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2015年11月01日 イイね!

安全な作業を!


 趣味の自動車いじりは、問題を解決していく時の原因追及や試行錯誤の過程、無事解決や改造成功の達成感などを楽しめる、結構充実した遊びだ。

 ただ、車というのは一つ間違えば命に関わる。本当に気を付けて行いたいものだ。

 修理や改造の結果による事故はもちろん、作業中の自身の安全にも十分配慮する必要がある。

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 車載ジャッキだけで支えて車の下にもぐるなんて、とんでもない。

 タイヤを外す場合、下にもぐらなくても外したタイヤを下に入れて万一に備える位は最低限。万一ジャッキが外れたり壊れた時に怪我をする可能性や車へのダメージを最低限に抑えることができる。

 下にもぐるならウマ(リジットラック)を入れるのは当然のこと。

 バッテリーは、電装系をいじるなら端子を外しておくべきだし、オルタネーターなどの周囲をいじる場合も外した方がいい。

 足回りをいじる時、スプリングの脱着にも細心の注意が必要。スプリングコンプレッサーからスプリングがはじけたら、体に当たって即死亡もあり得る。

 スプリングコンプレッサーは安物も多いけれど、命に関わるので定評のあるメーカー製がいい。

 とにかく「御安全に!」である。

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 ピアッツァの場合、リジットのリアは問題ないが、フロントはダブルウィッシュボーンで今となっては特殊な構造をしている。構造上、一般に売られているスプリングコンプレッサーは入らない。高価なものでも一般的なストラット用は使えない。

 20代の若い自分は、基本的に貧乏なので知恵でナントカしようとし、針金を使ったり、ppバンドを使ったり、むりやり安いスプリングコンプレッサーを入れたりしてナントカしようとした。

 試行錯誤の結果、ppバンドで締め付けてなんとか取り外すことができたし、安物のスプリングコンプレッサーで縮めてppバンドで締めて組み込むこともできた(バンドがスプリングに挟まって抜けなくなったりもしたが)。

 ただ、ppバンドは伸びて縦に裂け、ポリプロピレンのバックルは変形し、いつ破断、破壊してもおかしくない状況だった。

 重いエンジンが載るフロントサスペンションのスプリングは相当にスプリングレートが高い。安易な方法で圧縮したスプリングで作業中に万一のことが起きれば、命を落としても不思議はない。

 これでは命がいくつあっても足りないし、車の作業のために命を削るなんてばかげている。

 いろいろ調べているうちに、少々高価だがピアッツァのフロントサスペンションでも使えそうなスプリングコンプレッサーに出会った。



 江東産業(KOTO) スプリングコンプレッサー NC-1000N(廃番:後継はNC-1200 写真も)

 これを使うと、今までの苦労が嘘のように安全かつ簡単にスプリングの脱着ができるようになった。

 滅多につかうものではないが、だからと言ってリスクの高い方法をとって命を危険にさらしていいはずがない。そのために高価でもなくてはならない工具だ。
 SST(スペシャルサービスツール)があるとないとで作業効率どころか作業そのものができるかどうかが決まってくるが、それだけでなく、安全性にも大きく関わってくる。

 以来、なるべく手持ちの工具で工夫はするが、SSTが必要と判断すれば、多少高価でも購入するようにしている。結果的に安全で確実、かつ時間を短縮でき、トータルには決して高くはない。無理して壊したり怪我をすれば失うものは遙かに大きい。投資すべきものは投資する。

 この工具を買ったことが一つのターニングポイントだったかも知れない。

 **

 こんな動画があった。スプリングがはじける瞬間がうつっている。激しい勢いで複数の部品が飛んできている。一つは手にあたっている(ダンパーゴムらしく大事に至らず)。もう一つは金属の皿状のパーツ。これの直撃を顔に受けていたら大変な事になっていたことだろう。まさに間一髪である。
 このケースでは古いスプリングの折損だが、いい加減な工具を使っていても同種のことは起こる。
 このケースではほとんど圧縮されていないが、高圧縮状態ではただではすまない。

追記:
 よく見てみたら折損は関係ない。スプリングを圧縮している皿状のツールのパーツが容易にシャフトから外れる構造になっている。作業者がスプリングを引っ張ったために皿がシャフトから外れスプリングがはじけている。
 ドイツ車をはじめとする最近のダブルウィッシュボーンではスプリングの脱着を容易にするために若干圧縮するためのシャフトと皿が入れられるようだが、動画のものは構造をよく理解して脱着をしないとはじける危険な構造をしている。安全のためには外から爪で引っ掛けるタイプか、皿の外れ止め付きのスプリングコンプレッサーを使うべきではないかと思われる。
追記終わり:



 動画のフル版はこちら


みんカラにある事故の例

https://minkara.carview.co.jp/userid/395564/blog/9648566/


 なお、KOTOの同タイプのスプリングコンプレッサーを元ピアッツァオーナーがヤフオクに出品しているのを見たことがある。フロントサスペンションの形式が同じPFジェミニオーナーでもお持ちの方はいるかも知れない。

Posted at 2015/11/01 11:29:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記

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