しばらく前に知って驚愕したのが、フクロウの里親の話。
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フクロウ「里親」はおばあちゃん ヒナ育て放鳥20年
http://www.asahi.com/special/080804/OSK201005140153.html
毎年屋根裏で生まれるフクロウのヒナを大きくなるまで育て、山に返し続けている広島県神石高原町の見永(みなが)豊子さん(79)の“子育て”が、今年で20年目を迎える。今年も、育てていた1羽のヒナが無事、山に帰っていった。
野生のフクロウが見永さん宅の屋根裏で初めて産卵したのが1991年。毎年4月中旬から下旬ごろ、1~4羽の、よちよち歩きのヒナが誤って巣から住居部分に下りてくるようになった。すると親鳥は近づかなくなるため、見永さんが親代わりになって鶏肉などで育てる。2週間ほどして室内を飛ぶようになると、毎年、近くの山に放してきた。
親のフクロウの産卵は毎年続き、これまでに見永さんが育てたヒナは51羽。広島市の安佐動物公園によると「20年続いていることから親は代替わりしているはず。フクロウにとってよほど居心地がいい最適な場所なのだろう」。見永さんは「フクロウのおかげで今でも元気でいられてます。ありがたいありがたい」と話していた。(高橋正徳)
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ヒナは巣立ち前に親から餌の捕り方を学び、やがて自立する。ヒトがえさを与え続け、そのまま自然に放り出していればその鳥はほぼ確実に飢え死ぬ。
日本野鳥の会ではヒナを拾わないよう啓蒙している。
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http://www.birdfan.net/about/faq/find_hina.html
Q.人(ひと)がヒナを育(そだ)てることはできないのですか?
A.たくさんの虫(むし)を与(あた)え続(つづ)けるなどすれば、育(そだ)てられることもあります。ただ、自然界(しぜんかい)では巣立(すだ)ち後(ご)に親鳥(おやどり)と過(す)ごすわずかな期間(きかん)(1週間(しゅうかん)から1ヶ月(かげつ))に「何(なに)が食物(たべもの)で、何(なに)が危険(きけん)か」などを学習(がくしゅう)してひとり立(だ)ちするので、人(ひと)に育(そだ)てられたヒナは自然(しぜん)の中(なか)で生(い)きていけるとは限(かぎ)りません。 なお、怪我(けが)をしている、希少種(きしょうしゅ)など、放(ほう)っておけないと判断(はんだん)される場合(ばあい)は、裏面(うらめん)を参照(さんしょう)して自治体(じちたい)などに相談(そうだん)してください(野鳥(やちょう)は許可(きょか)なく捕(とら)えたり、飼(か)うことはできません)。
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日本野鳥の会では毎年「ヒナを拾わないで」キャンペーンをしているのだが、上のような話を美談としてマスコミが伝えていてはどうしようもない。
朝日新聞にも抗議が行っているようだが、上記のように記事はそのまま放置されている。
彼らには反省がないのだろうか。それとも例によって「取材方法に問題はない」と開き直っているのだろうか。
Posted at 2013/09/23 07:37:26 | |
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