵入してきて増えたことがあるが、この時は巣になっていた場所を発見して糞を取り除き(糞には集合フェロモンが含まれるので、ゴッキーが集まりやすい)、粘着系トラップで制圧した。
その後マンションの大規模修繕時にバルコニーに敷いていたウッドデッキを部屋内に収納したらゴッキーが付いてきて(バルコニーの鉢やウッドデッキ下はゴキブリの好生息場所)再度闘争勃発。この時は霧系殺虫剤で制圧に成功した。
と言うことで、今のところアシダカグモのお世話にはなっていないようだ。
できればアシダカグモも部屋の中では見たくはないので、ゴッキーがいない環境を守っていくしかない。
アシダカグモは見かけないけれど、小型のハエトリグモが侵入していることがある。これもハエなどの小型昆虫を補食するので、いつの間にか生ゴミからショウジョウバエなどが増えてしまったときなどありがたいと言えばありがたい存在。
ただ、マンションは高気密環境なので、換気扇等から侵入しても(トイレや風呂場では外部から侵入した小型昆虫を見かけることがある)出ていくことはかなり困難。時々餌不足で死んだっぽいものを見ると気の毒になる。
高気密高断熱住宅では一昔前の家のように、人家内で当たり前の様に生き物を見かけることはなくなったが、その分ゴッキーなど特定の生物が増えやすくなっているような気もする。以前は寒さで進出できなかった地方へもどんどん勢力範囲を拡大させている。
人が生活する高気密高断熱住宅は特定生物にとってのゆりかごかも知れない。
Posted at 2013/07/14 21:59:39 | |
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