STAP細胞論文に対する不正認定について、弁護士らが調査委員にも疑惑があり不正認定されていないのだから、同様に扱うべきだという主張をしている件。
彼らの言う疑惑には、完全な言いがかりによるものがあり、意図的に一部の情報を隠すことで言いがかりであることが一見分からなくした告発状によるものがあった。

(ブログ
世界変動展望著者氏のツイートより引用 クリックでリンク先へ飛び拡大表示可能になる)
これはSTAP細胞論文を調べた理化学研究所調査委員会 田賀哲也教授(東京医科歯科大)の論文に対する疑惑の告発であるのだが、一部の画像が別の画像の一部の拡大で捏造の疑いがあるという指摘である。
ところが、世界変動展望 著者に依れば、論文にある図の説明文にはそもそも同一なものであることが示されており、捏造でも何でもない。その説明文を意図的に判読困難にすることで告発状を一見しただけでは分からないように加工されてたことが疑われるというのだ。
見るからに部分的に画像処理で階調をとばしたもので、あきらかに他の部分と鮮明度が違う。当方でもPhotoshopで似たようなものは簡単に再現できた。
一連の世界変動展望 著者氏によるツイート次にまとめられている(上記の再現画像含む)。
STAP調査委員・論文不正告発文の、悪意
こんな告発は悪意によるものとしか思われない。
4/30に告発がなされ、5/2に予備調査で不正ではないと発表されたが、告発の時点で被告発者の実名付きで全国紙によって報道されてしまっている。
誰による告発かは分からないが、調査委員が不正を告発されたという事実が小保方サイドによっていいように利用されてしまった。
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小保方論文は、多くの指摘によってあきらかなように意図的な研究そのものの捏造・不正であり、他の疑惑とは一線を画する。そのレベルを意図的に無視して「同じ疑惑」としたうえ、「一方が不正でないと判定されるならダブルスタンダードはあってはならない」と主張している訳だ(関係記事を文末に引用)。
内容を見ないお茶の間の人には疑惑のレベルに区別はつきにくいだろう。説明されてもなかなか難しい。そこを利用し、とぼけて一緒くたにして、
「みんなこの程度のことはやっていて、画期的な仕事をした若い女性研究者である小保方だけが権力によって犠牲にされている」と印象づけようとしているわけだ。
言いがかりの告発も、権力によって不正を闇に葬ったようにすら見えてしまう。
いかにもあちらの世界のやり方だ。汚い。
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嗅覚の鋭い武田邦彦氏、やはり世論が権力でない側につくだろうと読んだのは正解だった模様。
この件でも出演料等で結構稼いでいる様子。
小保方さん調査二重基準ダメ 代理人要求
日刊スポーツ
[2014年5月4日8時39分 紙面から]
STAP細胞の論文問題で、再調査するか審査中の理化学研究所調査委員会に対し、理研の小保方(おぼかた)晴子氏(30)の代理人を務める三木秀夫弁護士は3日、「二重基準での処理がないよう、研究不正とされる『改ざん』の定義の明確化をあらためて求める」と表明した。三木弁護士は、委員の田賀哲也東京医科歯科大教授の論文に指摘された画像の切り貼りなどの疑いに関し大学が2日、不正はなかったと調査結果を出したことに書面でコメント。三木弁護士は「STAP論文は許されず田賀氏の論文は許されるとすれば、許される場合と許されない場合があることになる」と主張した。
Posted at 2014/05/04 11:48:28 | |
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