ツイッターで早野氏への批判を書いたらフォローが減ったけれど、まあ単なる情報収集用アカウントなのでどうでもいい。
あまりに恣意的なRTが多い早野龍五氏や、最近福島に絡む科学的な内容に一方的な決めつけが目立つように感じる(まあ、昔からその傾向は感じたが)上に興味のないことのツイートがあまりに多い菊池誠氏のフォローを外した。
その他、有意に思われない人はフォローを外した。自著の宣伝が多く、仲間意識が優先して内容判断の方に疑問を感じる教育系の左巻健夫氏なども外している。
**
早野氏は以前はそうでもなかったと思うが、最近では明らかに自説の補強のために無理のある説を紹介し続けたり(当然批判も浴びている)、都合の悪い論文を否定する論文やツイート等を紹介し続け印象操作をするようなことが目立つようになった。
甲状腺ガンの増加のデータが出たあたりから明確にこうした態度をとることが増え、被曝原因説を否定することに躍起になっているようにしか見えない。
大阪大物理の菊池誠氏は似非科学批判でよく知られる人物だが、早野氏に同調してスクリーニング効果だけでなく過剰診断説も支持するツイートをしていた。
菊池氏は背景がない人だが、早野氏は昨年6月に放射線影響研究所の評議員に専任されている。
http://www.rerf.or.jp/intro/org/bod_list/hayano.html
放影研は被爆者の健康調査及び被爆の病理的調査・研究を行う研究機関で、日本とアメリカの共同で設立された機関。
アメリカ側の原爆傷害調査委員会 (ABCC) は、外部被曝の推定量を基準に、被爆者を治療せず経過を観察する方針をとっていたことが知られる。
比較のためにも、福島でもなるべく積極的治療は行わずに経過観察をしたいという要請がある可能性はあるだろう。全体に線量が低い中での影響の見極めは興味深い。おそらく初期被曝の影響さえなければ、影響はノイズに埋もれる。
影響きわめて軽微と言うことであれば、原子力の利用継続にも都合がいい。
あくまで深読みだが、早野氏がWBCでの知見から内部被曝はほとんどないとし、放影研がそれを前提に外部被曝によって影響を見ようとしているのであれば、前提を覆す初期被曝の影響を取り上げる者、治療を行う者を、科学的根拠をあげてできるだけ排除する方向に向かいやすくなっているのではないかとも考えられる。自説に反するものを強く否定したいように見える様々な誘導行動の説明がつくように思える。タイミング的にも評議員になって以降であるから、可能性はある。
純粋に科学的な立場であれば、初期被曝の影響を見極める方向に向いておかしくないし、以前の早野氏はヨウ素問題にも関心が高かった。
まあ、あくまで深読み。
なお、原爆のデータは外部被曝によるものから評価しているが、内部被曝についてはそもそもデータがないため評価していない。爆心地からの距離からの推定に依るため。同じところに住む男女での行動パターンの違い(男性は広島市内での作業に従事したものが多い)から、発がん率に有意な差がでるなど、扱いに慎重にならなければならない要素があることも報告されている。
国策として日本は国防の観点から、核兵器の保有を可能にするために、原爆投下で原子力に極めて強いアレルギーを持っていた状況から「平和利用」をアピールしてひっくり返し、原発導入を行ってきた。原子力の利用は国策であるので、これを止める方向には強い抑制がかかりやすい。
原発事故の影響を曖昧にするために、初期被曝の調査に圧力をかけたり、事故初期に線量や放射性物質の量を調べることに圧力をかけたりが行われている。
Posted at 2016/03/24 12:53:50 | |
トラックバック(0) |
ひとりごと | 日記