Yuh_Fazioliのブログ一覧

　東洋経済の記事。前回も日銀を取り上げていたが、その続き。

日本株は「日銀ETF中毒」の一歩手前だ 東洋経済オンライン 8月20日(土)14時0分配信 　8月19日の日経平均株価は1万6545円で終了した。前週末比では2.21％下落。史上最高値を更新していたNYダウや、年初来高値推移だった英FTSE100指数など主要国の株価指数もそろってマイナスとなった。 ■　「日銀ETF買い」の有無に振り回される日本市場 　英米株価指数は高値圏での利益確定が入ったようだが、日本は事情が違う。日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ実施のタイミングが不透明となったことが要因にある。お盆入りで薄商いとなった東京市場は「日銀ETF買い入れの有無」に振り回されっぱなし状態だ。「日銀の呪縛」によって東京市場は、身動きが取れなくなっている。 （続きはリンクから） http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160820-00132518-toyo-bus_all

　毎日市場を見ていると、日本市場の異様さがよく分かる。完全に日銀のＥＴＦ買いの有無に左右されている。買い入れが入る条件があったので、それに合わせた売り買いがなされていた。

　なので、記事でも指摘されている８／１６以降の『ルール変更』は市場を混乱に陥れている。以前ならTOPIXが0.2%下落すると翌日午後からETF買いが入ったのだが、入らなくなったのだ。しかも買い入れ枠倍増後なので期待も高かったがそれが出てこないのだ。狼狽した市場参加者が大きな損を避けるために大量に売るなど、市場が混乱しはじめた。

　＊＊

　今週は欧米株は利益確定の売りが序盤に出るケースが多かった。その後それを飲み込む買いが出たり、売りに押されたりと市場に余地反応は違うようだが。

　一方、日本株は、ＥＴＦ買いがないようだというリークが伝わって下げる場面が見られた。

　＊＊

　自分は、綺麗に移動平均で抑えられているのを見て、今の市場ではここが天井。これを超えて上がる材料がない限り、下げるだけだと思っていた。実際、利確が入って落ちている。


　
　最近の日経は17000円が天井で、下は15000円がサポートになっている。

　おそらくは16000～17000円が想定レンジになっているのだろう。

　昨日の安値にあたる日足EMA60水準から買い上げる動きが出るかどうか。ＥＴＦ買いが出なければすり抜けてまずはSMA100，それを抜ければ16000円や直近安値まで落ちそうだ。

　ルール変更後の日銀が16000円水準まで買う気がないのなら、そのあたりまでは落ちるだろう。

　ＧＰＩＦの話が最近出ないが、どのように動いているのだろう。大きな損失を抱えている現状で当面株価の上昇の可能性がないので、こまめなレンジディールに徹しているかも知れない。そうなると株価はますます上がらない。

　＊＊

　それにしても、莫大な損失を出しても法外な収入が得られるＧＰＩＦの人たちが羨ましい。彼らにとってはもともとやってもやらなくても美味しすぎる収入があり、現状は安倍政権の言いなりなので、どんなに損を出しても『政権の指示だ』と言い訳できる。なんていい仕事なのだろう。